●お墓と霊の関係

 


最近、こんな相談を受けました。

 

「毎月亡くなった娘の墓参りに行くそうだが、

 

 

月命日の日が、パートに入る日と重なると夕方になってしまう」という。

 

 

 


夏が近づくにつれお墓参りの相談は増える傾向にある。

 

 

そもそも、お墓ってなんでしょう。

 

 

■亡くなった家族や先祖をお納めし、供養していく場所。

 

■亡くなった後の家的場所。

 

■遺骨を安置する場所。

 

■先祖代々受け継がれるもの

 


など色々な考え方や意味があるでしょう。

 

 

また宗教によっても意味合いが違って来ます。

 

 

日本は、ほぼ火葬によって遺体を焼いて荼毘に付しますが、

 

 

この「荼毘に付す」の「荼毘」とは、

 

 

インドの言葉で「ジャーピタ」という火葬を表す言葉の音を当てた言葉です。

 

 

つまり、火葬は仏教から来たので、インドも火葬という事ですね。

 

 

それに対して、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教、儒教は、

 

 

遺体を焼かない土葬です。

 

 

つまり、アメリカ・イギリス・フランスはキリスト教徒が多く土葬。

 

 

中国・韓国は儒教なので、土葬。

 

 

イスラム教のアラブ諸国や、ユダヤ教のイスラエルは土葬。となります。

 

 

特にユダヤ教は厳しく、

 

 

亡くなってから24時間以内に葬儀を終わらせて土葬にしなければなりません。

 

 

ただ、近年になって、

 

 

その土葬が火葬になるケースが徐々に増えています。

 

 

中国では長年儒教の精神から土葬にしてきましたが、文化大革命の時、

 

 

毛沢東主席が国民に火葬を提唱したので、火葬にするケースが増えてきました。

 

 

それでも儒教の教えを通す人が多いので、火葬にするケースは30%といった所。

 

 

韓国も基本儒教なので、土葬なのですが、日本と同じようにお墓にする土地不足から、

 

 

火葬にするケースが増えてきました。

 

 

1990年初頭には火葬率は19%だったものが、2015年には80%を超えました。

 

 

 


土葬が火葬になっていっている理由の1つに費用があります。

 

 

土葬は当然、火葬よりも広いお墓が必要になります。

 

 

5人亡くなれば、5人分の深さや広さを必要とし、

 

 

埋葬も重機をつかったり、5人がかりで運んだりと大変です。

 

 

それに加え、棺のお金や、防腐処置や美顔術を作る費用などバカにならず、

 

 

アメリカで私が聞いた話だと、土葬するのに100万円。火葬だと6万円という開きでした。

 

 

という事で、今はアメリカも40%が火葬になっています。

 

 

ただし、火葬が盛んなのは、アメリカを縦に半分に切って西側です。(50%)

 

 

アメリカ中部と東部は土葬がまだまだ中心となっています。(フロリダ以外)

 

 

ちなみに、イギリスやカナダも今や70%の火葬率。フランスは40%の火葬率となっています。

 

 

 

ゾンビ映画の影響もありますが、

 

 

やっぱり、火葬にされて人のお墓よりも、土葬のお墓の方が怖いですよね。

 

 

本当はどちらも、ほぼ同じなのですが、私も土葬のお墓の方が怖いです。

 

 


さて、そろそろ本題に入りましょうか。

 

 

多分、私の読者の方なら、最近のお墓事情よりも、

 

 

お墓と霊についての方が、興味がある事でしょう。

 

 

そこで今日は、お墓と霊について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


そもそもお墓と霊の関係には、色々な意見があって、

 

 

「お墓にはご先祖の魂が眠っている。」

 

「お墓には故人が魂いるから、そんなお墓を取り壊すと祟りがある。」

 

とか、

 

 

これに対して、

 

 

お墓には、霊は居ない。」

 

 

「私のお墓の前で 泣かないでください。

 

 そこに私はいません。 眠ってなんかいません。」

 

なんて歌が大ヒットしました。

 

 


世の中には、こんな真逆の意見があるのです。

 


どちらが正しいんでしょうか?

 

お墓に霊は居るのか、居ないのか。

 

 

 


貴方も少し考えてみて、答えを出してから先に進んでみてくださいね。

 

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私が思っている答えは、


その両方が正しいです。

 

 

 

どういう事かと言うと、

 

 

お墓に霊が居るケースもあれば、居ないケースもある。です。

 

 

 

 

実は、私がこういう考えを持ったのは、

 

 

アメリカの霊能者が行なったある霊視の結果に基づいているんです。

 

 

 


それはある時、息子さんを亡くされたというお母さんが、

 

 

霊能者の所に相談に来られたんですね。

 

 

 


そして霊視を始めると、さっそく息子さんの霊が現れたんですけど、

 

 

その時に息子さんの霊が語った事が、衝撃的だったのです。

 

 

 


息子さんの霊は、

 

 

「お母さんは、生活苦しいのに、

 

 なんで毎月、バスとタクシーを使ってボクの墓参りに来るの?

