●亡き人の物欲の行方

 

 


一度こんな相談があった。

 

 

ご主人は事故で亡くなられたのだが、

 

 

亡くなる直前まで、家を海が見える丘に建てると言って、

 

 

土地の候補も3つほど決まっていて、あとはそのどれかにするだけという状態での、

 

 

突然の死だったのだ。

 

 

当然ご主人が亡くなられたので、土地購入を含めて家を建てる事は中止なった。

 

 

その後ご主人の葬式を終え、遺産相続を終えた1年後、

 

 

再びご主人が念願だった海が見える丘に家を建てるという話が持ち上がった。

 

 

会社などの株券を整理した結果、結構な遺産相続のお金が出来、

 

 

それだったら、このお金でご主人が長い間念願だった海が見える家を建ててはどうか、

 

 

という話が再び検討されたのだ。

 

 

 


しかし、多少迷いがあったのだろう。

 

 

その判断をする為に、私に電話相談してきたのである。

 

 

 

 

 

 

まぁ、私の判断は、いつも大体は決まっている。

 

 

 

 

 

大金を払う時は、少しでも迷っているなら、一時止める事である。

 

 

迷っている時は、何かしら、誰かしらの霊が反対信号を送ってくれている事が多いからだ。

 

 

 

 

 

 

だから、この相談も話を聞く前から、大体決まっていた様なものだが、

 

 

とりあえず奥さんの話を聞いてみた。

 

 


すると、やはり、

 

 

家族が海が見える家を買うのに迷っている理由があるのが明らかになった。

 

 

それは、亡きご主人は、海が見える家にこだわっていたのだが、

 

 

奥さんを始め、長男長女達は、イマイチ乗り気では無いのだという

 

 

なぜなら、近くにコンビニもないし、車で1時間も走らないと賑やかな場所に行けない。

 

 

学校も移らないといけない。友達とも別れなくてはいけない。

 

 

また、台風の時は怖いなど、むしろ都会に家を建てたいという気持ちが強いという。

 

 

しかし、家を建てるお金を稼いだのは全部お父さんだ。

 

 

それをお父さんが念願だった場所に建てずに、都会に家を建てるのに使ったら、

 

 

罰が当たるのではないか。

 

 

そう心配していたのである。

 

 

 

 

こういう相談を受けた時、いつも思うのだが、

 

 

 

残された家族は、亡くなった人を恐れ過ぎ。

 

 

 

 


確かに、家を建てるお金を稼いだのは亡きお父さん。

 

 

しかし、海が見える家は、物質的要求である。

 

 

物質的要求は、亡くなると段々と無くなる。

 

 

所詮、お金で買える物は、一時的欲求に過ぎないのである。

 

 

また、信じられないだろうが、

 

 

お金で買える物は、亡くなった後でも故人が勝手に叶えていたりするのである。

 

 

 


昔、霊能者が10歳で亡くなった男の子の霊視をした事があった。

 

 

すると、ご夫妻の前に、亡くなったお子さんの霊が現れたという。

 

 

しかも、その子はセグウェイという乗り物に乗ってやってきたというのだ。

 

 


セグウェイとは、自分の体を左右に傾けるだけで動く乗り物である。

 

 

息子さんは警察官がそれを乗っている所を見て憧れ、

 

 

ご両親に買って欲しいと頼んでいたという。

 

 

しかし、ご両親はまだ早いし、危ないからと、買ってあげなかったという。

 

 

ところが、ご両親の前に現われた息子さんは、

 

 

死後、自分の力でセグウェイに乗るという夢を叶えていたのである。

 

 


人が死んでから、そんな物を手に入れるなんておかしいと思われる人もいるだろう。

 

 

しかし、手に入れられるのは、物だけでは無い。

 

 

足を失った人や、肝臓がんになって肝臓が使い物にならなくなった人も、

 

 

死後、今は両足で走れる様になったんだよ。とか、

 

 

今は健康な肝臓で痛みもないし、お酒も飲めるんだよ。と、

 

 

元通りの体になって、嬉しいそうに現われる家族は多いのである。

 

