司法書士と国家賠償事務 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

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LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

この週末、10年ほど前、家族全員で行った城ケ島エリアを妻と二人で散策しました。

城ケ島灯台と安房埼灯台を目印に1周する7~8キロの行程です。

途中、「馬の背洞門」という珍しい海蝕洞窟を観賞し、最近の登山とは趣が異なる海辺を歩くコースとなりました。

 

当時は、講師業をやめて現場へ舵を切ると決めた年でもあり、私自身不安をかかえながらの散策で、城ケ島公園付近の短いコースでしたが、今回は城ケ島をぐるっと1周するような長い行程。

 

それでも最近の登山に比べれば全く苦にならず、途中、「みはらし広場」で、持参したコーヒーを淹れながら、「馬の背洞門」を眺め休憩

 

舵を切る際、私から妻に、講師業をやめて開業するまで1カ月超の準備期間があるので、「ゆっくり海外旅行にでも行こうか」と今までの感謝の区切りのつもりで誘ったら、「何をのんきなことを言ってるの!そんなお金があるのなら開業資金にして。」とたしなめられたことを二人で思い出して、笑うことができました。

 

確かに今のような状態になることが分かっていたなら、行けたのに、とも。

当時の妻は私以上に、舵を切ることに不安だったはずです。

小学生の2人の子供を抱えて、とてもそんな心境にはなれなかったと胸の内を聞かされ、しみじみと当時を振り返っていました。

 

おかげさまで、2013年に小さいながらも事務所を構え、来年で10年となります。

 

  

       城ケ島「馬の背洞門」

 

さて、タイトルの「司法書士と国家賠償事務」についてです。

 

このブログの2019年7月23日付「司法書士と国家賠償法」で、当初は国交省と東京、神奈川、千葉、埼玉の4つの司法書士会で国家賠償検討委員会を組成し、国交省管理下の道路管理瑕疵について、司法書士が国交省の代理人として事故者と示談交渉をすることをお伝えしました。

 

その後徐々に関東エリアその他の地域にも広がっているようで、今年に入って、神奈川県司法書士会でも、実際に道路管理瑕疵に基づく事故につき受任案件が増えてきています。

 

国家賠償といえども、賠償額が殆ど140万円以下のため、司法書士の簡裁代理権の範囲内で充分に対応できるためです。

 

実際、私が担当した事案も、物損だけでなく、人損も含めて賠償額が100万円に満たない事案のため、国交省も何の躊躇もなく、司法書士へ示談交渉を任せてくれています。

 

これからも、国交省の信頼をより深め、司法書士への国家賠償事務の委任が続き、さらには民間の保険会社の代理人として司法書士も示談交渉を担当する時代がくることを期待しています。

 

     

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