2023・邦画 ★★★★☆(4.1)
監督:是枝裕和
出演:安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太 田中裕子
是枝裕和が監督を務め、脚本を坂元裕二、音楽を坂本龍一が担当したサスペンス。
喧嘩をした子供達の食い違う主張をきっかけに、社会やメディアを巻き込む騒動が起こる。
安藤サクラや永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子などが出演する。
(シネマトゥデイより抜粋)
観たかったのだが、見たかったので、着てすぐ見た。レンタルで観賞した。
大きな湖のある静かな郊外の町。
麦野早織は、小学生の息子・湊を愛するシングルマザー。
湊の不可解な言動から担任教師の保利に疑念を抱く。
小学校へ事情を聞きに行くも、校長や教師達の対応に納得できず、
次第にいら立ちを募らせていく…。
生徒思いの学校教師、保利。
そんなある日、学校で喧嘩が起きる。
それは良くある子供同士の喧嘩の様に見えた。
が、当人達の主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ
大事へと発展していく…。
平穏な日常を送っている無邪気な子供達。
ある嵐の朝、忽然と姿を消してしまう…。
一体何処へ…?何があったのか…?
<何にも言えねぇ~>
観たかったのだが、見た後は「厄介なモノを見てしまった」それが本当の気持ち。
好きな監督作品だが、何時もとは少々違う。
其れに戸惑った為に、もう少し寝かそうか?だが、寝かせても解決しないかも…と
思い切って記事を書く事に。
ストーリーは「羅生門形式」三部構成になっている。
言わば、観るものの角度によって、同じ景色もまるで違って見える…。
<好きだった夫が亡くなり、今はひとり息子の湊の為に懸命に働くシングルマザー>
スニーカーが片方しかない。水筒に砂利が入っている。怪我が絶えない…。
親なら学校で何かが起こっていると気付き、何が起こっているのか事実が知りたいとなる。
1部は早織の目から…。<此処を一番最初に持って来るとか、釘付けになる>
(学校側は、今流行りのモンスターピアレントが学校に乗り込んで来たと)
<子供の虐め問題かと思いきや、担任の保利に問題が…>
2部は保利先生の正体…。
実際は熱心な子供想いの担任。<多少、子供とじっくり向き合って無い様な気も>
だが、上司(校長や教頭、生活指導等の先生方)に言いくるめられ、本音を言わずに
マニュアル通りの対応を行い、益々早織からも怒りを買ってしまう。
(ガールズバーに入り浸っていると噂に尾ひれがついて…同僚さえ知っている噂)
実際には、チャライ彼女といる所を見られて。<その彼女もいい加減な噂好き>
3部は子供達と事実なのだが…。
まぁ、一等気になる所はタイトルの「怪物」だろう。
誰が「怪物」なのか?<これはネタバレになるので言えない>
が「えぇ~、そんなご無体な」と絶対に思うと思う。
じゃ~、大盤振る舞いのヒントを…。
「誰が」ではなくて「何が」なのだ。
(もっと言うと、本作は第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門・脚本賞を受賞。
また、クィア・パルム賞も受賞もしている←こそっと貰っている)
もう、これ以上は何にも言わないけれど。
いつもの監督作品とは違う部分は、脚本家・坂元裕二氏による脚本だと言う事。
(なのでラストが監督らしくないのよ~)
とは言え、125分本当に釘づけになってしまった。
あぁ~、何とか書き終えたけれど、やっぱり上手く書けんし、もっと突っ込んで書きたいしと
やっぱり厄介な作品には違いない。
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