司法書士資格ガイダンスを終えて | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

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LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

おかげさまで、この週末の「司法書士資格ガイダンス」、無事に終えることができました。

このガイダンスは、関東の11(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、静岡、山梨、長野、新潟)の都道府県の司法書士会が関東ブロック協議会という組織を形成して実施したもので、関東にある多くの大学生を中心にポータルサイトなどを通して、案内を出してもらいました。

今回の登壇者やスタッフが直接大学の教務担当者等にガイダンスの案内をしたケースもあれば、私などは、先輩の大学教授に主旨を説明し教務担当者につないでほしいとメールをしたところ、直接、先輩の教授から担当者に依頼してくれたという嬉しい連絡もありました。

 

その甲斐あって、昨年よりも多くの参加者となり、盛況のうちに終えました。

ZOOMでの講義ということもあり気軽に参加できたため、東北大学や九州大学という遠方の学生の方も、参加していたようです。

久しぶりに、私も自分自身の司法書士を志したときの話をすることで、初心を振り返ることができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。

 

 

 私が司法書士を志した動機は、大学卒業後、就職した会社で働くうちに、当時バブル期ということもあってでしょうか、「このまま富裕層の見栄や欲のために働きたくない。もっと誰かの役に立っているという実感を持ちながら働きたい、困っている人を少しでも支えていける仕事がしたい。」という、生意気で青臭いものでした。

 

試験合格後、通っていた資格予備校から誘われた講師を続けるうちに、いつのまにかその初心を忘れ、一人でも多くの合格者を出すことに懸命になっていた頃、あの東日本大震災が起きました。まるで、自分に見失ってしまっていた多くのことを気づかせるかのように。

 

そして、その震災で、農地再生のための瓦礫を手作業で除去するボランティアを通して、愛する人を失った人、大切な財産を無くした人、生きていくすべ(仕事など)を失った人達に接するうちに自分の置かれた環境が、いかに恵まれたものであるのかに気付き、司法書士を志した初心を思い出し、今までの教壇から見ていた風景から抜け出し、司法書士の現場へ足を踏み出す勇気を持つことができました。

 

そして、今、時間的にも収入的にも、とても充実した司法書士としての生活を送ることができています。

医者、弁護士、看護師等とチームを組んでワンストップで「横浜公園」や「大通り公園」で相談にのる「反貧困ネットワーク」として年末に行う法律相談。

行政機関が休みとなってしまう年末年始、ドヤ街の横浜寿町公園でブルーシートを張ってパイプ椅子で、命からがらDV被害から逃げてきた女性や引きこもりで親と衝突して行き場を失った人の生活相談など、凍えそうな寒さのなかで炊き出しをしながらの相談は、東日本大震災でのボランティアを彷彿させるものがあります。

 

目指した動機は、人それぞれですが、ガイダンスに登壇した司法書士の誰もが、司法書士を愛していることが感じられる、私にとってはとても心地よい時間でした。

登壇者は自分にとって天職だと胸を張って言える司法書士が殆どで、生まれ変わっても、「また司法書士になりたい。」とまでの発言を聞いて、なんだか嬉しくなりました。私は、まだその域にまで達していないので驚きでした。

 

そして、当日、偶然にも私の講義を聞いて合格をした司法書士の合格体験談(私のインターネットクラスの講義を受講してくれていた方の話)を聞きながら、講師としても多くの司法書士を送り出せたことにも感謝できました。

 

このガイダンスは、資格予備校ではなく、11の都道府県の司法書士会が主催したものであり、現場で働く司法書士から生の声を聴けることに意味がありました。

多くの学生の心に少しでも届いていたのなら、どんなに嬉しいことかと思った次第です。

 

 

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