 

 


だから、当然、私の答えは、

 

 

 

亡きお父さんがこだわった海が見える家に固執せず、

 


今生きている貴方がたが、住みたいという家を建てなさい。

 

 

お父さんは、それに対して怒ったりはしません。

 

 

お父さんは、亡くなった後も、自分で自分の夢を叶えるはずです。

 

 


しかし、奥さん達に、1つだけお願いしました。

 

 

それは、どこに家を建てようと、自由ですが、

 

 

建てた後、お父さんにお礼を、事ある毎に声を出して伝えてあげて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さん、ありがとう。

 

 この家に住めるのも、みんなお父さんのお蔭ですよ。」


END

 

●動物の気持ちが知りたい

 

 


時々、飼っているペットの話をされる方がいます。

 

 

そういう方々は、よく、「動物の気持ちが知りたい。」と言います。

 

 

しかし私は、霊能者でもアニマルコニュニケーターでも無いので、

 

 

その問いに応じてあげる事は出来ません。

 

 

 

 


でも、今日のお話は、そんな方々にも参考になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 


私がアメリカで霊能者に学ばせてもらっている時、

 

 

ある奥さんから、こんな依頼が来た事がありました。

 

 

 

それは、

 

 

愛犬ジョニーの気持ちが知りたい。」

 

 

 


奥さんは主に、2つの事が知りたいとの事でした。

 

 

■1つは、1年前頃から、ジョニーはお父さんを嫌いになり、

 

お母さんの所にしか寄り付かないと言うのです。

 

それまでは、呼ばれると二人の元へ分け隔てなく飛んで行ったのに、

 

今ではお父さんが呼んでも寄って来ません。

 

 

■2つ目は、娘さんが言うには、

 

ジョニーは散歩している時に、とても辛そうで大変そう。

 

だから、散歩は3日に1度位にしてあげたら・・・

 

なんか拷問みたいで、可哀想。

 

確かに、散歩は辛そうです。

 

娘が言う様に、ジョニーは本当に拷問の様に感じているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

私と日系二世の友人は、霊能者のご自宅に午後6時の待ち合わせで、

 

 

そこから一緒に奥さんの自宅へ伺う事になっていました。

 

 

一応食事をすませてからの集合となっていました。

 

 

 

 


しかし、私はここで、さっそく重大なミスをやらかしてしまいました。

 

 

友人と会った時、この近くにとても美味しいステーキ屋さんがあるんだ。と教えてくれたので、

 

 

二人でそこに行き、美味しかったので、ガッツリ食べてしまったのです。

 

 

霊能者の方が、車の中で、夕食は何を食べたの?と聞いてきたので、

 

 

二人でステーキをガッツリ食べたと言ったら、さっそく怒られました。

 

 

霊能者いわく、霊の気持ちを読み取ったり、魂の気持ちを知りたい時は、

 

 

自分の気持ちをフラットな状態にしておかないとダメ。

 

 

フラットな状態とは、怒るでも無く、悲しくも無く、楽しくも無く、悲しくも無く、

 

 

心の状態に起伏が無い平らな状態の事。

 

 

そして、それはお腹の状態に言えるという。

 

 

お腹が一杯になってはダメだと言う。

 

 

腹いっぱいになると、全身の血がお腹の中の物を消化しようとして、

 

 

脳や他の感覚への血の供給が減り、感じる能力が普段よりも衰えるというのは、

 

 

良く知られた事だが、

 

 

霊能者いわく、それ以上に大切な事があるという。

 

 

それは、犬の気持ちが知りたいと、気持ちを犬に集中させた時、

 

 

なんとなく、自分がお腹空いたなぁ。感じれば、それイコール犬の気持ちだったりするという。

 

 

犬がお腹空いていると、自分もお腹空いている感覚になるのだという。

 

 

しかし、もしガッツリ食べて腹一杯なら、そういう感覚にならない。

 

 

もっと分かりやすい例をあげるなら、

 

 

貴方も多分経験された事はあると思うが、

 

 

子供がなんか熱っぽいな。と思ったら、お母さんが子供の額に手を当てて、

 

