●お墓と霊の関係

 


最近、こんな相談を受けました。

 

「毎月亡くなった娘の墓参りに行くそうだが、

 

 

月命日の日が、パートに入る日と重なると夕方になってしまう」という。

 

 

 


夏が近づくにつれお墓参りの相談は増える傾向にある。

 

 

そもそも、お墓ってなんでしょう。

 

 

■亡くなった家族や先祖をお納めし、供養していく場所。

 

■亡くなった後の家的場所。

 

■遺骨を安置する場所。

 

■先祖代々受け継がれるもの

 


など色々な考え方や意味があるでしょう。

 

 

また宗教によっても意味合いが違って来ます。

 

 

日本は、ほぼ火葬によって遺体を焼いて荼毘に付しますが、

 

 

この「荼毘に付す」の「荼毘」とは、

 

 

インドの言葉で「ジャーピタ」という火葬を表す言葉の音を当てた言葉です。

 

 

つまり、火葬は仏教から来たので、インドも火葬という事ですね。

 

 

それに対して、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教、儒教は、

 

 

遺体を焼かない土葬です。

 

 

つまり、アメリカ・イギリス・フランスはキリスト教徒が多く土葬。

 

 

中国・韓国は儒教なので、土葬。

 

 

イスラム教のアラブ諸国や、ユダヤ教のイスラエルは土葬。となります。

 

 

特にユダヤ教は厳しく、

 

 

亡くなってから24時間以内に葬儀を終わらせて土葬にしなければなりません。

 

 

ただ、近年になって、

 

 

その土葬が火葬になるケースが徐々に増えています。

 

 

中国では長年儒教の精神から土葬にしてきましたが、文化大革命の時、

 

 

毛沢東主席が国民に火葬を提唱したので、火葬にするケースが増えてきました。

 

 

それでも儒教の教えを通す人が多いので、火葬にするケースは30%といった所。

 

 

韓国も基本儒教なので、土葬なのですが、日本と同じようにお墓にする土地不足から、

 

 

火葬にするケースが増えてきました。

 

 

1990年初頭には火葬率は19%だったものが、2015年には80%を超えました。

 

 

 


土葬が火葬になっていっている理由の1つに費用があります。

 

 

土葬は当然、火葬よりも広いお墓が必要になります。

 

 

5人亡くなれば、5人分の深さや広さを必要とし、

 

 

埋葬も重機をつかったり、5人がかりで運んだりと大変です。

 

 

それに加え、棺のお金や、防腐処置や美顔術を作る費用などバカにならず、

 

 

アメリカで私が聞いた話だと、土葬するのに100万円。火葬だと6万円という開きでした。

 

 

という事で、今はアメリカも40%が火葬になっています。

 

 

ただし、火葬が盛んなのは、アメリカを縦に半分に切って西側です。(50%)

 

 

アメリカ中部と東部は土葬がまだまだ中心となっています。(フロリダ以外)

 

 

ちなみに、イギリスやカナダも今や70%の火葬率。フランスは40%の火葬率となっています。

 

 

 

ゾンビ映画の影響もありますが、

 

 

やっぱり、火葬にされて人のお墓よりも、土葬のお墓の方が怖いですよね。

 

 

本当はどちらも、ほぼ同じなのですが、私も土葬のお墓の方が怖いです。

 

 


さて、そろそろ本題に入りましょうか。

 

 

多分、私の読者の方なら、最近のお墓事情よりも、

 

 

お墓と霊についての方が、興味がある事でしょう。

 

 

そこで今日は、お墓と霊について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


そもそもお墓と霊の関係には、色々な意見があって、

 

 

「お墓にはご先祖の魂が眠っている。」

 

「お墓には故人が魂いるから、そんなお墓を取り壊すと祟りがある。」

 

とか、

 

 

これに対して、

 

 

お墓には、霊は居ない。」

 

 

「私のお墓の前で 泣かないでください。

 

 そこに私はいません。 眠ってなんかいません。」

 

なんて歌が大ヒットしました。

 

 


世の中には、こんな真逆の意見があるのです。

 


どちらが正しいんでしょうか?

