2021・邦画 ★★★☆☆(3.4)
監督:荻上直子
出演:松山ケンイチ ムロツヨシ 満島ひかり 吉岡秀隆 緒形直人
荻上直子が監督と脚本を務めたドラマ。
あるアパートに越してきた男が、クセのある住人達と交流を持つ事で
孤独から抜け出していく。
松山ケンイチ、ムロツヨシらが出演する。(シネマトゥデイより抜粋)
観たかったけど銭を払ってまでは嫌だったので、今か今かと待っていた。Amazonプライム。
北陸の小さな町。
小さな塩辛工場で働き口を見つけた山田。
社長から紹介された古い安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始める。
出来るだけ人と関わる事なく、ひっそりと生きたいと思っていた山田。
が、静かな筈の日常が、隣の部屋に住む島田が「風呂を貸してほしい」と
勝手に上がり込んで来る。
以来、毎日の様にやってくる島田に加え、夫を亡くした大家さんの南や、
息子を連れて墓石の訪問販売をしている溝口とも関わりを持つようになってしまい
静かな日々が一変してしまう山田だったが…。
<こげな感じでおます>
「あの」荻上直子監督作品とは全く知らずに見た。あのは「かもめ食堂」。
私の中では飯テロ監督のイメージで、今も変わらず存在するが…。
以前ほどのこれ見よがしな、飯テロ作品では御座らんが、炊き立ての米の香を嗅ぐ
山田の姿は健在で、ご飯が炊けるのをしゃもじを持ちながら待っている。
(最初は、よっぽど腹が空いてるのね、って思ったけど。炊き立ての米の香を嗅ぐのが…)
とは言え、以前の様に身体に良さげな「an・an」に載ってそうなシャレオツな料理は皆無。
炊きたてご飯と汁物と山田の工場で貰った塩辛とノリの佃煮が基本。
後は島田が作っている、その時取れた野菜とか贅沢感を出した沢庵とか…。
男の1人暮らしだと、そんなもんか~って感じ。
(お金もないし、その上島田が絶対食べにくる)
そのせいか分からんが、高級霜降り牛肉のすき焼きが画面に出た時は、
流石に美味そうと思った…。
何故、貧乏長屋に住む彼らが、すき焼きをご相伴に預かったのかは、見ないと分からない。
(もしや、溝口親子の最後の晩餐か?と心配になったが…)
タイトルの「牟呼栗多」(ムコリッタ)
仏教における時間の単位のひとつで、1日(24時間時間)の1/30、
48分を意味する言葉です。
(昔此処に住んでいた方が、何時も言っていたそう…、その方も出演する。幽霊で)
そうそう、この作品キャストがメッサ豪華なんよ。
山田の働く工場の社長…緒形直人氏。(とにかく真面目に働けと言う)
山田の働く工場の先輩…江口のり子様。(指導係で社長の右腕)
市役所の担当…柄本兄。(誠実そのモノ、身元不明の遺体を遺骨にして預かっている)
命の電話の声…薬師丸ひろ子様。(何処に出てたん?と思ったら。松坂慶子様でも良いよね)
まだまだいるが…。
ムロツヨシ氏が厚かましく、風呂に入ったり、山田のご飯を食べたり、
最初はめっさ嫌だと感じていた山田が、段々といないと寂しい位に思えて来る存在に。
(山田の気持ちが見てる方も、何故だかそう思えて来るのが…不思議)
ストーリーについても書きたい気持ちもあるが、読んで作品を見たいと思ったら
見て下さい。
さぁ、貴方様はDo~感じるのでしょうか?
私は、一連の監督作品には飽きたと感じておりましたが、これはちょっと面白かったな。
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