 

子供に熱があるかどうか診ますよね。

 

 

それって、お母さん自体の熱がフラットな状態だから分かるんです。

 

 

もし、お母さん自身が高熱なら、子供に熱があるかどうかも分かりづらくなるのです。

 

 

また、つまらない些細な口喧嘩が離婚問題に発展してしまう夫婦がいましたが、

 

 

これなんかも、旦那さんの怒りの感情を、奥さんも読み取ってしまい、

 

 

まるで自分が怒っているかの様になり、その怒りをまた旦那さんが受け取り怒りが上昇。

 

 

結果止めども無い大喧嘩に発展してしまったのでした。

 

 

こういう時は、どちらかが気持ちをフラットな状態に戻せれば、

 

 

言い合いは元の、つまらない些細な出来事に戻るのですが、なかなか難しい様です。

 

 

私が芸能界をみてて、「ああ、この人、自分の気持ちをフラットな状態にするのがうまいな。」

 

 

という芸能人がいます。

 

 

それは皆さんも知っていると思いますが、

 

 

モデルのユッキーナこと木下優樹菜さん とご結婚した、

 

 

ふじもんこと、FUJIWARAの藤本敏史さんです。

 

 

彼は自分の気持ちをフラットな状態にするのが、とても上手いと感じます。

 

 

彼らが上手く行っているのは、ひとえに藤本敏史さんのこの技術のたまものだと思います。

 

 

 


ただ、相手の気持ちがストレートに伝わって来るというのは、

 

 

別の言い方をすれば、それは1つの霊能者的才能の片鱗でもあります。

 

 

例えば、友人が泣いていたら、別に悲しくも無いのに泣けてくるとか、

 

 

友人がお腹がいたくなったら、別に痛くなる要素が無いのに自分も痛くなる場合、

 

 

もしかしたら、霊能者的才能の片鱗が備わっている人なのかもしれません。

 

 

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、

 

 

つまりは、相手の気持ちを受け取るには、自分の気持ちをフラットな状態にする事が大切で、

 

 

それはお腹の状態にも言えるという事です。

 

 

 

 

私も普段から霊能者に言われていたので、それは分かってはいたのですが、

 

 

今回は相手が犬という事で、気軽に考えてしまっていたのです。

 

 

でも、実際は相手が霊であっても人間であっても、

 

 

そして、それが動物でもあっても、同じ心構えが必要だといいます。

 

 

 

 

 

30分ほど車を走らせると、依頼者である奥さんの自宅に着きました。

 

 

普通、出張鑑定は特別な理由が無い限り、夜は行わないのですが、

 

 

この時間であれば、聞きたがっていたご主人が帰宅しているとの事で、この時間となりました。

 

 

さっそく自宅にあがると、リビングには一匹の大型犬がいました。

 

 

薄茶色のラブラドール・レトリーバーの様ですが、

 

 

普通の犬とは、明らかに見た目が違います。

 

 

 

 


3本足なのです。

 

 

 

 


奥さんいわく、

 

ガンになり、やむなく前足を切断しなければ助からなかったといいます。

 

 

それ以来、前好きだった散歩も、今は大変そうで、

 

 

それを見て、娘さんは毎日散歩させるお母さんに、拷問みたいで可哀想だと言ったのでした。

 

 

確かに、私達が訪れた日も、尾っぽを激しく振って、寄って来る様子が、

 

 

なんとなく大変そうな感じでした。

 

 

 

犬は歩く時、4本足歩行なので、

 

 

普通は4本とも均一に同じ体重がかかっていると思われがちです。

 

 

しかし、実際は違います。

 

 

犬は、前脚で全体重の75%を支えているので、前足を失うのは大変な事なのです。

 

 

それでも小さい犬ならまだいいのですが、ラブラドールの様な大型犬となると、

 

 

その影響は重大で、車の乗り降りや、

 

 

散歩でも段差のある場所なら人間の補助が必要になる事も。

 

 

 

 

 

 

さっそく霊視が始まりました。

 

 

 