 

お墓に霊は居るのか、居ないのか。

 

 

 


貴方も少し考えてみて、答えを出してから先に進んでみてくださいね。

 

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私が思っている答えは、


その両方が正しいです。

 

 

 

どういう事かと言うと、

 

 

お墓に霊が居るケースもあれば、居ないケースもある。です。

 

 

 

 

実は、私がこういう考えを持ったのは、

 

 

アメリカの霊能者が行なったある霊視の結果に基づいているんです。

 

 

 


それはある時、息子さんを亡くされたというお母さんが、

 

 

霊能者の所に相談に来られたんですね。

 

 

 


そして霊視を始めると、さっそく息子さんの霊が現れたんですけど、

 

 

その時に息子さんの霊が語った事が、衝撃的だったのです。

 

 

 


息子さんの霊は、

 

 

「お母さんは、生活苦しいのに、

 

 なんで毎月、バスとタクシーを使ってボクの墓参りに来るの?

 

 あそこは、ただの芝生だよ。

 

 ボクはあんな所に、居ないよ。」

 

 


この言葉を聞くと、

 

 

どうやら正解は、千の風にも歌われている様に、

 

 

「私のお墓の前で 泣かないでください。

 

 そこに私はいません。 眠ってなんかいません。」が、正解であり、

 

 

 

お墓には、霊は居ない。」という事になりますよね。

 

 

 

 

 


しかし、

 

 

私、霊能者の方に聞いてみたんですよね。

 

 

「じゃあ、お墓には霊は居ないんでしょうか?」って。

 

 

 

 


すると、霊能者の方は、

 

 

「居ないわね。 

 

 

 彼女の息子さんの霊はね。」って言ったんです。

 

 

 


霊能者いわく、

 

 

彼女の息子さんの霊は、亡くなってから、色々な所に顔を出すといいます。

 

 

お母さんを見守る為に、お母さんの側に行ったり、

 

 

妹の側に、ついててやったり、

 

 

学校の友達の所に顔を出したり、

 

 

時々、自分が生前住んで居た家や部屋を訪れたり、

 

 

つまり、行きたい所が沢山あり、誰も居ないお墓に行っている暇は無いのだそうです。

 

 

誰も居ない所に行っても、つまらないしね。

 

 

 

でも、それはまだ子供だから、そう考えるのであって、

 

 

お墓に行くという意味はあるそうです。

 

 

なぜなら、お墓に行く日は皆で故人の事を思い出してくれるし、その時間も長いです。

 

 

また、1人が祈りや供養を捧げるよりも、

 

 

多くの人が同時に祈りや供養をするとパワーが強まり、より故人へ届きやすくなるそうです。

 

 

つまり、例えば一家の主が、病気で2人の子供と奥さんを残して死んだとします。

 

 

その亡くなった主は、亡くなった後も奥さんと子供達が気になってるし、見守りたいので、

 

 

誰も居ないお墓に行っている暇は無いという訳です。

 

 

 


そう考えると、最初の相談の答えが自然と出てきますね。

 

 

娘さんの霊は、お墓には居ないので、わざわざ夕方に行かなくてもいいのです。

 

 

行ける日に行けばいいし、月命日に行けないのであれば、

 

 

その前の週に月命日には行けないから、今日来たよ。って言えば通じるのです。

 

 

また、時々家で娘さんに話しかけているなら、墓参りは1年に一回でもいいのです。

 

 

 

 

ここまでが、「お墓には、霊は居ない。」という説明です。

 

 

 

 


そして、ここからが、

 

 

お墓には故人が魂いる。」という説明になります。

 

 


さて、上の息子さんは、

 

 

お母さんや妹さんや、友人の所に行ったり、生前住んで居た家や部屋を訪れたりして、

 

 

誰も居ないお墓に行っている暇は無いし、誰も居ない所に行っても、つまらない。

 

 

ここまでは、霊視によってよく分かったと思います。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

やがて、年月が経ち、

 

 

お母さんが亡くなり、

 

 

妹も亡くなり、

 

 

会いたい友人達も亡くなり、

 

 

住んで居た家も取り壊され、行きたい所も無くなったら

 

 

その時、どうしますか?

