『姫路のアラーキー』 こと、 HIRO の仕事、子育て、ときどき、撮影 -6ページ目

『姫路のアラーキー』 こと、 HIRO の仕事、子育て、ときどき、撮影

普段は医療情報技師として奮闘中の 休日写真家 『姫路のアラーキー』 こと、HIRO の気まぐれ日記です。

二回目の撮影日になった。

私は晴れ男なので、勿論、天気は快晴!

やはり、待ち合わせ場所に遅れずにK子さんはやって来た。

真っ赤なブラウス?に白いミニスカート。何故か前髪をアップにしておでこを出していた。

あっ、そうか……

前回の撮影は強風で髪の乱れが気になったので、今回はその予防対策をしてくれたのだろう。でも、今日は風がそんなに無かったので、落ち着いて撮影が出来そうです。


K子さんも2回目の撮影ということもあり、撮影場所が家に近くの公園だったので、すごくリラックスしているようだった。


今回はいい表情が撮れそう!・・・そんな気持ちがした。


撮影がはじまり、私は小気味よくシャッターを押した。


撮影がすすんでいくほどにK子さんの表情が固くなっていく・・・そんな気がした。


カメラを構えている私の姿がオブジェに写って、ファインダーの中に入って来た。


その時、私はカメラ越しに難しい顔をしている自分自身に気がついた!


そうだったのか……


いろいろと考えながら撮影している私の難しい表情がK子さんをだんだんと不安な気持ちにさせていたのだった。


私はその瞬間から、三枚目になった。(^_^;)


K子さんは最初ちょっと戸惑っていたが、だんだんと表情が柔らかくなっていった。


この頃から私はポートレートではシチュエーションよりも表情が大事だと思うようになった。


そして、K子さんとの撮影も1年ぐらい続いた・・・。


(つづく)

ポジの現像が終わり、ルーペで確認してみると・・・


ピントの甘いカットが多い、風で髪が乱れているカットが多い、影がきつく出ているカットが多い・・・


それでもいいカットはいくつかあったのですが、実物よりも可愛く撮れていないなぁ~というのが正直な感想でした。


プリントも出来て、K子さんに写真を見せに行きました。写真を見に来るだけのK子さんは普段着姿でナチュラルメイクでした。私はきっちりメイクした時よりもナチュラルメイクの方にドキドキしていました。


K子さんの写真を見る目は真剣そのもの。特に表情も変えることなく、1枚ずつしっかりと隅々まで確認されているようでした。


私:『どうですか?・・・』


K子:『次はどんな衣装で撮りましょうか?』


私:『柄物ではない方がいいですね。暖色系でいいのがあればお任せします』


K子さんは理解したようで・・・


K子:『次のスケジュールが決まったら連絡しますね。今月はちょっと忙しいので、来月になると思います。』


私:『わかりました。では、連絡をお待ちしています。』


実はその時、私は次の撮影は無いかも?と悪い予想をしていたのですが、数日後・・・


ある視聴者参加番組がテレビで放送されていた。学生達が競い合って、1人のマドンナにプロポーズするという番組。何気に観ていたら、そのマドンナの可愛い笑顔が画面一杯に映った途端、身体に電流のようなものが走った!


それは紛れも無く、K子さんだった。


ブラウン管の中で笑っているK子さんを観て、私はこんな女の子を撮っていたんだ・・・と嬉しくなった反面、あまりいい写真を撮れていない自分が情けなくなってしまった。


次の撮影までには何とかしなければ・・・。


ピントやブレなど技術的なものは練習すれば何とかなるが、可愛く撮れないのはどうすればいいのだろう?

いろんな本を読んでみるが、これといったものは無く、ただ時間だけが過ぎていく。

そうしているうちにK子さんから連絡があり、次の撮影日が決まった。



(つづく)

撮影の当日はとても天気が良かったです。日差しがとても眩しかったのを覚えています。


待ち合わせ場所に早く着いた私は早速、ロケハンです。


当時はカメラ2台(キヤノンNewF-1とEOS-1)、レンズ4本(85mm、50mm、200mmとEOS用85mm)、レフ板と、結構な機材を持ち歩いていましたのでロケハンも大変です。


あまりにもピーカンなので、影がきつく出るな~と思いながら、何とか日陰になるようなところが無いかを探しました。


待ち合わせ時間が近づいて来たなと思ったら、遠くからやたらと目立つ格好の女性が歩いてくるではありませんか!(ノ゚ο゚)ノ


いろんな色の小さなリボンが全体にちりばまれたセーター(?)を着ているその女性がまさにK子さんでした。


私:『はじめまして!今日は宜しくお願いします。』


K:『はじめまして!こちらこそ宜しくお願いします。』


顔は写真で見るよりも可愛い・・・。身長は私より低いですが、すごく大きく見えます。かなりK子さんの迫力に負けています。(^▽^;)


私:『では、早速ですがお願いします。』


K:『その前にメイク直させて下さい。』


完全にK子さんのペースです。(^_^;)


メイクも終わり、撮影開始!


ファインダー越しに見るK子さんはやはり輝いています。


ピーカンでレフを当てても目はパッチリと・・・なかなかの根性の持ち主です。


後から聞いたのですが、K子さんは撮影の仕事やテレビに出る事もあり、とてもプロ意識を持たれた方でした。


撮影中に『もっと、遠慮なく指示して下さいね!』と言われたのですが、その時の私はシャッターを切るのに無我夢中で撮影しながら、話をするなんて余裕はまったくありません。喉の渇きを抑えながら、平然とした振りをするだけで精一杯でしたね。


とても長く感じた、第1回目の撮影も何とか無事に終わりました。


現像が出来上がるのは3日後。プリントも合わせると1週間後には出来ますので、余裕を持って2週間後に写真を渡すことにしました。


ポジフィルム10本にちゃんと写っているかな?・・・と、心配しながらK子さんと別れたのでした。


(つづく)

私が本格的に撮影し始めたのは、大学を卒業して京都の某私立の高校で講師をしていた頃でした・・・。


当時はまだ携帯電話やインターネットも無く、CAPAやカメラマンなどのカメラ専門誌でモデル募集をしていました。


そんなある日、1通の手紙が来ました。


しっかりとした文字で『モデル募集を見ました・・・・』という手紙と一緒に写真が同封されていました。


目がパッチリとして、日本人離れした顔立ちの可愛い女性がそこにいました。


私はすぐに彼女の家に電話しました。


『はい!○○です!』


めちゃくちゃ明るい元気のある声でした!


私:『もしもし、藤本と申します。・・・』


『あっ、ちょっと待って下さいね。K子ちゃ~ん!』


お母さんでした。(^o^;)


K:『もしもし、はじめまして!K子です!』


やっぱり、めちゃくちゃ明るい元気のある声でした!


私:『お手紙ありがとうございます。早速、撮影したいのですが・・・』


話はとんとん拍子に進み、初めての撮影は神戸ポートピア公園に決定しました!


撮影までの数日間、私はドキドキワクワクしながら、こんなシーンでこんな感じで・・・と妄想するのでした。


(つづく)