研究の様子Ⅰ(第2回ヒル研) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

午前中のけんきゅうは、共同研究で、

『ヒルを集める工夫をしよう』

と言うことで、研究方法を考えることにしました。


ヒルが人によくつく理由は、どのように考えたらいいだろう。と考えを出し合いました。


①体温を感知しているのではないか。・・・・温度の問題だろう

②体臭を感知しているのでは・・・・・・・・・・・動物の匂いかもしれない

③振動を感知しているのではないか・・・・・動物が近寄ってくる足音かな

④二酸化炭素を感知しているのではないか・・・呼吸する時に参加炭素が出てくるから


こんな予想をしてみました。

一度に全部をすることは出来ないので、今日出来そうなものを一つやってみよう。

手っ取り早いのは、温度の問題なので、ここを入り口にしようということにしました。


それで、2Lのペットボトルに、40℃くらいのお湯を入れたものと、川の水(当日11℃)を入れたものを2mくらい離して置いておく。30分間で、どちらに何匹のヒルが集まるかで、確かに温度だという判断をしようという、実験計画を立てました。


いつも、社長が研究用のヒルを採取するという場所に、ペットボトルを置いて観察開始しました。

10時20分  気温 21℃、となりの川の水温 11℃、地面は湿っている。



それを待つ間、少し別の場所で実験用のヒルを集めようと出かけました。



ところが、ほとんど見つかりません。集中力の高い研究員が数匹見つけてくれていました。

何処に行ってしまったのだろうという疑問がわきかけたころ、10時50分になり、実験セットの周りに行きました。



特に変化がないどころか、数匹しか見つかりません。
不思議に思ってコーディネーターから、地面の温度を測ってみようという提案があり、計ってみたら、



なんと、12℃だったのです。
これでは、ヒルにとって活動温度になってない。しばらく、昼食を食べなが待ってみようということで、ランチタイムとなりました。


12時10分になり、再度現場に戻り地温の確認をしたけれど、そう簡単には上がってくれないので、大勢に変化はないということで、引き上げることにしました。


ここで考えられることは、地温が低いのでヒルは出で来ないのではないか。次回再度確かめてみよう、ということにしました。

社長から、ひょっとして個体数が減ったのではないか、という話も出できて、それも今度確かめようと、午前の研究を終了して引き上げました。


<午後の部は、研究2.3に続く>