~ボリス・パステルナーク作「ドクトル・ジバゴ」より~
脚本・演出/原田 諒
作曲・編曲/玉麻尚一 振付/麻咲梨乃,AYAKO,百花沙里 装置/松井るみ 衣装/有村淳 照明/勝柴次朗 音響/大坪正仁 小道具/福井良安 歌唱指導/山口正義 映像/栗山聡之, 演出助手/野口幸作 舞台進行/表原渉 制作/西山晃浩 制作補/中下駿
平成30年2月25日 TBS赤坂ACTシアター 15時公演・2階A列センターS席
午後も引き続きの観劇でした。公演の合間に、「青山一丁目駅」乗り換えで、渋谷に行って、東急デパ地下を散策 (?) して、また
「鰻」
を買ったんですけど、名古屋松坂屋で買ったものの方が美味しかったかな(笑)。でも、やっぱり
「チンでも美味しい」
という意味では、最高の食材かも...。さて、
「演出助手/野口幸作」
って、ちょっと驚きました。でも3期位↓なんですね。そーか、次の花組では、コンビを組む (?) んでしたっけ。
○ あて書き?
着々 (?) メキメキ (?) と上がってきている感じですね。
『阿弖流為』の田村麻呂もピッタリで、『ベルリン、わが愛』の白黒フィルムでの、どアップも一番ハマっていました。
目力があって、鼻の高い、くっきりとした顔だち、体格も良く、しかも、それらにピッタリの声の響きの強さ。
「熱さ、剛毅さ、押し出しの強さ」
といった部分では、現在、劇団内でも屈指でしょう。
① 瀬央 ゆりあ(95期・40番「せおっち」「なおみ」) パーシャ(パーヴェル・パーヴロヴィチ・アンチーポフ) (のちにストレリニコフ) 演技 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆
今回も、抜群の存在感でした。まるで
「あて書き」
みたい(笑)。純情で熱血漢の青年~冷酷非道の将軍まで、見事なハマリぶり。歌唱でも、美声とか音程がとれているとかいう以上に (いや、それらも良かったですけど (笑))
「芝居の中の歌としての表現」
がとても良かった。
「第2幕第2場のソロ~赤軍兵との合唱」
は、最高の歌の迫力だけでなく、前方からのライティングで、舞台後方に彼らの影が映り込む演出にも感心しました。
中々の難役、歌も含め、はまる方はごく少数。せおっちこそ、この公演をきっちり成り立たせた最大の立役者だったでしょう。
パーシャが戦死して、ストレリニコフが現れる経緯も色々あったんでしょうね。
さて、ところで、パーシャの本名は「パーヴェル・パーヴロヴィチ・アンチーポフ」 わたし的には、何で「パーシャ」になるんかな? という気もしますが、「ビル=ウィリアム」だし、「トニー=アントン」なんだから、単なる無知ゆえでしかないですか...。でも、それらよりもロシア名はさらになじみが薄く...
『カラマーゾフの兄弟』を読んでいた時 (3ヶ月くらいかかったような (笑)) の登場人物の名称への当惑を思い出しました (要するに、誰が誰だったか、分からなくなって、読み返したりして、読了がひたすら遠のくっていったこと (笑))。
○ これから...