 

 

 


そう、そうなると出る窓口はお墓しかなかったりするんです。

 

 

お母さんと妹の遺骨も一緒に眠っているしね。

 

 

それに、ある日突然自分を知っている人が墓参りに来てくれるかもしれないし。

 

 

そうなると、故人にとって、お墓は大事な場所となってくるのです。

 

 

もし、貴方が亡くなった時、

 

 

きっと貴方の子供や孫がどうしているか常に気になって見守るでしょう。

 

 

しかし、ひ孫の子供やひ孫のひ孫とかなると、

 

 

もう親しみも無く、向こうも貴方の事など名前も知らないとなると、

 

 

会いに行く気もなくなるでしょう。

 

 

そうなると、お墓こそが大事な場所となる訳です。

 

 

だから、一家にとって大事な頼みごとがある時や、

 

 

実家を取り壊すとか引っ越して誰かに売るとか墓仕舞いなんて言う時は、

 

 

その家を建てたり、お墓に眠っている先祖に報告に行く必要がある場合に、

 

 

亡くなった貴方がお墓に現れて、お墓を通して子孫と対面する訳です。

 

 

 

 

 

つまり、

 

 

例えば、お墓を壊してしまった場合、

 

 

それが古いお墓ほど、祟りが起こりやすい言えます。

 

 

 


逆に言えば、

 

 

もう誰も知り合いは生きていないし、

 

 

誰もオレの事なんて思い出しもしないと思っている貴方の

 

 

曾お祖父さんあたりのお墓を、訪れてあげると、

 

 

 

より喜ばれ、思わぬ幸運が舞い込むという事があります。

 

 

何しろ、今まで貴方を守っていなかったかもしれないご先祖様が、

 

 

今日から味方に加わってくれるかもしれないので。

 

 


だから、困った時の奥の手で、

 

 

普段供養していない古いご先祖様の墓参りは効いたりするのですよ。

 

END

●犬の幽霊が意味するもの

 


早いもので、来週はもう6月に入ります。

 

 

そして、すぐに夏休みがやって来ます。

 

 

そこで今日はこんな話をしたいと思います。

 

 


日本にも幽霊屋敷や心霊スポットがある様に、

 

 

アメリカにも幽霊屋敷や心霊スポットが多数ある。

 

 

夏休みになると、肝試しと称して心霊スポットに出かけるのは、

 

 

日本人もアメリカ人も一緒の様です。

 

 


アメリカの霊能者の方が、そんな心霊スポットについて、

 

 

ある興味深い話を教えてくれたので、今日はその事について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が住んで居たシアトル市から国道90号にどんどん沿って南下すると、

 

 

インディアン居住地があるのだが、

 

 

そこまでの途中にある山林に、今は誰も住んで居ないという屋敷があり、

 

 

そこに幽霊が出るという噂が広まった事があった。

 

 

 

私は行っていないが、霊能者の方に、

 

 

その幽霊屋敷に行った事があるか聞いた事がありました。

 

 

 

 

すると、霊能者の方が、

 

 

「ああ、あそこ。

 

 あそこは行かない方がいいよ。」と、言う。

 

 

 

なぜか聞くと、

 

 

少し霊感があるという霊能者の友人が、近くに行った事があったらしい。

 

 

その友人いわく、

 

 

もう何十年も誰も住んで居ない屋敷で、周りに家も無いのに、

 

なぜかその屋敷から犬の吠え声や、実際にその屋敷に肝試しに行ったという学生が、

 

犬の幽霊を見たという目撃情報まであったという。

 

 

 

 

きっと、皆さんの中には、

 

 

犬の幽霊なら行って見てみたいわ。という方も居るだろう。

 

 


しかし、霊能者の方は、

 

 

幽霊屋敷など他人の領地の中にある心霊スポットに入る時に出会う、

 

 

犬の幽霊には気をつけた方がいいと警鐘を鳴らす。

 

 

 

私達が犬をペットとして飼う場合、

 

 

それは大きく2つの飼い方に別れるかもしれない。

 

 

1つは、愛玩用

 

そして、もう1つは番犬である。(外犬)

 

 

勿論、その両方を兼ねるという場合もある訳だが、

 

 


普通に生活している分には、私達が出会う犬の霊は、

 

 

ほとんどが亡くなった可愛いペット達の霊で、

 

 

残された飼い主が心配で、見に来ていたり、

 

