【器さんぽ・part2】・一里塚本業窯 | 廣瀬ちえの 食からつながる幸せに、「べっぴん」をプラス。 ブログ

さて、先ほどの続きです。



一里塚本業窯へ移動


民芸の窯元「一里塚本業窯」にご協力いただき、
指定文化財の窯や築100年以上の工房の見学、ろくろ実演の他、
窯元・水野雅之さんのお話をお聞きしました。




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市指定文化財の登り窯
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本業窯は登り窯の一種で、本業製品(陶器)を焼成する窯として、江戸時代後期から使用されています。
磁器を焼成する丸窯とともに瀬戸を代表する窯です。
http://www.geocities.jp/shimizuke1955/2180setonoborigama.html



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横から見ると・・・

4つの部屋がある。

中には、なんと!!2万個の器を入れて

一度に焼いていたという!!

2万個ですよ~~~~~~~~~~~~(驚き)


轆轤師・薪入れ師、など、昔は、分業で作っていたそうです


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中は、こんな感じで、重ねて焼いて行くそうです。

重ねて焼くにも驚き!!!!
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窯の横に空いている30センチほどの穴。

ここから、薪きを投げ入れる。

当時は、薪を入れる専門の人が、この仕事をしていたという。


遠くから、この穴目がけて投げ入れ、カーブを掛けながら

右・左・・・


この仕事は、給料も高く、一度窯を焼くと、一般の人の2カ月分ですって!!!

けど、失敗すると・・・財産を失うくらいの責任だとか・・・・


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続いて、水野さんによる

ろくろ実演


うわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と歓声があがる



まるで、生き物のように、土が、水野さんの手の動きに合わせ

形を変えて行く

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こちらが水野さんが20年も使っている道具。

木製のもの、なめし(鹿皮)を使用。


この道具でないと、玉渕や返し渕など細かな作業が出来ないという。


ん~~~~~~。これが伝統的な手仕事・・・・

伝統の知恵によって、今尚、受け継がれいるのは、こういった道具の知恵の力も

あるんだなぁ~~~~


勉強になる


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2分ほどで、完成

古い瀬戸の石皿。いわゆる雑器と呼ばれるもので、昔は煮物など大皿にもって家族みんなで取り分けていたお皿。
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今回、特別にお皿をお安く購入させてくれる事に・・・

水野さん、ありがとうございます。



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水野さんのご飯茶碗は、円錐形の小ぶりなもので、

素朴で高台が低めに切ってあり、持ってみると過ごす軽くフィットする。とくに女性には使い易いと思われる器


一里塚窯の灰釉陶器は、使っていくうちに土に含まれる鉄分の黒い斑点が出てくる

使い込んでいるうちに、少しずつ、趣が出てくるということです


私も少しづつ、集めています!!

年代が経つごとのお皿の変化が楽しみにです。

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同時に現代作家で、シンプルでモダンな落ち着いた雰囲気の器を作る、林拓児さんの展示販売も同時開催!
林さんの器は、モダンな中にも優しさがあり、和洋問わずどんな料理でも合わせやすい器です。
同じ手仕事でも、伝統と現代の器をご覧いただきました


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古くから暮らしの中で使われてきた手仕事の器、民芸。
そのデザインは、素朴でシンプルでありながら、職人の手技から生まれる使い心地の良さに優れ、
しっくり手になじみ、現代の暮らしに溶け込みます。


秀れて美しく感ずる器物に出会い

日常雑器の美しさを感じました。


大事に大事に使わせて頂きます。



器さんぽNO3も続けて行きます。


古き良き日本の伝統をこれからも伝えて行きたいと思います




一里塚本業窯(いちりづかほんぎょうがま)
 瀬戸市一里塚町27
 0561-82-4022