2021・仏・ベルギー ★★★☆☆(3.9)
監督:ジュリア・デュクルノー
出演:ヴァンサン・ランドン アガト・ルセル ギャランス・マリリエ ライ・サラメ
幼少期に交通事故に遭い、頭部にチタンプレートを埋め込まれた女性の
数奇な運命を描いた異色スリラー。
ジュリア・デュクルノーがメガホンを取り、第74回カンヌ国際映画祭
コンペティション部門で最高賞のパルムドールに輝いたほか、
数々の映画賞で高い評価を獲得した。
キャストにはヴァンサン・ランドンをはじめ、アガト・ルセルらが名を連ねる。
(シネマトゥデイより抜粋)
観ねばと思いつつ、見放題になっても横目で見ながら他のモノをチョイスしていたが
もう、此処いらで見ねばと言う事で…。U-NEXT。
幼少時に交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア。
それ以来、彼女は車に対して異常なほどの執着心を抱き、危険な衝動に
駆られるようになってしまう。
自身の犯した罪により、追われる身となり逃亡を図るアレクシアは、少年の姿となって
孤独な消防士ヴィンセントと出会う。
ヴィンセントは10年前に息子が行方不明となり、現在はひとり孤独に暮らしていた。
2人は奇妙な共同生活を始めるが、アレクシアの身体には重大な秘密があったが…。
「RAW~少女のめざめ」が長編デビュー作だと聞いてぶっ飛んでしまった
「ジュリア・デュクルノー」監督の2作目。
前作がメッサ好みの作品だったので見たかったが、何だか見るのが勿体無くて…。
でも蓋を開けてみると、前作の方が断然好みであった。
でも作品のぶっ飛び具合は本作の方が勝っている。
アレクシアのせいで事故が起こり、その結果…この絵面だけでも衝撃的。
(普通は包帯グルグル巻きとかで出て来るとかなのに…)
頭にチタンプレートが入れられた。その為か、車に異常に執着心を抱く。
で、ポンと成長したアレクシアになり、ショーのダンスガールになっている。
この後、色々あるのだが、前半のぶっ飛び具合が、後半影を潜める。
後半、行方不明の少年に成りすましたアレクシアだが…。
息子とは似ても似つかないアレクシアをすんなり受け入れる父親。
(前半のぶっ飛び具合に勝つ変態オヤジ)
オヤジと義家族になる頃には、妊娠した腹が出始めているが…。
それを見てもオヤジは、息子として…。
そうなって来ると「エイリアン」やんか!どんな子供が産まれるかだけが楽しみに。
前半、メッサ面白くて、ガン見状態だったのだけれど「う~ん」後半が…。
其れよりも、オープニングで見られる幼いアレクシアが、何処に行く途中だったの?
「やめなさい」と言われても止めないのは単に子供の悪戯なのか?
もう既に悪魔的な部分が垣間見えてるのか…?
病院を退院する時も、両親が映るがごく普通の両親に見えたし、
父親は医者で虐待等を受けている風でもない。
其処から、どういう風に育ったのか?が滅茶苦茶知りたい。20年がポンと飛ぶ。
その間、何も無かったとは言わせない。少なくとも父親は感づいてる風。
まぁ、ホトホト疲れた風にも見えないから、何となく気付いているだけなのかなぁ。
ニュースで流れる行方不明の人々。
あぁ~、アレクシアが関わっているのか?知りたいんだけど。
あれらはチタンプレートのせいなのか?否?
クローネンバーグ監督も脳裏に浮かぶけれど…。
何となく纏まりのない記事になったけれど、本作は一般ピーポーは避けた方が良い。
そして私は何週間か経った頃、もう1回見てみたい。
(嫌悪感は全くないが、ラストにニンマリ出来ないのが不満)
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