2022・英・ポーランド・豪 ★★★☆☆(3.4)
監督:マウゴジャータ・シュモフスカ ミハウ・エングレルト
出演:ナオミ・ワッツ ビリー・ハウル デニス・オヘア パーカー・ソーヤーズ
ナオミ・ワッツ主演・製作 実話をもとにした雪山を舞台に、過酷な状況からの
生還を描いた実話に基づくサバイバルヒューマンドラマ。
最近、ナオミ・ワッツ氏も好きだなと思う。しかも、この監督の作品は気になる。
Netflix。
ニューハンプシャー州のワシントン山。
山が荒れる予報が出ているが、駐車場に誰も乗っていない車が置いてあるのにも
気になるし…とパムは元気に歩き出す。
予報通り、猛吹雪に見舞われ、山頂に到達する前に引き返そうとする。
しかし下山途中に雪に残された足跡を見つける。
しかも、明らかにスニーカーの足跡。
「嘘でしょ」思わず口にしてしまうパム。
この吹雪に中、短パンにスニーカーと言う無謀な軽装で座っている男性。
即座に意識を確認し、持っていた暖かい服に着替えさせ、兎に角移動させる。
そして、何が何でも嵐で命を落とす事なく、日没前に2人揃って
下山しようと決意するのだが…。
<この予告がアクション部分を全部編集しちゃって、これだけ見たら凄そうと思うが…>
マウゴジャータ・シュモフスカ監督が描く作品は、スピリチュアル系のモノなんで、
本当はもっと凄く描けば「泣ける」「感動する」作品になるだろうけれど、それはしない。
なので、予告を見て期待した、お方にはクソ退屈な作品に思える。
「君はひとりじゃない」監督作品。(得点よりもジワジワと余韻が強くなる様な作品)
今は「もう雪は降らない」と言う両監督作品が、メチャメチャ見たいのだが…。
(配信でお願いします。<EUフィルムデーズ2022>だけで上映された)
実在の人物が経験した事を映画にしているが、この事を書いた本が原作となっている模様。
映画の方は、何にも説明なく、タダ山に登って行くだけ。(見た目はそれ程険しい山ではない)
主人公の女性は1人暮らしの様だが、独り言で「貴方達」と言う。
登山前に立ち寄るカフェで、水筒に熱いコーヒーを入れて貰う、1人で登るの心配するも
「とにかく、セラピーより安いし、山はいつも話を聞いてくれるし、言い返すこともない」
(心に傷を負った女性だと分かる)
こんな感じでポツリ、ポツリとほんの少しだけ彼女に事は分って来るが…。
↑厄介な青年。この吹雪の中、短パンにスニーカー、薄いヤッケ姿で座っているので
背中が見えている。
足の指も凍傷になる前の真っ黒い状態。名前を聞いても言わないので「ジョン」と勝手に。
その時に、声を掛けるのに彼女の名前が「パム」で看護師をしていた事が分かる。
素早く処置をして下山しようとするが、どうにも言う事を聞かないジョン。
見ていても、腹立たしい位…。
でもパムは絶対に見捨てないからと、何とか下山しようと…。
ラスト5分位で何もかもが分かるのだが…。
<現在のご本人>
其の後、彼女は4人の子供を育て、67歳のの時にニューハンプシャーを離れ
アメリカ西部に渡り、様々な国立公園の監視員を務めているそう。
たった1人の人間が誰かの人生を変えるとジョンを思う度にパムは実感する。
彼は彼女の人生を変えた。
彼によって、彼を助けた事により、生まれ変わる事が出来たのは「パム」自身だったのだ。
お話ではなく、リアルに神がかり的なスピリチュアルな世界の云々かんぬんは
苦手なのだが、監督作品に描かれるそれは、驚きであり、希望であると私は思う。
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