 

亡き家族と一緒に現われたりと、犬の霊と言っても可愛いものです。

 

 

 

 

 

ただ、霊能者いわく、

 

 

上の様な心霊スポットで出会う犬の幽霊は、番犬なのだと言う。

 

 

 

そしてその意味は、

 

 

これ以上、中に入るな!とか、

 

 

それ以上近づくな! という警告で、犬を放っているのと言う。

 

 

そして、犬の幽霊が居る以上、そこには人間の幽霊が少なくとも1人以上居て、

 

 

その人間の幽霊も、私達侵入者に対して、

 

 

敵意があるから犬を差し向けているはずだと指摘する。

 

 

つまり、その幽霊屋敷には、

 

 

私達に敵意を持った犬の霊と、

 

私地に敵意を持った人間の霊両方が居るというのだ。

 

 

こういう場合、警告を無視して入ると、怪我をしたり、怨まれたりする事があると言う。

 

 


それはまるで私達の世界の番犬と同じかもしれない。

 

 

番犬のいる家に、家主に黙って入ると撃たれたり、噛まれたりと、

 

 

思わぬ反撃に出られる事があるのと同じだ。

 

 

 

 

そんな訳で、

 

 

もし、貴方が夏休みに、

 

 

肝試しと称して、幽霊屋敷などの心霊スポットに行く時があって、

 

 

その時に、犬の気配や犬の幽霊を見たら、

 

 

それは警告の合図だったりするので、

 

 

途中からでも、引き返した方がいいかもしれない。

 

 

END

 

 

●江戸、火消達の魂の仕事

 

 


このお話は、一昨日のブログ(●火事を予知する少年)の続きです。

 

 

 

従って、一昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12377482152.html

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


当初の電話相談では、ご主人の悩みが主だったのだが、

 

その問題が一段落すると、5歳になる息子さんの話をしてきたのである。

 

彼女いわく半年前に引っ越して来たという、現在のアパートに引っ越して来てから、

 

5歳になる息子が、近くで起きる火事を予知するのだと言うのだ。

 

このアパートに何か原因があるんじゃないかと言うのです。と言うのは、

 

息子さんがまだ2歳の頃、誰も居ない所を指差してお姉さんが居るとか言ったという。

 

確かに。引っ越して来る前は、まったく予知などしなかったと言うので、

 

原因はこのアパートにあるとまず疑うのは、私も同じである。

 

だとしたら、いったい、そのアパートに何があるというのだろうか。

 

最初に火事を予知したのは、このアパートに引っ越して来てから10日目の事だった。

 

急に息子が起きて来て、「何、何、ママ、何かあったの? 怖いよう。」

 

頭を撫でてやってると、急に外が騒がしくなったのです。

 

消防車が、けたたましくサイレンを鳴らして通り過ぎて、そんなに遠く無い所で止まった様でした。

 

2度目の予知は、それから約2ヵ月経った頃でした。

 

やはり夜中の11時頃だったと思います。主人と居間でテレビを見ていると、息子が、

 

「ママ、どこが火事?」と言いながら居間に入って来たのです。

 

それからものの2・3分経った頃でしょうか。急に外が騒がしくなったのです。

 

消防車のサイレンの音が聞こえ始め、それも1台では無い様でした。火事はココから

 

500m位は離れた場所で、ベランダから見ると斜め右下の方に火の手が見えました。

 

息子が起きて来た時には、サイレンは鳴っていなかったし、火事の現場も、

 

息子が寝ていた部屋の窓からはベランダが邪魔して見れない所だったからです。

 

それから3ヶ月後、息子の3度目の火事の予知があったのです。今度は明け方の3時頃だった。

 

息子が「ママ、ママ、起きて! 火事だよ。」と私を起こしたのです。

 

息子が予言した時点では、サイレンの音はまったく聞こえなかったのです。

 

3度に渡る火事の予知。たった5歳の子がそれらを予知したと言う。

 

さっそく息子さんに会いに行った。「タカシ君、火事が起きるのが分かった日、

 

 そのミニカーの消防車のサイレンの音が聞こえたの?

