1970・邦画 ★★★☆☆(3.3)
監督:野村芳太郎
出演:加藤剛 岩下志麻 小川眞由美 岩崎加根子 滝田裕介
松本清張原作の秀作サスペンス。
夫を亡くした子連れの女性と恋に落ちた、既婚の男性会社員。
彼女のまだ幼い息子の視線に殺意を感じた会社員の恐怖を独自の映像表現で描く。
お世話になっているマンボウさんが、教えて下さった作品。「聖闘士星矢」も
見たのだが、寝てしまって…。もう1度見る気が失せて。そうだこれを見ようと…。Hulu。
それなりに幸福だが、単調な結婚生活に物足りなさを感じていた会社員の浜島幸雄。
会社帰りのバスの中で、嘗て同じ郷里に住んでいた旧知の女性、小磯泰子と偶然再会。
泰子は4年前に夫を亡くし、6歳になる息子の健一を女手一つで育てていた。
出会いを繰り返すうち、いつしか2人は愛し合う様になる。
が、息子の健一は酷い人見知りをし、一向に浜島に馴れない。
泰子と話をしていても、健一の存在が煙たく、気持ちに引っかかりを持つ。
浜島はふと、自分の小さい時の記憶を途切れ途切れに思い出す様に。
その記憶に潜在する光景が、現在の浜島に思わぬ影をもたらして行くのだったが…。
<もう、これで良いやんって感じの親切予告>
加藤剛氏って、生真面目でお堅いイメージがあるので、浜島を演じているのに驚いた。
自分の家庭に不満がある訳でもないが、休みになると妻がアートフラワーを教える為に
奥さん連中が集まって来て、自分の居場所が無い。
結婚して10年になるの子供も出来ずに、妻は仕事に夢中。
奥さんも邪険にしているつもりは無いけれど、自分の事で忙しいので、互いの関係に
満足はしていたけれど…。
同じ郷里の泰子と偶然の再会をして、懐かしさの余り話も弾み、旦那も居ない家庭環境に
再度合う事に弾みをつける。
泰子は息子の健一も可愛がってくれる浜島が、訪ねてくれるのが嬉しくてしょうがない。
なので、甲斐甲斐しく浜島の世話をする。
今や、どちらが別宅か分からない程に…。
が、口には出さないが健一は、母親が浜島に夢中で、取られた様に感じで
嫌悪感を募らせていく…。
其れにある時気付いた浜島は、健一と同じ年頃に経験した思いを思い出す。
遂に健一の想いが爆発してしまうのだったが…。
まるで「チャッキー」やなと思わず笑ったが、健一は少々変わった子供で
手斧や刃物を使って遊ぶタイプ。(普通ならか―ちゃんが危ないとたしなめるが)
ラストが物凄く皮肉っぽく終ってるのに、何とも言えない。
原作は松本清張による連作短編。「潜在光景」と言う作品が
「影の車」と言うタイトルで実写化。(影の車ってどういう意味なん?良く分かりません)
「芦田伸介」氏が刑事役で、浜島を問い詰めるシーンは最高。
(刑事は知らないが、見ている私達は知っている。だが常識では考えられぬから…)
↑此処、テストに出ます。
え?知りたい。しょうがないなぁ~、誰にも内緒やでぇ。
「6歳の子供に殺意があるのか?」(このコピーに付きますわ)
それと、仕事上のセールストークが何か「懐かしさ」を醸し出してるよね。
(浜島は旅行代理店。泰子は生保セールスレディ)
でもきっと、浜島の役をやっても、誰も加藤様の事を「あんな男」と役と混同する事は
無いでしょうねぇ~。爆。
←このバナーより、どうか一つ、ポチッとなをくれなきゃ暴れ捲るゾウ
にほんブログ村