動物の場合、霊が出て来て話してくれる事は余り無いので、

 

 

その動物に気持ちを集中させ、動物の心と自分を一体化させるそうです。

 

 

すると、動物がお腹が空いているなら、自分もお腹が減ったなあ。と感じ、

 

 

右足が痛いな。と感じて、犬の右足を見たら怪我してたりするそうです。

 

 

さて、ご主人が気になっていたという最初のご相談は、

 

 

■1年前頃から、ジョニーはお父さんを嫌いになり、

 

お母さんの所にしか寄り付かなず、今ではお父さんが呼んでも寄って来ないという問題。

 

 


霊能者が導き出した答えは、意外なものでした。

 

 


こういう問題は、

 

ジョニーがお父さんを嫌いになったと思われる時期に戻って考える事だといいます。

 

 

つまり、1年前にジョニーに何が起こったのかをまず考える事です。

 

 

すると、奇しくもその時期はジョニーが前の右足を失くした時だったのです。

 

 

そして、その時の事情を聞くと意外な事実が分かったのです。

 

 

それは、ジョニーが足を切った病院がご主人の勤務先と近かったので、

 

 

家族でジョニーの足を切る決断を下した翌朝、

 

 

ご主人が愛犬ジョニーを車に乗せて出勤。

 

 

そして休み時間に獣医さんの所に連れて行ったそうです。

 

 

その手術の後、獣医から連絡をもらいジョニーを迎えに行ったのがお母さんでした。

 

 

要するに、お父さんは損な役回りだったのです。

 

 

当然お父さんは仕事があるので、ジョニーを医者に残し会社に戻ります。

 

 

ひとり残されたジョニーは、とても寂しく、とても怖かった様です。

 

 

そして、右前足を失う。

 

 

目が覚めたらそんな状況で、歩きづらくて、まだ痛くて、

 

 

全部お父さんを信じて喜んでついていった結果だ。と思ってしまった様でした。

 

 

しかも、そんな状況を救ってくれ、地獄の獣医から助け出してくれたのは、

 

 

お父さんでは無くお母さんだったのです。

 

 


では、お父さんはどうすれば良かったのでしょうか?

 

 


霊能者いわく、帰宅したジョニーを抱きしめて、

 

 

心から、ゴメンね痛かっただろう。ガンを直す為に仕方が無かったと、

 

 

繰り返し、ジョニーに訴えると良かったといいます。

 

 

しかし、今からでも遅いという事は無いので、そうする様にしてあげ、

 

 

その間1週間位は、ジョニーの食事はお父さん担当にすると良いとの事。

 

 

 


そして、もう1つの気になっている事。

 

 

■ジョニーは散歩している時に、とても辛そうで大変そう。

 

娘さんいわく、なんか拷問みたいで、可哀想。

 

 

 


これに対して、霊能者いわく、

 

 

ジョニーからは、こんな気持ちが伝わってきたと言う。

 

 

 

 

 

「こんな体になっても、

 

 毎日私の気にかけてくれて、どうもありがとう。

 

 ママと毎日散歩出来て、嬉しいの。

 

 

 

 

 ボク、頑張って歩くから。」


END

 

●殺される順序

 

 


今日は何を書こうかと、ニュースを見ていると、

 

 

成人の日に予約した振袖が届かないという被害が相次いで起きているという。

 

 

ニュースによると、横浜にある着物の販売・レンタルの会社「はれのひ」が、

 

 

突然店を閉めて、行方をくらましているという。

 

 

ニュースでは触れていないが、もし、既にレンタルされて手元にあるのであれば、

 

 

それは「はれのひ」には返却せずに、被害者の会に郵送して欲しいと思う。

 

 

被害に遭った方々は、災難だったと思うが、

 

 

成人の日からつまづいたとは思って欲しく無い。

 

 

着物を購入予約した方は、大変な金額のロスだが、レンタル被害を受けたのであれば、

 

 

世の中には、こういう事があるという教訓にして欲しい。

 

 

例えば、1万円以上の出費の時は、会社の悪い噂は無いか、ネットの噂は無いか、

 