 

 消防車のサイレンの音が聞こえたから、火事が分かったのかな?」

 

「うん!」なんと、タケシ君はサイレンの音が鳴ったから火事だと分かったというのだ。

 

もしかしたら、タケシ君の耳は、犬並みに優れているのだろうか?

 

3度とも、サイレンの音が聞こえてからママの所に行って知らせたのなら、

 

これって!火事の予知じゃ、ねえな。ただガキの耳がいいだけかぁ。

 

子供は大人が聞こえない音を聞き取る事が出来るという。いわゆるモスキート音である。

 

しかし、私は同時にこうも思った。子供の方が大人よりも耳がいいのは分かるが、

 

消防車のサイレンの音が大人よりも3分も早く聞き取れるものだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、もう一度だけタカシ君に聞いてみた。

 

 

どんなサイレンの音がしたのかな?」

 

 

 

すると、タカシ君は、

 

カン!カン!カン!って何度も聞こえた。」と答えた。

 

 

 

 

 

カン!カン!カン!という音だけ?」と聞くと、

 


「うん。」とタカシ君。

 

 

 

 

ウー!ウー!ウー! とは聞こえなかった?」と聞くと、

 

 


カン!カン!カン!って聞こえた。」と言う。

 

 


多分、この辺のやり取りは、何が何だか分からないという人もいるだろう。

 

 

そこで説明すると、

 

 

余り知られていない事なのだが、

 

 

実は、普通、日本の消防車のサイレンの音は、3種類あるのである。

 

 

その3つとは、

 

■「ウー!ウー!ウー!」

 

■「カン!カン!カン!」

 

■「ウー!ウー!ウー! カン!カン!カン!」  

 

である。

 

 

 

 


そして、その使い分けは、

 

 

まず、火事があって出動する時のサイレンは、

 

■「ウー!ウー!ウー! カン!カン!カン! 」である。

 

ちなみにその時の消防車のサイレンの音はこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=3U79-C-hKOU

 

 

■しかし、消防車は火事の時だけに出動する訳では無い。

 

例えば、交通事故で車に閉じ込められた時のレスキューなどにも出動したりする。

 

そんな火事以外での消防車の出動の時のサイレンは、

 

ウー!ウー!ウー! 」だけになるのである。

 

 

■そして、最後が、

 

火事で出動した消防車が、

 

無事火消しに成功し、消防署に戻る時のサイレンの音が、

 

カン!カン!カン! 」だけなのである。

 

 


つまり、タケシ君が、聞いたと主張する音が、

 

 

もし、「カン!カン!カン! 」だけなのであれば、

 

 

それは火事が終わった時のサイレンの音なのである。

 

 


なんともおかしな話になってきた。

 

 

タケシ君が、火事が終わった時のサイレンを聞いて、ママの所に行き、

 

 

その2分後に、ママ達は消防車が来る音を聞いて、

 

 

ベランダから見ると火事になっている現場が見えたという。

 

 


私はもう一度タケシ君に、「ウー!ウー!ウー! 」は聞こえなかったの?と聞いたのだが、

 

 

タケシ君は絶対「カン!カン!カン! 」だけだったと言い張るのである。

 

 

 

そこで、別の聞き方をした。

 

 

[タケシ君、「カン!カン!カン!」ってどっちの方から聞こえた?

 

 あっちの駅の方からかな。

 

 それとも、反対側のこっちの方からかな。]

 

 

 


すると、「分からな~い。」と言う。

 

 


「じゃあ、「カン!カン!カン!」って、段々大きな音になった?

 

 それとも、「カン!カン!カン!」って段々小さな音になっていった?」と聞いてみた。

 

 


実は、同じ消防車の音であっても、

 

 

近づいて来るサイレンの音と、遠ざかって行くサイレンの音は違うのである。

 

 

近づいて来るサイレンの音は、音の波の周波数が速度の存在によって高くなり、

 

サイレンの音も段々と大きくなって聞こえてくる。

 

逆に、遠ざかって行くサイレンの音は、音の波の周波数が伸ばされ低くなり、

 

サイレンの音も段々と小さくなって聞こえるのである。

 

これをドップラー効果という。

 

 


しかし、タケシ君の答えは、そんな専門知識など打ち破るものだった。

 

 

「全部同じ音! 上から聞こえたぁ。」

 

 

 


全部同じ音? しかも、上から聞こえた?

