2022・韓国 ★★★☆☆(3.8)
監督:イ・イルヒョン
出演:イ・ソンミン ナム・ジュヒョク チョン・マンシク ソン・ヨンチャン
イ・ソンミンが特殊メイクを施して80歳の主人公にふんし、嘗て家族を
死に至らしめた人物に復讐しようとするスリラー。
認知症の兆候が現れ始めた主人公が、20代の友人を巻き込んでリベンジを繰り広げる。
主人公の友人をナム・ジュヒョクが演じるほか、チョン・マンシク、ユン・ジェムン、
ソン・ヨンチャンなどが共演。
監督をイ・イルヒョンが務める。(シネマトゥデイより抜粋)
この作品が既に公開されていた事すら気付いて無くて、配信も殆どないモノだから
何時なのかなぁ~と楽しみにしておったら、最近後れを取っているレンタルに上がって来た。
と言う訳で久々にレンタルで見ました。
80代の老人ピルジュ。
バイト先では人気者の最高齢のウェイターだが、来週には年には勝てないと退職する。
表向きには明るい彼だが、過去に家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、
家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を心に誓い生きてきた。
認知症で自分の記憶が長くは続かないと悟った彼は、処刑すべき5人の名を
タトゥーにして指に彫り、隠し持っていた拳銃を携え、60年前から計画していた
復讐殺人を開始する。
ピルジュと親しい、バイト仲間の20代の青年インギュが運転手として雇われる。
が、何も知らないインギュは犯行現場近くの監視カメラに映り込んだ事で
第一容疑者にされてしまう。
記憶を完全に失う前に復讐を成し遂げたいピルジュと、ピルジュに巻き込まれ
同行するインギュ。
2人は予測不能な追走劇へ身を投じ、やがて衝撃の真実が明らかになるのだったが…。
<雰囲気だけでもどうぞ>
特殊メイクで80歳に化けた「イ・ソンミン」氏。特殊メイクする程化けてたかな?って
思ったけど、素はやっぱり若かったわ。(メンゴ。実年齢は55歳)
反日映画と言う風に思われているけど、そうじゃないねん。
ピルジュの復讐したい人達は、自分の身可愛さに「大日本帝国」側に付き、
恥ずかしげもなく「天皇陛下万歳」と皆を率先して叫んでいたにも関わらず
現在は、あの当時韓国人としての誇りを胸に、多大なる尽力を…等と宣う輩達。
今は押しも押されもしない重鎮になっている。
或る者は父親を悪者に仕立て上げ、ピルジュの目の前で無残に処刑だったり。
母も兄も、姉さえも…。(皆可哀想だがお姉さんが一番不憫)
家族の復讐の為に60年間耐えて、計画してきた、その時がまさに今始まる。
但し、計画には狂いは生じる。
ピルジュは頭の腫瘍の為にアルツハイマーが…。本当に記憶が飛ぶ状態。
その為に運転手をお願いしたのがインギュ。
(これが又貧乏で借金苦の為にニッチもサッチも行かなくなっている)
けれど、運転をお願いするだけで計画の事は全く話していなかった為に…。
運悪く時間が掛かったピルジュの様子を見に行った所を防犯カメラに写ってしまい、
何も知らないインギュが容疑者になってしまったり。
<もっとスマートに殺る筈が…仕方なく銃で>
<銃声が聞こえたので驚いて行ってみると…>驚愕の一瞬。
大好きな「ナム・ジュヒョク」氏が、普通の青年を普通に演じているのが
メチャメチャ面白くて。
80歳のバイト仲間に頼まれたポルシェ運転が…まさかこんな事に巻き込まれるとは。
殺害現場を見てからは、何度も警察に自首しようと促すが…、まだ殺したい奴が居ると。
「後3人」と告白された時のインギュの様子は最高。
復讐劇としても、達成できるのかどうか、ハラハラの連続だし本も凄く良い。
復讐好きの韓国では大ヒットだったろう。
でも、殺人はやっぱいかんよ。と言う事で、久々真剣に魅入ってしまった本作。
たまに眼光鋭く、素のイ・ソンミン氏の顔も見れるが、意識が戻った時の合図の様にも見えて
やっぱ上手い役者だなと…。
が(なんやねんと言うなかれ)「手紙は憶えている」のリメイクだそうだが…。
それを言われると…、なんせ満点作品なので、これ位になるんじゃね?という感想。
最後までお付き合いおおきにご苦労さん。
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