●動く事故物件

 

 


このお話は、昨日のブログ(●赤羽ミイラ化死体遺棄事件(いち占い師が思う事)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12382099242.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

 

6月5日、東京都北区赤羽北にあるコインパーキングから

 

警察に1本の110番電話があります。

 

「駐車中の車から異臭がする。」警備員が異臭で警察に通報したとの事。

 

警視庁赤羽署員が駆けつけると、軽乗用車の助手席でミイラ化した遺体を見つけます。

 

遺体は、シートを倒した助手席で毛布に包まれた状態で横たわっていたといいます。

 

運転席側のドアは無施錠で、車は6月2日頃から駐車されたままだったという。

 

フロントガラスや窓には日よけ用のシートや黒い網が掛けられていて、

 

外から見えにくくなっていた。その後、車は福島県いわき市の渡辺容疑者(53歳)の所有と判明

 

警視庁が渡辺容疑者の行方を追ったところ、パートの勤務先に出勤していたということです。

 

渡辺容疑者は男性と車内で生活し、去年12月に男性が死亡したと話しているということです。

 

遺体は一部がミイラ化していましたが彼女は住所不定で、ずっと車の中で生活していたらしい。

 

つまり、そのミイラ化した遺体と半年以上隣り合って寝ていた事になる。

 

渡辺容疑者は「放置していません。」と容疑を否認している。

 

同署によると、車の中に渡辺容疑者の勤務先が書かれたメモがあり、

 

男性の遺体は全身がミイラ化していたものの目立った外傷はないという。

 

彼女いわく「男性は昨年12月に亡くなった。寒そうだったので毛布をかけておいた。」と供述。

 

死体と半年も一緒に寝泊まりしていたとなると、

 

亡くなったのは夫か愛する連れ合いだったのでしょう。

 

車中泊をしている事から、葬式代なども無かったのでしょう。

 

もしかしたら、彼を病院に連れて行くお金も無かったのかもしれないと思ってしまいます。

 

もし、今回の発見が無ければ、きっと彼女はこの先1年も2年も車中泊をして

 

暮らしていたのでしょう。ある意味、今回捕まって良かったのです。

 

職業病だろうか。上の事件で、もう1つ気になった事があった。

 

それは、半年間も助手席にミイラとして乗っていた車自体である。

 

助手席に遺体があったり、死亡事故があった車や、車の中で自殺したり、

 

そして、今回の様に半年も死体が居た車。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アパートや家で人が変死すると、そこは事故物件と言われますね。

 

 

では、動く事故物件とはどういう事でしょうか。

 

 


もし、貴方がお金を借りて、返せない時、

 

 

きっと借金取りが家に来て、自動車とかヨットとかテレビとかパソコンとか、

 

 

金目になる物を持っていくでしょう。(ペットも動かせるので動産に入ります。)

 

 

これら売ると価値のある物で、動かせる財産動産(どうさん)と言います。

 

 

 

これに対して、とか、土地とか、ビルなどの建物の様に、

 

 

価値があってその場所から動かせない財産を、不動産(ふどうさん)と言います。

 

 

この不動産で死亡事件があった場合、その場所が事故物件となる訳です。

 

 

これに対して、車やトラック、船などで死亡事故があった場合

 

 

動く事故物件となる訳です。

 

 

 

つまり、今回の上の事件の場合、

 

 

車の中に半年もミイラ化になった死体があったという車は、動く事故物件と言う訳です。

 

 

それが今日のテーマである、自動車内での死です。

 

 

もしくは、その自動車で人を殺したとかという場合です。

 

 

 

 

 

 

さて、よくニュースなどで、車の中で練炭自殺したとか、

 

 

車の中で、排ガス自殺したという話を聞いた事がありませんか?

 

 

そんな自殺した車に、次乗る人って嫌ですよね。

 

 

当然、死んだ人の家族だって、嫌な場合が多いです。

 

 

じゃあ、その自殺した現場であるその車は、どうなると思いますか?

 

 

 


答えは、大抵、下の2です。

 

 

●遺族が、黙ってその車を中古車屋さんに売り飛ばす。

 

●良心のある遺族であれば、中古屋さんに事情を説明して廃車にしてもらう。

 

 

つまり、上の●の場合は、その自殺車は、まだこの世の中に出回る訳です。

 

 

下の●の場合、廃車になるので、スクラップになり、この世の中には出回らない。

 

 

 

 

 


そう思うのが普通でしょう。

 

 

実は私もそう思っていました。

 

 

 

 

しかし、世の中そんなに甘く無いのです。

 

 

昔、私の友人に車のディーラーをやっていた黒崎さんという方がいまして、

 

 

彼は私に色々な中古車の裏の話を教えてくれたのでした。

 

 

過去形なのは、彼はもうこの世には居ないからです。

 

 

過去のブログにも書きましたが、悲しい最後でした。

(●ジェットコースターな人生(https://ameblo.jp/hirosu/entry-11936447189.html))

 

 

 

まず、上の

 

「●良心のある遺族であれば、中古屋さんに事情を説明して廃車にしてもらう。」

 

ですが、

 

ここに中古車屋ならではのトリックが隠されています。

 

 

ほとんどの人は、廃車と聞くと、

 

「ああ、オレの車も、これでスクラップや鉄くずになるんだぁ。」 と、思うでしょう。

 

 

でも、違うのです。

 

 

実は「廃車」には2通りあって、

 

 

●文字通り、廃車となりスクラップとなる廃車。これを『永久抹消登録』と言う。

 

●そして、もう1つの廃車が『一時抹消登録』という廃車手続きです。

 

つまり、黒崎さんいわく、

 

良心のある遺族が、自殺した車を中古車屋に持って来た時、

 

 

「そうですか、分かりました。じゃあ、私が廃車にしておきましょう。」と引き取ります。

 

 

そして、『一時抹消登録』という廃車手続きをする訳です。

 

 

この『一時抹消登録』という廃車手続きは、どういう意味かと言うと、

 

 

国に、この車はしばらく乗りませんよ。(公道は走りませんよ。)と宣言する事です。

 

 

つまり、この車は公道では走らせないという証明書を貰うだけなのです。

 

 

ただ、この『一時抹消登録』という廃車手続きは、中古車屋にとってはとても便利な法律。

 

 

なにしろ、皆さんも中古車屋さんに行くと分かるでしょうが、

 

 

中古車屋さんには、沢山の車やバイクが売ってますよね。

 

 

それを見て、こんな事を思ったりしませんでしたか?

