─並木陽作「斜陽の国のルスダン」より─
脚本・演出／生田 大和
令和5年1月3日 東京宝塚劇場 午前11時公演 1階13列下手側S席
観劇前には、遅まきながら、初詣に行ってきました。3日だと、さほど込み合っていませんね。帰りに、干支の土鈴を買いました。
写真だと分かりにくいでしょうが、全長20㎝弱ほどある大きな鈴です。ウサギの御使いといえば、住吉大社ですね。遠征の機会があったら、久しぶりに参拝しようかな．．．
○ Unusual?
星組の先輩
「ゆりかちゃん」
が、ある意味、「理想的なトップスター」の典型だとすれば、
① 礼 真琴（95期・首席 「まこっつあん」「こと」「こっちゃん」） ディミトリ 芝居 ☆☆☆☆☆ ／ 歌唱 ☆☆☆☆☆ ／ ダンス ☆☆☆☆☆
こっちゃんは、その対極にいる感じでしょうか。「高身長＆男 （役） らしいイケメン」．．．っていうタイプでは全くないですものね。所謂
「フェアリー系トップスター」
ってことになるのかもしれませんが．．．そういったことよりも、こっちゃんのトップとしての存在感は、その
「卓越した技能」
によってもたらされています。ゆりかちゃん的な「パッと見」で分かる
「大きな存在感」
がなくとも、実際の舞台を見れば、誰しもわかる「トップたるべき」いや
「トップオブトップ足り得る実力」
を、今回も堪能させていただきました。定評ある歌唱力を十全に活かすような作品ではなかった気がしますが、
「演技力も傑出」
しており、どの場面も素晴らしい出来で、どこが一番印象残ってって．．．選べないですね（笑）。
○ Moreover
というように、星組の舞台は、こっちゃんの
「首席に相応しい傑出した実力」
によって、他にはない充実ぶりを見せてきているわけですが、その上
② 舞空 瞳（102期・首席 「ひっとん「なこ」」） ルスダン 芝居 ☆☆☆☆☆ ／ 歌唱 ☆☆☆☆ ／ ダンス ☆☆☆☆☆
相手役も
「首席」
なんですものね．．．。「ひっとんちゃん」は、こっちゃんのように、技術的に「全て完璧」とまでは言えないけれど、今回のお芝居は、とても良く、卓越したトップに相応しい
「見事な相手役」
ぶりでした。個人的には、特に「ラストシーン」がとても印象的だったかな。ただし、その本領は、むしろ
「ショー」
で発揮されていた気もします。
○ Furthermore
とういうように、星組の舞台は、
「首席コンビ」
の傑出した実力で、他組を寄せ付けないような充実ぶりを示しているわけですが
③ 暁 千星（98期・首席 「ARI」） アヴァク・ザカリアン 芝居 ☆☆☆☆ ／ 歌唱 ☆☆☆☆ ／ ダンス ☆☆☆☆
その上、さらに、もう一人
「首席」
をもらってくるのって、ちょっと
「ズ○くない」
ですか？（笑） アリちゃん、下級生の頃は、結構
「役柄を選ぶ方かな」
って思っていましたが、今では、
「何でもこなせる」
ようになっているし、その
「輝かしい美声」
は、こっちゃんとは、また違った魅力があるし、長い手足を活かした
「ダイナミックなダンス」
も、また、こっちゃんの「キレキレ・ダンス」とは、また違った魅力がある．．．。しかし、これって、やがて
「首席トリデンテ」
になるってことですよね．．．。やっぱ、かなり
「○ルーい」
よーな．．．（笑）。
○ More Furthermore？
さらに、ひっとんちゃんに次ぐ102期2番、すなわち
「102期男役1番」
の
④ 天飛 華音（102期・2番 「カノン」） ムルマン
「カノン君」。今回の舞台では、あまり大きな見せ場はなかったのですが、3拍子揃った実力派で、特に
「こっちゃんによく似た美声」
が素晴らしい。個人的には、今後に最も期待している下級生です。さらに、同期の
⑤ 都 優奈（102期・17番「ゆうな」、「NEYSAN」） エトワール ☆☆☆☆☆
ゆうなちゃんは、素晴らしい歌姫揃いの現「エトワール歌唱陣」の中で、最も秀でた存在ではないかと思っています。
「星組の黄金時代」
は、さらに輝きを増しつつ、まだまだ続きそうですね。
■ 追記
みかこちゃんの新公ヒロイン、何気に嬉しいです。『夢現無双』での「壬生源次郎」での良いお芝居と良く通るセリフ声がとても印象的で、その後、ずっと気になる下級生だったので。103期ってことは、ほぼラストチャンスだったのかな。みかこちゃん、おめでとう！！
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