 

 あそこは、ただの芝生だよ。

 

 ボクはあんな所に、居ないよ。」

 

 


この言葉を聞くと、

 

 

どうやら正解は、千の風にも歌われている様に、

 

 

「私のお墓の前で 泣かないでください。

 

 そこに私はいません。 眠ってなんかいません。」が、正解であり、

 

 

 

お墓には、霊は居ない。」という事になりますよね。

 

 

 

 

 


しかし、

 

 

私、霊能者の方に聞いてみたんですよね。

 

 

「じゃあ、お墓には霊は居ないんでしょうか?」って。

 

 

 

 


すると、霊能者の方は、

 

 

「居ないわね。 

 

 

 彼女の息子さんの霊はね。」って言ったんです。

 

 

 


霊能者いわく、

 

 

彼女の息子さんの霊は、亡くなってから、色々な所に顔を出すといいます。

 

 

お母さんを見守る為に、お母さんの側に行ったり、

 

 

妹の側に、ついててやったり、

 

 

学校の友達の所に顔を出したり、

 

 

時々、自分が生前住んで居た家や部屋を訪れたり、

 

 

つまり、行きたい所が沢山あり、誰も居ないお墓に行っている暇は無いのだそうです。

 

 

誰も居ない所に行っても、つまらないしね。

 

 

 

でも、それはまだ子供だから、そう考えるのであって、

 

 

お墓に行くという意味はあるそうです。

 

 

なぜなら、お墓に行く日は皆で故人の事を思い出してくれるし、その時間も長いです。

 

 

また、1人が祈りや供養を捧げるよりも、

 

 

多くの人が同時に祈りや供養をするとパワーが強まり、より故人へ届きやすくなるそうです。

 

 

つまり、例えば一家の主が、病気で2人の子供と奥さんを残して死んだとします。

 

 

その亡くなった主は、亡くなった後も奥さんと子供達が気になってるし、見守りたいので、

 

 

誰も居ないお墓に行っている暇は無いという訳です。

 

 

 


そう考えると、最初の相談の答えが自然と出てきますね。

 

 

娘さんの霊は、お墓には居ないので、わざわざ夕方に行かなくてもいいのです。

 

 

行ける日に行けばいいし、月命日に行けないのであれば、

 

 

その前の週に月命日には行けないから、今日来たよ。って言えば通じるのです。

 

 

また、時々家で娘さんに話しかけているなら、墓参りは1年に一回でもいいのです。

 

 

 

 

ここまでが、「お墓には、霊は居ない。」という説明です。

 

 

 

 


そして、ここからが、

 

 

お墓には故人が魂いる。」という説明になります。

 

 


さて、上の息子さんは、

 

 

お母さんや妹さんや、友人の所に行ったり、生前住んで居た家や部屋を訪れたりして、

 

 

誰も居ないお墓に行っている暇は無いし、誰も居ない所に行っても、つまらない。

 

 

ここまでは、霊視によってよく分かったと思います。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

やがて、年月が経ち、

 

 

お母さんが亡くなり、

 

 

妹も亡くなり、

 

 

会いたい友人達も亡くなり、

 

 

住んで居た家も取り壊され、行きたい所も無くなったら

 

 

その時、どうしますか?

 

 

 


そう、そうなると出る窓口はお墓しかなかったりするんです。

 

 

お母さんと妹の遺骨も一緒に眠っているしね。

 

 

それに、ある日突然自分を知っている人が墓参りに来てくれるかもしれないし。

 

 

そうなると、故人にとって、お墓は大事な場所となってくるのです。

 

 

もし、貴方が亡くなった時、

 

 

きっと貴方の子供や孫がどうしているか常に気になって見守るでしょう。

 

 

しかし、ひ孫の子供やひ孫のひ孫とかなると、

 

 

もう親しみも無く、向こうも貴方の事など名前も知らないとなると、

 

 

会いに行く気もなくなるでしょう。

 

 

そうなると、お墓こそが大事な場所となる訳です。

 

 

だから、一家にとって大事な頼みごとがある時や、

 

 

実家を取り壊すとか引っ越して誰かに売るとか墓仕舞いなんて言う時は、

 

 

その家を建てたり、お墓に眠っている先祖に報告に行く必要がある場合に、

 

 

亡くなった貴方がお墓に現れて、お墓を通して子孫と対面する訳です。

 

 

 

 

 

つまり、

 

 

例えば、お墓を壊してしまった場合、

 

 

それが古いお墓ほど、祟りが起こりやすい言えます。

 

 

 


逆に言えば、

 

 

もう誰も知り合いは生きていないし、

 

 

誰もオレの事なんて思い出しもしないと思っている貴方の

 

 

曾お祖父さんあたりのお墓を、訪れてあげると、

 

 

 

より喜ばれ、思わぬ幸運が舞い込むという事があります。

 

 

何しろ、今まで貴方を守っていなかったかもしれないご先祖様が、

 

 

今日から味方に加わってくれるかもしれないので。

 

 


だから、困った時の奥の手で、

 

 

普段供養していない古いご先祖様の墓参りは効いたりするのですよ。

 

END