2022・米 ★★☆☆☆(2.8)
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー アンドレ・ロヨ オーウェン・ティーグ マーク・マロン
高額な宝くじに当選したシングルマザーの人生を描くヒューマンドラマ。
宝くじで大金を手にするものの酒に溺れ、行き場をなくしてさまよう女性の姿を映し出す。
監督を務めるのはマイケル・モリス。
アンドレア・ライズボローのほか、オーウェン・ティーグ、アリソン・ジャネイらが出演する。
ライズボローは第95回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
(シネマトゥデイより抜粋)
スクリーン組がこぞって良いと言っていたので見たかったが、何か銭を払ってまで…
と言う気がして、見放題になるのを待っていた。Hulu。
テキサス州西部に暮らすシングルマザーのレスリー。
宝くじに当選して19万ドルの賞金を手にし、大喜びする彼女だったが。
6年後には、自堕落な日々を送り、そのお金を酒で使い果たしてしまう。
彼女は息子のジェームズのもとへ転がり込むが、性懲りもなくまた酒に溺れて、
息子から愛想を尽かされ、嘗ての友人ナンシーとダッチのもとへ向かうが、
まるで変わらない彼女に呆れられてしまう始末。
行き場を失った彼女を見るに見かねた中年男性スウィーニー。
彼の経営するモーテルで働き口を得たレスリーだったが、そんな簡単には酒を手放せない。
気長にレスリーの更生を見守ろうと思っていたスウィーニーにも、
流石に限界が来てしまうのだが…。
<あぶく銭とはよく言ったもので>
自堕落なママの作品は、見ていてしんどい。なんせ自分を見ている様だから。
(レスリーはアル中なのでメッサ痩せているけどな)
シンママで6年前に降ってわいた様な銭が手に入る。息子の誕生日を入れ続けて
およそ3000万円。
新しい家も買ったようだが手放さねばならなくなる。
全部自分のせいなのに、アルコールに身を任せ日々ウダウダと過ごす。
自分を甘やかし、アルコールの溺れる。
全て人のせいだと言い張るが、見るだけで彼女が悪いと分かる。
遂には13歳になった息子も捨てて、逃げ出した。
<息子はナンシーとダッチが面倒を見てくれた>
そして6年後…。
何処を振っても、誰に言っても金を貸してくれる所も無く、住んでいた所も追い出される。
<性懲りもなく、堂々と息子を充てに…>
最初は面倒を見てくれる息子も…、一向に治らない酒癖やシェアーしている友人の
お金迄盗んで、酒を飲む。
(全く悪いとは感じず…。服も一式下着まで息子が買ってくれたのに)
とうとう息子にも見限られ、追い出されてしまう…。
そんなレスリーが、立ち直ろうとするお話。
バーで、1人でいる男性を見ると近寄って行っては、勝手にその男性のビールを飲んでしまう。
でも、激高する男もおらず、拘わらない様にそっと席を外す。
美人でも若くもないレスリーだから、そう簡単に酒を奢ってくれる男には出会えない。
男の方も見返りを求めるものもいるが、それには決して応じない。
あくまでも、酒を奢ってくれて楽しい時間を過ごす。
だが世の中そう都合よく行くわけもなく。
韓国ドラマではこれ見よがしに「産んでやったんだから金をよこしな」と言う親が出て来る。
でもレスリーは、其処まで面の皮は厚くないようだ。
(アルコールのせいで、盗む事は犯罪だとかの判断は出来ないみたい)
見るに見かねて手を差し伸べる男が…。
でも赤の他人のアル中を治して、仕事を与えるって「どんなけ良い人なんやろう」
どれ程良い人かは、見ない事には分からない。
自分が自堕落な生活をしている為におばちゃんの主人公が落ちて行く作品を見るのは
自分の末路を見る様で嫌だ。
しかも、自分の事は棚に上げて「施設に入れよ」とか思ってしまう。
一度甘い汁を吸ったら…、余程の事が無いと這いあがれない。
分っちゃいるけど止められない。そして地獄へまっしぐら…。
<息子役のオーウェン・ティーグ氏は「モンタナ・ストーリー」の主人公役>
何か幸薄い役が多いけど最新の「猿の惑星」にも出るみたい。(もしや猿役?)
レスリーが立ち直るキッカケが、少々弱い気がしたが…。
人間って弱い生き物だから…、分かるんだけどね。
私には、ちと刺さらない作品だったな。
如何にもアメリカ産だなと感じる作品だったけれど…。
←このバナーより、どうか一つ、ポチッとなをくれなきゃ飲み捲るゾウ
にほんブログ村