こちらは、さらに、特に組替え後の爆上げ (?) は、ちょっと驚くばかり...。
通常の宝塚の舞台では、中々ないような激しい表現を求められる難しい役柄とも思いましたし、「せおっちパーシャ」とは違って、持ちキャラにピッタリという訳ではないような気もしましたが、実に見事な役作り。
まさに、この物語の真ん中にいる生々しい存在です。つまり、ここがきちんと見えなければ、
「この人物が嘘っぽくなってしまえば」
この作品世界は成り立たない。そういった意味では、MVPだったかもしれません。
② 有沙 瞳(98期・19番 「くらっち」「みほ」「ひとみ」) ラーラ(ラリーサ・ヒョードロヴナ・ギシャール) 演技 ☆☆☆☆ / 歌唱 ☆☆☆☆
元来「歌ウマ」タイプでしたが、さらに安定してきているような気がします。
新公ヒロイン2回、バウ・ヒロイン1回、そしてこれで東上公演ヒロイン2回目。しかも、今回は理事の相手役...(さらに、有力スポンサー付き?)。資格は十分すぎる程で、ひょっとしたら、間もなく
「組替え」
があるのかとも思いましたが、それはどうやらなさそうですね。二度目の組替えはなしで、順当に
「次」
なんでしょうか? でも、3期上とのコンビ的にとか、タイミング的にとか、今一つシックリとこなくて
「これから、どうなるのかな?」
とかも思いながらの観劇でした。でも
「来年前半なら」
間違いないでしょうね。
○ (とどろきではなく (笑)) オドロキ...
大作小説原作の主人公には違いないけれど、ある意味、結構分かりやすい人物で、役作りも
「そんなに難しくなさそう」
とか思ってみていましたが、それって
「♂目線」
だったことに、今頃気づきました(笑)。結構、色々やらかしていますが、♂からみれば
「まあ、♂って、あんなもの...」
としか思わないんですけど、演じておられるのは
「女性」
でした(笑)...は、ともかく、男性にしかみえない (?) ということもあるし、役作りも自然 (?) でした。
③ 轟 悠(71期・12番 「イシサン」「トム」「トムサン」) ユーリ 演技 ☆☆☆ / 歌唱 ?
でも、何と言っても、この舞台で一番驚かされたのは、こちらの
「声」
だったでしょう...。午前の観劇で、最初のセリフを聞いた時、絶対に
「ノドを痛めている」
んだと思いました。雪組公演できいた「きいちゃん」のノドを痛めた発声よりも重症にしか思えなかったし、この短期間の公演でノドを痛めているようでは
「大劇場公演とかはトーテー無理」
とも思いましたっけ...。勿論、年齢差も著しいのですが、周囲の方々の発声とは、全く異なる声の響き。歌唱は勿論のこと、セリフでの発声さえもかすれがちで不安定...午前の時点で
「最後まで、声が出るのかな?」
と心配していましたが...何と...
「午後の公演の最後まで、そのまんま!」
でした。かすれがちで不安定で、ノドを痛めているとしか思えない発声なのですが、午後も、不安定さと同様に、声量も変わらず、それ以上に声がかれてきたりはしません。ということは、これが
「いつも通りの普通の発声」
ということでしょうか? 何というか
「声変わりの時期の少年」
のような異常に不安定な発声...。宝塚内は勿論、その他でも、まず聞くことのないある種異質な声 (ひょっとして、歌舞伎の超高齢女形の方の声って、こんなだったかな?)。そして、このような発声が続けられること自体が
「非常に不思議」
でした。普通はあり得ない...(ノドが痛んで、発声自体が出来なくなるはず...ひょっとして、「○でなくなりー」の類? (笑))。あまりにも不思議なので、女性が、
「男役の発声をし続ける」
とこうなるのかな? とか考えていましたっけ...。
次回の雪組公演、どの位歌う作品なのか全く知らないのですが、この声で
「延々と歌を聞かされる」
とすれば、それはかなりきつそうな予感が...(その分、だいもん歌唱のカタルシスが大きくなる...とはいえ...)。ただし、公演途中で、さすがに声が出なくなって、
「代役が立つ」
かも知れないとも思い、それを○しみにしようかと思います...(代役は、「だいもん」になるのかな?)。
● 公演評 ☆☆☆ / 再演希望 ☆☆☆☆
「他の方が主演なら...」
とかも考えてましたっけ...。作品自体は、重厚な良作だと思いますし...。ただ、理事様の印象が、あまりに強烈で、パッと候補が浮かんできません...。Hmm…結構はまり役だったのかもしれませんね(笑)。

(多くの○にとっては、夢想に過ぎないが...(笑))
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