桜が咲いたことを実感した瞬間 | 横浜 コーディアル司法書士 所博之

横浜 コーディアル司法書士 所博之

LECと伊藤塾を通じて司法書士講師業25年のキャリアを活かしたブログ

先週末、映画「素晴らしき世界」を観賞してきました。

映画を観る前に、その原作「身分帳」を読んでいましたが、映画ではノンフィクションでありながら、はるかに良い仕上がりとなっていて、感動しました。

原作を読んだ時には、感動はなく、主人公の13年の服役後の生活が如実に描かれ、心が苦しかったのですが、映画監督による脚本で、見事に再生され、役所広司の演技とあいまって何度も涙が溢れました。

 

 

さて、今年は例年より早く桜が咲いたようですが、13年という年月で、思い出すのが、2019年10月【合格までの長い道のり】に、このブログでも紹介した13回目の受験でやっと合格を果たした彼です。

 

安定した公務員の職を辞め、子供が生まれたのをきっかけに、司法書士を目指すことに。配偶者も公務員だっただけに、生活はなんとかなったものの、簡単には合格できず、気が付いたときには、子供は中学生の多感な時期に。

 

主夫として、家事全般をするのはいうまでもなく、子供の送迎やお弁当作りもしていたものの、親せきや家族からも、ほぼ見放され、周りからは、「いつまで勉強をしているのか、いい加減にしたら。」という冷たい視線を浴びながらも、続けたこの試験勉強。

 

でも、あきらめずに勉強を続けた甲斐あって、ようやく合格を果たしました。そして、先日、受験時代の御礼ということで、彼のお得意先の鮮魚店から、立派なお魚が我が家に届きました。しかも、事務所がコロナ禍でも順調で忙しく、補助者を正式に雇うまでにもなりましたと嬉しい報告も。

 

彼にとっての13年間は、決して無駄な期間ではなく、今となっては「合格に必要で大切な期間だった」と思えるというメッセージまでも。

そして、その13年、世界中の父親で一番子供と一緒にいられた、最も幸せな父親だったと、振り返っていました。

彼に、本当の桜が咲いたことを実感した瞬間です。

 

やはり、私がいつも実感しているように、彼も「自分の身の回りに起こることで、決して無駄なものは何一つない。すべて自分が生きていく糧になる。」、ということを素直に受け止めることが、出来ていました。

 

 

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