RAW～少女のめざめ～(R-15)

２０１６・仏・ベルギー　　　　　★★★★☆(4.5)

監督：ジュリア・デュクルノー

出演：ギャランス・マリリエ　エラ・ルンプフ　ラバ・ナイト・ウーフェラ　ローラン・リュカ

獣医学校に入学した少女を主人公にした衝撃のホラー。

ベジタリアンの少女が動物を口にしたことをきっかけに変貌していく様子と、

彼女の秘密を映し出す。

メガホンを取ったのは、本作が長編デビューとなるジュリア・デュクルノー。

主演は、デュクルノー監督の短編映画にも出演したギャランス・マリリエ。

(シネマトゥデイより抜粋)

本日の記事は、かなりの部分でネタバレしております。　知らないで見たいと思われる

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予定としては、TOHO以外のシネコンで２本見る筈だったのだけれど、金曜日に見る予定の

「未体験ゾーン」がラストの時間の上映で、やっぱり早く帰りたいし…と、色々考えて

本作と「未体験ゾーン」を移動して１本見てきた。

＜未体験ゾーンの映画たち2018＞…18本（合計数）

「アンダードッグ 二人の男」(記事意外に見た作品)noriさんのリクエストで週末に記事に。

ベジタリアンとして育てられた１６歳の少女ジュスティーヌ。

今日まで、両親に大事に育てられてきたけれど、頭脳明晰で、天才と言われるほどの

ジュスティーヌは、姉のアレックスが通う獣医科大学に入学する。

実はこの大学は、両親も卒業生である。

初めての寮生活で不安いっぱいの彼女をアレックスは迎えにも来てくれない。

そして彼女達、新入生を待っていたのは、上級生たちによる過激な儀式の数々。

深夜、行き成り部屋に入ってきて、部屋にあるものを片っ端から窓から放り投げる。

記念写真と思いきや、頭からバケツに入った血を掛けられ、真っ新な白衣は血みどろ。

その上、儀式の一環として、うさぎの生の腎臓を強制的に食べさせられてしまう…。

ベジタリアンのジュスティーヌは「食べれない」とアレックスに助けて貰おうとするが…。

「全然平気よ」と、アレックスに口に放り込まれる。

寮の相部屋の相手は、男子のアドリアンだし…。上級生の洗礼も益々、ヒートアップしていく。

唯一、救いなのはアドリアンが「ゲイ」だという事…。

けれど、その夜、猛烈なかゆみに襲われるジュスティーヌ。

身体中に出来た発疹が、かさぶたになり、やがて脱皮する様に皮が捲れていく…。

以来、何故か肉体的にも精神的にも急激に変わっていく自分に戸惑い、

原因も分からないまま混乱していくジュスティーヌだったが…。

学校の外で食事をしようと、出かける２人。肉を食い捲るジュスティーヌ。

後に吐いてしまうのですが。なので、四六時中飢餓状態。　

兎に角口が動いてないと落ち着かない。

髪の毛まで、「ガシガシ」と噛んだり。冷蔵庫の中の生の鶏肉をそのまま漁ってみたり。

「何か変だ」とは思うのですが「何が？」「何処が？」この状態が理解出来ない。

ある時、上半身裸でサッカーをしているアドリアンを見詰めていて、思わず鼻血がでる。

躍動的に動く彼の姿から、目が離せないジュスティーヌ。

そして、決定的な出来事が…。青い絵の具を頭から掛けられたジュスティーヌ。

上級生の命令で、黄色の男子と部屋に入れられて「互いに緑になるまで、出てくるな」と。

隣の部屋では、次の下級生にかける絵の具を選んでいる上級生達がいたが、悲鳴が…。

慌てて、駆け付けるとジュスティーヌに噛み切られた唇を抑えて出てくる黄色男子。

ショッキングなシーンは、ドンドンと続いて行く。

本作を見ながら「ぼくのエリ」←（ごめんね、アメンバ記事になっている。

読みたい方お気軽に申請を）を思い出していた。

「ぼくのエリ」はヴァンパイアのお話ですが。本作は、その様に生半可なストーリーではなく

こんなホラーが、まだあったんや！と、物凄く「新鮮」でした。勿論「衝撃度」も半端ない。

この姉と、この妹。しかも母親も若くて美しい。

真相を知ったら、「おののく」事間違いなし。私ですら、ぶったまげました。

まぁ、父さんが「変態村」や「地獄愛」のローラン・リュカ氏なので

「タダでは起きないな」とは思っていましたが「こう来るとは…」想像しませんでしたわ。

しかも、本作が初長編作品って「ぎょぇぇぇ～」ですやん。　

ジュリアン・デュクルノー監督。要注意！

「ぼくのエリ」が駄目な方は、絶対に本作は無理だと思ってください。

タダ、其処までグロさは無いし、反対に「美しい」とさえ、思ってしまう映像美なのでですが

内容的には、相当です。

映像的にはそれ程なのですが、私的に一番ぞっとしたのは、アレックスが間違って

ハサミで自分の指をちょん切ってしまい、失神してしまう。

パニくった、ジュスティーヌは救急車を呼ぶも、15分かかると言うので応急処置を言われる。

ちぎれた指を「氷で冷やして置いてください」と…。冷蔵庫の中の氷を探すもなく。

指を持ったままのジュスティーヌは、指から滴る血を舐めだす…。

ちょっとかじってみる。ちょっと…。…、…。　…、…、…。

勢いあまって「手羽先にムシャ振りつく」子供の様でしたが…。

いやいやいや、久しぶりにぶったまげな作品で御座いました。　

良い子は決して見ないでね。

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