シックハウス(病気の家)
今リフォーム計画中のお施主さんはヨーロッパでも活躍のオルガニスト。
ドイツの留学経験がおありで打ち合せのブレイクタイムにドイツでのお話を聴くのが楽しみ。
ドイツ人の健康に関する意識の高さに驚かされる。
住宅建材に関しても日本よりはるかに厳しい基準があり、出回っているものも害が少ないが、その前にたとえ害のあるものが出回っていたとしても絶対買わないのがドイツ人らしい。
健康に対する意識が強く、建材は自然素材、食は雑穀、下着は木綿・・・etc とそれは衣食住すべてにおいて徹底しているということ。
これも文化の違い,教育の違いなのか・・・?
その点日本は遅れている。
今建築基準法で規制しているのは 何種類もある揮発性物質(VOC)のうちクロロピリホスとホルムアルデヒドの2種類。
放散速度を☆で表わしていて部屋の面積と使用面積に規制がある。
F☆☆☆☆というのはいくら使っても良いとされているが、これを安全だとは言えない。
規制されていないそのほかの何種類ものVOCでシックハウス症候群になるひとたちはたくさんいる。
建築基準法では規制している以外のVOC対策のため換気扇の設置が義務つけられている。
建材に自然素材を使えば換気扇がいらないというわけではなく、厳しい基準がない家具その他から出る有害物質から守るために必要ということ。
健康に悪い有害物質を製造、販売を許しておいて住宅のあちこちに穴をあけ、お金をかけ、美しくない換気扇と給気口をつけなければいけないという法律・・・・・・。
本(もと)をたったほうがいいと思うけど・・・。
自然素材を使えば安全なのかというわけでもない。
有害建材などと一緒に保管、流通されると汚染されることがある。
製材するまでに化学物質でアク抜きや漂白されることもある。
どこまで追求すればいいのか・・・?
自己責任だけでは納まらない問題ではないか。
私たちが知っておかなければいけないことで知らないことがたくさんある。
住の提案者として勉強しなければいけないこと、考えなれればいけないこと、訴えていかなければいけないことがたくさんある。
ヨーロッパのエコロジー建築ではシックハウスという問題は死語だと聞いたこともある。
豊かなはずの日本がこれでいいはずない。
yumily
さぼってました
仕事に追われ、確定申告の準備で手をとられ、毎日ばたばたとしている。
眠くなれば仮眠をとり目覚めたら図面を書く。
いつ寝たのかわからないような日が続いている。
(ブログをさぼっていた言い訳・・)
売り上げが多いと税金も多く、
税金が少ないと売り上げも少ない。
(あたりまえ)
どっちもうれしくもありどっちも悲しくもあり・・。
どっちががいいんだか・・・!?
私はこの時期が一年間の仕事を振り返るとき。
数字だけでなく仕事の内容も振り返り、今年の目標を新たにする。
自分の仕事に対する姿勢。
事務所としての方向。
仕事の中身。
こうありたい!と自分の中に掲げる。
yumily
「食」について考える
今有機野菜を使ったお料理を出す店舗兼住宅を計画している。
設計をする前にどんなお料理なのか知りたくて
今日はお施主さんと一緒に「マクロビオティック」のディナー付きセミナーへ参加。
肉や魚を一切使わない精進料理で、味も薄味。
牛乳も卵も砂糖も使わない。
聞くと美味しくなさそうだけど、手間のかかったお料理で野菜の味が良く出ていておいしい!!
おなかいっぱいいただいたけど、食べ終わったあとに「満腹!もう何もいらない」という感じではなく爽快感のようなものがある。
身体の中が浄化されたような感じ。
不思議不思議。
セミナーにはいろいろな立場の食を考える人たちが参加していた。
少年事件担当の刑事さんは「青少年の健全育成には家庭の食事が大切!」と力説しておられた。
産婦人科の先生は入院患者さんの食事を美味しいだけでなく健康的でありたいと勉強をされていた。
助産師さんは妊婦さんと授乳中の人たちの食事が赤ちゃんに与える影響が大きいことを言われていた。
子どもを持つお母さんは学校給食が食中毒を警戒することにより多くの添加物を含んでいることや洋食中心で子どもたちの肥満や生活習慣の問題を訴えておられた。
皆さんそれぞれの道のプロだと感じた。
刑事さんは犯罪少年を補導することだけが仕事ではなく
産婦人科の先生や助産師さんは赤ちゃんを無事出産させることだけが仕事ではなく
お母さんたちは我が子を守るためだけでなく
皆さんそれぞれの立場で深く広く考えられていて社会へ働きかけている。
設計士も建物を設計するだけが仕事じゃない。
どの仕事もプロとして社会へ訴えなければいけないことがあるはずだ。
yumily
週刊ひろしまMIX
1月2月と続けていただき計7回にわたってお話をさせていただいた朝日新聞日刊スポーツ折込の週刊ひろしまMIXのインタビュー記事が今日 最終回だった。
http://www.hiroshima-asahi.net/mix/06-71/4.life.html
本当はおしゃれな家創り、とか家づくりの具体的な収納やインテリアの話などを期待されてたのかもしれないけど、終始「家創りと街創り」みたいなことになり、そしてまだ広島には馴染みのない
集って良い住まいと環境が創れるコーポラティブ住宅の紹介をさせてもらった。
自己完結な家創りでは幸せになれないということ。
心地よい住まいには心地よい街が不可欠ではないかということ。
そして心地よい街は一人ではできないということ。
家が集り街になり、人が集り街創りができるということ。
こんなことが
読んでいただいた人たちにうっすらでも伝わっていればうれしく思う。
ライターさん
いろいろお世話になり、そして私のいろいろなわがままをきいて下さってありがとう!