 

 

「あれだけ車があったら、毎年の自動車税とか自動車保険代が大変だろう。って。

 

 

みなさんは、1台持っているだけでも、毎年の自動車税とか

 

自動車保険は高いと思いますよね。

 

 

だから、100台も抱えている中古屋さんは大変だ。と。

 

 

でも、『一時抹消登録』という廃車手続きをとれば、

 

 

その車は飾りと同じ扱いになり、

 

 

毎年の自動車税も払わなくていいし、自動車重量税も払わなくていいし、

 

自動車保険も払わなくていいし、自賠責保険も払わなくていいのです。

 

 

これって大きいですよ。

 

 

ここまで読まれている方は、きっと自分は中古車屋じゃないから、関係無いやと思うでしょうが、

 

 

私達の知っていると知らないとでは、大きな違いが出る時があるんですよ。

 

 

 

 

 

以前、こんな相談がありました。

 

 

あるご婦人のご主人が急死されたんですね。

 

 

ご主人は生前車が趣味で、常に6台の車を順に乗っていたそうです。

 

 

しかし、奥さんは車の運転は出来ず、ご主人の死後6台の車だけ残りました。

 

 

ご主人が生前とても大切にしていた車だけに、処分出来ないといいます。

 

 

ただ、毎月の自動車保険代や自動車税が6台分で、頭が痛いと言うお話でした。

 

 

そこで私がアドバイスしたのが、『一時抹消登録』という廃車手続きです。

 

 

『一時抹消登録』という廃車手続きは、1台につき350円かかります。

 

 

でも、これをしておけば、もう自動車保険代や自動車税も払わなくていいのです。

 

 

つまり、大きなオモチャのミニカーが6台、家にあるというだけの事になるのです。

 

 

これは何もご主人が亡くなった時だけに使える手ではありません。

 

 

例えば、ご主人が長期海外赴任とか、長期国内移動や、

 

 

怪我や足を骨折したなど長期入院された時に、車を使わない時期が長いなら、

 

 

『一時抹消登録』という廃車手続きをして、

 

 

その期間、自動車保険代や自動車税を払わない方が良いのです。

(保険屋さんには電話して止めてもらう)

 

 

 

さて、だいぶ話がそれてしまいましたので、元に戻します。

 


そういう訳で、

 

 

まずほぼ90%、自殺した車は、

 

 

また市場に出回って、誰かが乗っているという事になります。

 

 

しかもタチが悪いのは、

 

 

アパートや家などの不動産であれば、動かないので、

 

 

ああ、あそこで人が殺されたんだよ。とかの噂が後になっても付き纏います。

 

 

だから、大家さんや持ち主は、相場よりも少し安くして貸し出す訳です。

 

 

後から文句を言われたら、だから安くしたんですよ。と言えるから。

 

 

しかし、黒崎さんいわく、

 

 

自殺車とか、人を轢いた車など、問題がある車の場合、

 

 

逆に安くすると、勘ぐられるので、高いまま売る言うのです。

 

 

彼も何台もそういった車を扱った事があるそうで、

 

 

そういう場合、例えば車内に血が飛び散っていて気持ちが悪いと言う場合は、

 

 

内装全とっかえして、売っばらうそうです。

 

 

床に血だまりが有る場合には、カーペット交換に出してから売っぱらうそうです。

 

 

しかも念の為に、

 

 

ニュースや新聞に出た様な問題車であれば、

 

 

東日本での事件なら、西日本で売り、

 

西日本での事件なら、東日本で売り、

 

北海道での事件なら、本州で売るそうです。

 

 

自動車を売る場合、その車が人をはねたとか、この車で自殺者が出たという記録は、

 

 

残す必要も義務も無いそうです。

 

 

つまり、業者には、死亡事故歴を買い手に知らせる必要は無いのです。

 

 

あるのは事故修復歴で、これは明示義務があるので、それで推察するしか無いとの事。

 


 
ただ、パンパー交換と書いてあっても、

 

 

それが人をはねて交換したのか、壁にぶつけて交換になったのか区別はつかないといいます。

 

 

つまり、

 

 

中古車のプロであっても、一度流通すると、

 

 

それが自殺車かどうか、まったく分からないと言うのです。

 

 

これが現実でしょうか。

 

 

 

 


ここまででも、十分中古車の裏の話だったのですが、

 

 

実は、まだこの裏があります。

 

 


中古車のプロでも、その車が自殺した問題車かどうか見分けられないとなると、

 

 

中古車を買う時の、目安って無くなりますよね。

 

 

 

 

でも、実は、占いも長年やっていると、

 

 

危ない中古車を見分ける方法を発見する事があるのです。

 

 

明日は、そんな危ないというか、自殺があったかもしれない中古車になるべく当たらない

 

 

中古車の選び方を書きたいと思います。

 

 

 

 

最終話は、明日のブログに続く。