 

 

上って、

 

誰かが屋上で「カン!カン!カン!」って鳴らしているって言うのか。

 

 

と、独り言を言いそうになった時、

 

 

タケシ君がまだ2歳の頃、

 

 

誰も居ない所を指差して、お姉さんが居るとか言ったという話を思い出した。

 

 

 


もしかたしたら、

 

 

タケシ君は、霊が鳴らした音を聞いたのかもしれない。と思った。

 

 


その昔、江戸(東京)は火事が多かった。

 

 

同時期の大阪と比べても江戸の火事の数は8倍以上の多さである。

 

 

江戸の町に火事が多かった大きな理由は、急激な人口増加である。

 

 

それによって、

 

 

■木造長屋などで、料理や照明のロウソクの明かり、タバコなど、火を使う事が多くなった。

 

■人口増加によって、思った様な職につけず、怨みによる放火や、

 

放火によって火事場泥棒をする輩が多く現れたのだ。

 

■そして、人口増加よって、江戸の町は飲料水が不足していたのである。

 

したがって、火事が起きても、貴重な水を沢山使って消す事が出来なかったのだ。

 

 

だから火消達は、火事が起きると、水をかけずに、

 

 

まず彼らがやったのは、類焼を防ぐ為に、まだ燃えていない家を壊したのである。

 

 

つまり、火元の火事場の風下で、まだ燃えていない建物を破壊してそれ以上の延焼を防いだのだ。

 

 

これを破壊消防と言った。

 

 

江戸の町は、こんな頼りない消火方法だったので、今から約350年前には、

 

 

江戸城の天守閣も焼いてしまうという明暦の大火という大火事が起き、

 

 

約10万人の方もが焼死したのだった。

 

 

ちなみに、この明暦の大火と、ローマ大火と、ロンドン大火世界三大大火と唱える人もいる。

 

 


そんな火事の多かった江戸でも、

 

 

タケシ君が今住んで居る文京区は、特に火事が多かったという。

 

 

あちこちに、火の見やぐらが建てられ、

 

 

24時間体制で火消したちが江戸の火事を見張ったと言う。

 

 

そして火事を発見すると、「カン!カン!カン!」と、

 

 

火の見やぐらに取り付けてある半鐘を叩いて鳴らしたのである。

 

 

仕事熱心だった火消しは、自分の命さえ顧みず人々に火事を知らせる鐘を鳴らして、

 

 

火元に近かった人は、鐘を鳴らしながら焼け死んだり、

 

 

高い所から誤って落ちて亡くなる人もいたという。

 

 

まさに当時の火消達は、命がけの仕事をしていたのだ。

 

 

 

 

もしかしたら、タケシ君達が今住んで居るアパートも、

 

 

昔は火の見やぐらが有った場所だったのかもしれない。

 

 

そして、仕事熱心だった人は、亡くなった後もその仕事を続けている例も良く聞く。

 

 

例えば、教会に行くと亡くなった人の讃美歌が聞こえたり、

 

 

亡くなった後も、未だに病院で働いているという霊がいたりする。

 

 

 

 

タケシ君は、そんな火消したちが鳴らした魂の鐘を聞いたのかもしれない。と思った。

 

 

 

霊達は昼間よりも夜活発に動く。

 

 

その意味でも、タケシ君が夜だけ鐘の音を聞いたというのも納得出来る。

 

 

 

多分、タケシ君も初めて聞いた時は、何だか分からなくて驚いたはずだ。

 

 

皆さんは覚えているだろうか。

 

 

タケシ君が最初に火事を予知した時の言葉は、

 

 

「何、何、ママ、何かあったの? 怖いよう。」で、火事の事など一切言って無いのである。

 

 

そして、それが火事の合図だと分かると、2回目には、

 

 

「ママ、どこが火事?」と言いながら居間に入って来て、3回目の時には、

 

 

「ママ、ママ、起きて! 火事だよ。」となっているのである。

 

 

 

私は今回の相談を振り返って、

 

 

今もあちこで、江戸(東京)を守っている霊達がいるのだなぁ。と少し嬉しくなった。

 

 

実際、世の中には、怖い霊よりも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

断然、優しい霊の方が多いのである。

 

END