深謝です!
一級建築士事務所ユミリープランニング 高田由美
合格おめでとう
インテリアコーディネーターの資格の合格発表があった。
受講されたたくさんの人が合格されていてうれしく思ったと同時に「どうしてこの人が?」という残念な思いもした。
受講生のひとりひとりの顔が目に浮かぶ。
彼女たちの目標に向かって頑張る姿を思い出す。
とりわけ主婦の人たちの姿はインテリアも建築も何も知らないとき、この世界に夢を見ていた当時の自分と重なる。
当時の私は自分を金の卵だと信じていた。
自分は金の鳥になれると信じて疑わなかった。
何も知らないとは恐ろしい・・・。(笑)
思い込みとは恐ろしい・・・。(笑)
その後厳しい現実を見るわけで・・・。
そして今
金の鳥ではないが
その頃の夢だったインテリアの仕事ができるようになっている。
合格者のみなさんおめでとう!!
夢をひとつ実現できましたね。
これからはこの先にある夢に向かって頑張ってください。
yumily
光の教会
安藤忠雄設計。
私が建物探訪を始めたきっかけとなった心に残る建物。
それまでは旅行のついでに建物を見てたけどここへはこれを見るために出かけた。
安藤さんの建物だからものすごく目立ってるのかと思ってたけど街に馴染んでいた。
コンクリートの打ち放しの冷たい感じも街へ与えていない。
十字架のスリットはこれでもか!と主張してるのかと思いきや、外から見るこれはさりげない。
建築前からあった大切に残された木木たちが建物を街から孤立させない役目を果たしているのかもしれない。
安藤建築こだわりの建物に入るまでのアプローチ。
狭くて光がさえぎられる空間。
何が現れるのか期待と緊張の短いとき。
中に入ってはっとする。
スリットの十字架の光が私を刺す。
それは鋭く、そして美しかった。
壁は素のコンクリート。
床と家具は荒削りな木。
繊細さはない。
洗練さもない。
余計な物が一切ない小さな箱。
その中に突き刺さるような緊張感があった。
2002.4.11 yumily
「光の教会」安藤忠雄の現場 平松剛著はオススメ本。
これにはこの教会建設のドラマが書いてある。
ここだけじゃない。
建築にはいつもドラマがある。
その中でたくさんの人が苦しみ、喜び、泣き、笑う。
「半分少年の大人たちがひとつの建築を夢見ました。
ものづくりを愛するすべての人へ」
建築設計 安藤忠雄建築研究所
構造設計 アスコラル構造研究所
施工 礼拝堂:竜己建設
敷地面積 838.60500m2
建築面積 113.04500m2
延床面積 113.04500m2
所在地 大阪府茨木市春日丘4-3-50
用途 教会、集合所
構造 鉄筋コンクリート
工期 1988.5-89.4
国会議事堂
毎日のようにテレビに出てくる国会議事堂。
あたりまえのように見てたけどこれっていいデザインじゃない。
(気付くの遅い?)
国会議事堂(旧帝国議会議事堂 1936)
東京都千代田区永田町1-7-1
国会議事堂のデザインは、「公開コンペ」で募集され当選したのは渡辺福三ひきいる宮内省グループ。
採用されたのは意匠デザインだけで実施設計は武田五一,佐野利器らがまとめた.
着工 大正9年。
竣工まで16年の歳月がかかっている。
コンペ募集も設計も日本人に限定され、材料も国内産のものを使うことにこだわり全国から石や木材などを集めた。
広島からは倉橋の花崗岩を送っている。
職人たちも全国から集められ工事従事者は延べ254万人。
腕に自信のある匠たちが天下の国会議事堂のために「よっしゃあ!日本のため国民のための話合いをする大切な場所。これは自分にできることは人肌脱がないかん。お国のために奉公しまっせ。」ってな感じで集り自分の技を刻んだことを想像する。
(違うか・・?)
明治・大正・昭和を通じて、国家がもっとも力を入れて作った建物だということが伺える。
最近はこの建物がテレビに映るときってたいていよくないお話のとき。
建物の中ではこんなの子どもに見せたくないよ、と思うような場面続出・・・。
こんなにたくさんの人の思いがこめられた立派な建物なのに悲しい現実・・。