 

一応確認する事で、防げた方も居るだろう。

 

 

そんなこれから世間に出て行く前に、良い教訓になったと財産にして欲しい。

 

 

これから会社に勤め始めると、良い事ばかりとは限らない。

 

 

そんな時、落ち込むのではなく、悪い事を教訓と捉え、前進できる人になって欲しい。

 

 

 

 

 

 

さて、

 

成人の日と言うと、この日から大人の仲間入りとなり、就職する人もいるだろう。

 

 

そこで今日は、そんな就職したばかりの女性から来た相談を取り上げてみます。

 

 

 

 

 


ある時、

 

広告会社に新入社員として就職した女性から電話相談がありました。

 

 

彼女の名前を、晴美さんとしておきましょう。

 

 

彼女は高校生の時に、父親を病気で亡くし、

 

 

以来、妹さんと母親の3人暮らし。

 

 

お母さんは、パートを2軒受け持ち日曜も無いという感じで働き、

 

 

2人の娘を育ててきたそうです。

 

 

そんな中、晴美さんが晴れて働ける様になって、

 

 

これからは、少しでも母親が楽になる様にと就職したのでした。

 

 

 


ところが、晴美さんが就職してから、約4ヶ月が経った時、

 

 

ある問題が起きたのです。

 

 

それは、晴美さんが働いている部署に、幽霊が出たというのです。

 

 

幽霊を見たのは、その部署で働いている若手社員の2人でした。

 

 

彼らは日曜日に取引先の方とゴルフ接待をした後、一度会社に戻り、

 

 

部署があるフロアーのドアを開けた時でした。

 

 

本来なら、誰も居ないはずの日曜日の午後なのに、

 

 

フロアーの窓際のデスクの前に、一人の中年の男性が立っていたそうです。

 

 

頭はやや薄毛でメガネをかけたスーツ姿の男性だったそうです。

 

 

明らかに普段見た事が無い人物だったので、彼らは声をかけました。

 

 

「失礼ですが、どなた様ですか?」

 

 

すると、そのスーツ姿の男性は、深々とお辞儀をするだけで何も話さなかったそうです。

 

 

そこで、体格の良かった若手社員達は、これはおかしいと思い、

 

 

そのスーツ姿の男性の方に近寄って行ったそうです。

 

 

しかし、二人が近づいていくと、そのスーツ姿の男性は、どこにも居なかったのです。

 

 

まるで煙の様に消えてしまったそうです。

 

 

この出来事は、若手社員や女子社員の間でアッと言う間に広がりました。

 

 

社員の噂では、以前自殺した人の幽霊ではないか。

 

 

はたまた、このビルが建つ時に亡くなった職人がいるとか、

 

 

いや、病気で亡くなった部長の怨霊ではないかという話が飛び交ったといいます。

 

 

そして、この不思議な話で一番困惑したのが、晴美さんでした。

 

 

なぜなら、そのスーツ姿の幽霊が現れた場所が、

 

 

晴美さんが普段使用しているデスクの前だったからです。

 

 

 


晴美さんは、まだ入社してから4ヶ月と新人だったので、

 

 

仕事自体も大変な時で、その上この噂が出たので、どうしたらいいか分からず、

 

 

何か供養でもした方がいいのかと、電話相談してきたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

この幽霊相談だが、1つ問題があったので、晴美さんにこんな質問をしてみた。

 

 

それは、普通怪奇現象で電話相談してこられる方は、

 

 

本人が幽霊を見たとか、変な音を聞いたとか、家族が見たとかだが、

 

 

今回の場合、肝心の晴美さん本人は、幽霊を見ていない。

 

 

そこで、彼女に、幽霊を目撃した二人の社員の事で質問したのである。

 

 

「その二人の若手社員って、真面目な方ですか?

