中村洋子(ひろこ)です。
その役のイメージ通りにヘアメイクを仕上げようとしいても、少しことでズレが生じることがありました。
メイクの途中までは、なんとかできている、できていると確信しながらやっていても、チークの濃さやリップの色選びやリップラインの描き方で説得力がなくなってしまうことがある。
そしてヘアスタイル、こう作りたいと描くイメージ通りにはなかなかできないもので。
ふわっと、エアリーに仕上げたいのに、スプレーをかけすぎてしまったり、まとめ過ぎてしまったり、、、、、と手間をかけすぎてしまいイメージとかけ離れてしまうことも、、、
あ～～～と瞬間的にしょんぼりすることは多かったけれど、その凹んだ気持ちが次の作品への原動力の一つになっていた思う。
幽霊のメイクや傷メイク、老けメイクなど、ちょっと特殊メイクをする時はまた違うドキドキ感、ワクワク感がありました。
【たどんとちくわ】 1998年公開
監督・市川準
キャスト・役所広司・真田広之・桃井かおり
あのCMの巨匠監督との仕事と思うと、緊張がいつもより多かった作品。
真田さんの頬にかかる髪が好きだった。
桃井さんに鼻血をつける時、監督のイメージと合わず、監督ににらまれたな。
【ガメラ３邪神〈イリス〉覚醒】1999年公開
監督・金子修介
キャスト・中山忍・藤谷文子・前田愛・山崎千里
女性キャスト4人がとても仲良くて、スタジオ撮影の休憩時間はメイク室でみんなで一緒にお弁当を食べたり、休んだりしてました。
当時15歳の前田愛ちゃんの天才的演技には最初から最後まで脱帽でした。
【ISOLA 多重人格少女】2000年公開
監督・水谷俊之
キャスト・木村佳乃・黒澤優・手塚理美
佳乃ちゃんも優ちゃんも初映画で、凄く、凄く頑張った作品。
手塚さんがお風呂上りのシーンで、いとも簡単にノーメークで出演OKして下さったことに感激した。
【狗神】 20001年公開
監督・原田眞人
キャスト・天海祐希・渡部篤郎・深浦加奈子
ヒルにかまれそうのなりながら、岐阜の山の中で撮影した。
天海さんの役作りを追求する姿勢にはいつも勉強になったし、宝塚のお話しも聞かせていただいた。
【ピンポン】 2002年公開
監督・曽利文彦
キャスト・窪塚洋介・ARATA・中村獅童
窪塚君のカツラがずれないか、卓球をするシーンではいつも心配していた。
カットがかかると「カツラは大丈夫？」が私の口癖だったような。
昼休みには、キャストもスタッフも卓球をして、みんな腕を上げていった。
【ジョゼと虎と魚たち】2003年公開
監督・犬童一心
キャスト・妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里
妻夫木君の髪型がなかなかうまくできずに苦労した作品。
池脇さんのくせッ毛ヘアはいい感じにできたんだけど。
【着信アリ】 2004年1月17日公開
監督・三池崇史
キャスト・柴咲コウ・堤真一・筒井真理子
筒井真理子さんを白塗りの幽霊にするのに、すごく時間がかかった。
ロケで使った廃病院がほんとにこわかったんですよ。
【妖怪大戦争】 2005年8月6日公開
監督・三池崇史
キャスト・神木隆之介・南果歩・成海璃子
リュウの天才子役っぷりは凄かった。
1秒の狂いもなく涙が流れ落ちてほしいとこで、涙が流れて、モニターを見ながら感動しまくり。
【あおげば尊し】2006年公開
監督・市川準
キャスト・テリー伊藤・薬師丸ひろ子・絵沢萌子
あの薬師丸さんと仕事ができる！！！とドキドキ、ワクワクした作品。
素敵すぎる、可愛すぎる方でした。
【小さき勇者たち～ガメラ～】2006年公開
監督・田崎竜太
キャスト・富岡涼・夏帆・津田寛治
夏の伊勢の海と名古屋で撮影
このころから名古屋は朝7時を過ぎるとモーレツに熱かった
【ドリームクルーズ】2007年5月12日公開
監督・鶴田法男
キャスト・木村佳乃・ダニエル・ギルス・蜷川みほ
佳乃ちゃんと2本目の映画。
アメリカ製作のホラー映画なのでセリフは英語だった。
佳乃ちゃんはニューヨーク仕込みの英語をなめらかにしゃべっていた。
幽霊になった時の蜷川みほさんのヘアメイク、頑張った！！
【セブンスコード】2014年1月11日公開
監督・黒沢清
キャスト・前田敦子・鈴木亮平・アイシー
ロシア・ウラジオストクで前田あっちゃんの新曲リリースに合わせて撮影された作品。
ウラジオストク郊外の果てしない荒野の夜にあっちゃんが歌った「セブンスコード」は素晴らしかった。
