ディミトリ ① ’23年・星組・東京 ”That's gone, but...” | To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

To TAKARAZUKA once a month at leastー観劇・備忘録

My Favorites:
①ちーずちゃん ②はばまいちゃん ③たけちゃん ④こっちゃん ⑤キキちゃん
①20世紀号 ②1789 ③ファントム ④王家に捧ぐ歌
①とうこさん ②あさこさん
①あすかさん ②おはなさま 

浪漫楽劇『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』
─並木陽作「斜陽の国のルスダン」より─
脚本・演出/生田 大和

令和5年1月3日 東京宝塚劇場 午前11時公演 1階13列下手側S席

友の会様の当選チケットでした。「えっ! 3日なの?」って思った気がしますが (寝正月派なので(笑))、でも、とても幸運だったことになるのですね...


■ 星組 東京宝塚劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』の公演中止(1月4日、5日)について  2023.01.03

星組 東京宝塚劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』の公演関係者から、新型コロナウイルスの陽性が確認されましたため、急遽、1月4日(水)、5日(木)の公演を中止させていただきます。
ご観劇を心待ちにしておられたお客様には大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
今回、陽性が確認された者は、ご観劇のお客様に直接応対する業務には従事しておりませんが、今後、保健所のご指導も仰ぎながら、施設の消毒等、必要な措置を進めてまいります。


10日ほど後に、もう一度、観劇の予定があるのですが、そちらはどうでしょうね...



さて、ポスターの仕上がりを見て、さらに期待値が上がっていたのですが...

[解説]
2017年にNHKのオーディオドラマで放送され、13世紀のジョージア(旧グルジア)を舞台としたドラマティックな歴史ロマンとして好評を博した並木陽氏の小説「斜陽の国のルスダン」を、浪漫溢れるミュージカル作品として宝塚歌劇で舞台化致します。
人質としてジョージア王国へ送られたルーム・セルジュークの王子ディミトリ。幼き頃より共に育ったジョージア王女ルスダンと心を寄せ合う彼は、モンゴル軍との戦闘に斃れた前王の遺言により、女王として国の命運を担うルスダンの夫となる。その出自ゆえ政に関わることを許されないディミトリは、ルスダンの良き相談相手として生きることを決意。しかし、平穏な日々を過ごす二人の前に、亡国ホラズムの王ジャラルッディーンが立ちはだかる。ルスダンを、そして彼女の統治する王国を守る為立ち上がるディミトリだったが、二人の絆は引き裂かれて行き……。運命に翻弄されながらも、ただ一人の女性への愛を貫き、激動の時代を颯爽と駆け抜けた青年の生き様を描く。

予想通り、とても良い作品でした。


● ストーリー ☆☆☆☆☆

「原作の物語自体の魅力」
も大きいのでしょうが、
「今の星組に相応しい作品」
として、この原作を見出してくるというところにも、
「生田先生の力量」
の一端が現れているでしょうし、また、原作は未読なので、どのような改変があったのかはわかりませんが、間延びしたところが全くない
「スピーディーな展開」
さらに、見ていて予想できないような
「意外性にも富んだ物語」
で、「コンテンポラリーな舞台」としても、とても楽しめる、
「非常に高品質な作品」
だと思いました (とはいえ、宝塚以外の舞台はほとんど見てませんけど(笑))

あれは、もういないし、戻ってくることも決してないわけですが、それでも、ここには
「生田先生がいる!」
って感じだったかな?(笑) 


○ 2.5番手?
あえていえば、
「せおっちの出番が遅すぎ?」
かつ、「尺も短すぎ」で
「こっちゃんとの絡みが少な過ぎ」
なので、物語的にはかなり重要なはずの
「ディミトリとジャラルッディーンの関係性の描写が足りない」
気がしましたが、まあ
「100分」
の舞台では、やむを得なかったのかもしれませんね。


○ A Pipe Dream?
さて、この日は
「小林一三氏の生誕150年の日」
ということで、最後に
「団歌」と「すみれの花咲く頃」
が歌われました。有名な
「清く正しく美しく」
という言葉は、正直
「所詮、絵空事」
みたいに思っていた気がしますが、あれは、単なる
「一三氏の教え」
というよりも、特異なシステムで成り立つこの劇団は、こういった「理想論」がきちんとないと、「長く存立し得ない」という
「一三氏の危惧」
の現れだった気もしますね。
① 受験資格 中卒~高卒の女子  ② 舞台に上がる団員は未婚
という縛りで、
「数多くの若い女性」
がいらっしゃる中に「ごく少数存在する男性」によって
「セクハラ、パワハラが横行」
しているような団体が、現代社会で存続を許されるとは思えませんものね。つい「生徒さんへの戒め」的に考えていた気がしますが、勿論、生徒さんだけでなく
「劇団に所属するもの全てへの戒め」
ということだったのでしょう。



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村