 

 よくウソをつくとか、イラズラ好きとか、

 

 貴方の事を嫌っているとか、今までにもそうした話をした事がある人ですか?」

 

 


しかし、晴美さんいわく、二人の若手社員はともに真面目な人で、

 

 

今までそういう噂を流したという事は聞かないという。

 

 

 

 


そうなると、2人が同時に見たという現象は、やや信憑性が出て来る。

 

 

 

では、二人が目撃した幽霊は誰かという問題になる。

 

 


そこで彼女にこんな質問をしてみた。

 

■社員の方が話す、自殺した人って、どんな人?

 

■ビルが建つ時に亡くなった職人って、どんな人?

 

■病気で亡くなった部長って、頭はやや薄毛でメガネをかけてた?

 

■今までにも、幽霊が出た?

 

 


すると、自殺された方は女性だったという。

 

また病気で亡くなった部長は、メガネをかけていなかったという。

 

しかし、ビルが建つ時に亡くなった職人の風貌は誰も知らないという。

 

そして、この会社に幽霊が出たというは、今回が初めてだと言う。

 

 

 

 

 

 

この時点で、事の真相が分かる方は、さすがでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、幽霊の謎を解く前に、

 

 

晴美さんが、他にも新入社員としての悩みを聞いて来たので、

 

 

彼女には、こんなアドバイスをしたので、一緒に書いておきます。

 

 

まず、新入社員として気を付ける事とかありますか?には、

 

 

■いつも手帳と筆記用具を持ち歩く事。

 

予定や気を付ける事、その日あった事などを書く。

 

学生も出来た人は、ノートと予習が凄い人が多かった。

 

 

■あと、もう1つ。

 

会社の財産は人です。

 

どんな会社に入社しても、必ず出来ない上司や尊敬出来ない社員はいるものです。

 

でも、どんな人でも必ず良い所はあるはず。

 

だから、飲み会や集まりで、上司や仲間の批判があっても、

 

貴方だけは悪口を言わずに、「でもいい所もあるよ。」言える人になって下さい。

 

かつて、野球の名門ヤンキースでプレーした松井秀喜選手は、

 

日本でもアメリカでも、仲間はおろかメディアにも好かれた人でした。

 

そんな彼は、小さい頃から人の悪口を言った事が無いといいます。

 

ある時、ヤンキースの試合で、3塁守の仲間が明らかなエラーをして負けてしまいました。

 

明らかな凡ミスだったので、

 

メディアはボロクソに。仲間さえもあれは無いな。と彼を責めました。

 

しかし、松井さんだけは、あれはしょうが無かったと彼を擁護したのでした。

 

これから先、どんなに出来ない上司や社員が現れるかもしれません。

 

そんな時、その人の良い所だけを見て、みんなの悪口にはのらない。

 

小さな事ですが、そういう態度は松井選手の様に、体からにじみ出るのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、彼女は始めて社会に出たので、

 

 

基本的なマナーとかが難しいと言いました。

 

 

例えば、タクシーに乗る時に、どこに乗ったら、いいのかとか、

 

 

会議室を取った時に座る位置とか。料亭に摂待した時に先方が座る場所とか。

 

 

エレベーターに乗った時に、どこに立ったらいいのかとか。

 

 

 


確かに、社会人としての座る位置のマナーには難しい所があります。

 

 

どこが上座なのか、どこが下座なのか。

 

 

暗記しても、いざその場に出会うと思い出せなかったり、

 

 

同じ場面でも、3人と5人では違ったり。

 

 

 


そこで彼女には、暗記しなくていい様に、

 

 

一度聞いたら、二度と忘れない方法をアドバイスしました。

 

 

それは、

 

 

「殺される順序」です。

 

 

ちょっと物騒ですが、心の中での事ですから、

 

 

これで暗記しなくてもいいと思えば、楽だと思います。

 

 

 


例えば、こういう会議室があったとします。

 

特に良い景色とか値打ちのある絵画があるという訳では無い普通の会議室とします。

 

 

そこに同じ椅子が6個あります。この上座はどこかという問題。

 

 

少し考えてみてから、先に進んで下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう場合、人数によって違ってきたりしますから、暗記するとど忘れしがちです。

 

 

そんな時、私はよく「殺される順序」で覚えるといいよ。と教えています。

 

 

窓から良い景色が見えるとか良い椅子とかで変わってくると思いますが、

 

 

これはあくまで基本です。

 

 

「殺される順序」とはどういう事かと言うと、

 

 

もし、上の会議室の殺し屋がやってきて、全員を殺そうとした時、

 

 

一番先に殺されるのは、出入り口に一番近い人です。

 

 

そして、殺し屋が一番殺しにくい場所は、出入り口から一番遠い場所となります。

 

 

つまり、下の様に、

 

殺し屋が一番殺しやすい場所が下座。殺しにくい所が上座となります。

 

 

 

 

 

 

 

では、エレベーターの場合はどうでしょうか?

 

 

これは良くある場面ですね。

 

 

 

 

 

エレベーターの場合、1人で乗ると、まず操作盤の前に立ちますよね。

 

 

そこへ社長が入って来たら、当然貴方の後ろに行きますよね。

 

 

そして、そこに殺し屋がドアから入って来たら、

 

 

最初に殺されるのは、操作盤の人で、次に操作盤の後ろにいる社長となります。

 

 

4人なら、最初にインターホンで連絡され無い様にまず操作盤の前の人を殺し、

 

 

次に前の3番が刺殺され、それに近い2番が続いて殺されます。

 

 

最後が1番となります。

 

 

 

 

 

 

では、タクシーの場合はどうでしょうか?

 

 

これもよくありそうですよね。

 

 

 


タクシーの場合、殺し屋が来るよりも交通事故の方が危険です。

 

 

そこで、タクシー事故によって、殺される順番になります。

 

 

まず危ないのは、助手席です。そこで助手席が下座の4番。

 

 

安全なのは、当然運転手の後ろなので、運転手の後ろが1番で上座。

 

 

残る2つを考えると、2番の人の前に助手席の人がいるので、3番よりも安全です。

 

 

すると、下の順序となります。

 

 

 

 


いずれも基本的な考え方ですので、

 

 

色々な諸事情によって変わって来るでしょうが、それでもこの法則さえ知っていれば、

 

 

例え間違っても、「もし、殺し屋が来たらと思ったら、そこの方が安全だと思いました。」

 

 

と言い訳すれば、許されるはずです。

 

 

 

 

 

 

さて、だいぶ話が脱線してしまいましたので、

 

 

元に戻しましょう。

 

 

 

 

 

 

さて、ある日、清美さんのデスクの前に、

 

 

頭はやや薄毛でメガネをかけたスーツ姿の男性の幽霊を、

 

 

若手社員二人が目撃したという現象。

 

 

 

 

 

私の考えを言うと、

 

 

まず、社員達が言う自殺した人やビル建設の時に亡くなった職人や、

 

 

病気で亡くなった部長では無いだろうと、清美さんには言いました。

 

 

なぜなら、自殺した人は女性だし、亡くなった部長はメガネをかけていない。

 

 

それはビル建設で亡くなった職人なら、普通職人姿で出るものです。

 

 

スーツ姿となると、何となくイメージが違います。

 

 

 

 

では誰でしょう?

 

 


やはり、一番気になるのは、清美さんのデスクの前に現われたという事です。

 

 

そこで彼女に、

 

 

「亡くなられたお父様って、薄毛でメガネかけてて、スーツを着る人だった?」

 

 

と聞くと、そうだと言います。

 

 

 


しかも彼女に、普段の生活とかを聞くと、

 

 

よく仏壇の前でお父さんに就職した事とか、その後の仕事の事などを、

 

 

声を出して話していたといいます。

 

 

私はそれを聞いて、

 

 

ああ、お父様が心配して、清美さんが働いている場所に来てみたのだな。と思いました。

 

 

愛する娘や孫が、新しい門で頑張っている時、

 

 

仏壇や写真の前で、声を出して報告していると、

 

 

時々、心配になって、働いている場所に、ふいっと現れる事があるのです。

 

 

 


それは、若手社員の方々に深々とお辞儀したのにも現れている様な気がしました。

 

 

 

 

 

「ふつつかな娘ですが、

 

 どうか、よろしくお願い致します。 」

 

END