２０２２・韓国産 １６話。 Netflix。
出演：イ・ミンギ キム・ジウォン ソン・ソック イエル
誰もが一度は感じた事があるだろう「うんざり」した感情から、解き放たれたいと願う
兄妹を描くヒューマンドラマ。
本ドラマだけは、正直延々続いて欲しかった。特にこれからの季節にピッタリやんか。
とは言え、本ドラマをこんなに愛するのは、やはり私だけなんだろうな。
＜左から 「ク」「ミジョン」３「チャンヒ」２「ギジョン」１＞ ク氏以外はヨム３兄妹。
（↑数字は生まれて来た順番）
「ギジョン」…リサーチ会社のチーム長。愛が欲しい長女。
「チャンヒ」…コンビニ本社の代理。緩く行き当たりばったりの人生を望む長男。
「ミジョン」…カード会社の契約社員。人生に満足いかない次女。
全く違う性格の３兄妹。３人共にソウルで働いている。
ある日、人生に変化を求める様になる彼ら。
そんな時、ク氏という謎の男が現れて、ヨム家の父親の仕事を手伝う事に。
すぐ傍の家に住み、仕事が終わるとぼんやり景色を眺めながら酒を飲み続ける。
ミジョンは何度となく、会社の部活動に参加してない事で呼び出しを喰らい
その度に鬱陶しく思ってはいたけれど…。
ある時、同じく部活動に参加してない２人の男性社員と「解放クラブ」と言う
同好会を設立。↑今の自分を解放してやる事を目標に…。
（なかなかユニークな規則があったりする。向き合って座らないのも、その一つ）
4人がそれぞれの方法で「幸福」を探し、出口の見えない人生からの解放の過程を
描いたドラマ。
＜ドヨ～～ンな空気はいっつも停滞する＞
主役はこの方↑次女のミジョン。自宅が遠いからと飲み会にも参加せずに帰宅し
休みの日には、実家の農業を手伝う。
お年頃なのに、キャピキャピした所もなく、仕事はキッチリとこなすが、それが返って
上司の癇に障り、ダメ出しされ捲っても「口答え」１つせずに黙々と働く。
彼女を知らない人には「美人だけれどネクラ」という風にとられるやも。
そんな彼女が驚く事に、何処の馬の骨とも分らぬ酒ばかり喰らっている「ク」さんが
気になってしまう。
一旦好きになると「尽くす」タイプの彼女は、元カレの為に金を用立てて、その為に
家族にも内緒の借金が…。
督促状が送られて来ることを知り、「ク」さんの家に届く様にした事がキッカケで
２人の距離は縮まって行く。
姉は、気が強い様に見えて、案外打たれ弱い。けれども女１人虚勢を張って生きている。
兎に角、口から出るのは「文句」ばかり。呑み込んで、言わないで置く事が出来ない。
親友に弾丸の様に飲み屋で愚痴を言い散らかすと、其処に必ず「その愚痴」の内容と
合致する人物が聞いている。「口は禍の元」と分っているのに言わずにはいられない。
こんなに激しい気性の女性を演じる「イエル」氏に少々引き気味。
何時もは、しっとりと微笑んでいる謎の女性とかが多いけれど。
そして、もっと鬱陶しいのは長男。姉よりも更に弾丸でしゃべる。しかも理屈っぽい。
「車さえあれば」とか「○○さえあれば」自分も人並みになれると言うのだが。
上手く行かなかったのは、そんな自分のせいだとは絶対に言わない。気付いてないのか？
笑うのが、次男だったらもっと楽に生きられた筈と言う…。（んな訳あるかい！）
が、仕事では、店主のクレームや愚痴に、休みの日でも延々付き合う真面目なお方。
何を思ったか「ク」さんを「兄貴」と呼び、色々な話を聞いて欲しいと思ったりしている。
それでも、長女は農業を一切手伝わないが、こんなダサダサな恰好も平気で
家の畑を手伝う。（父親に、気に入られたい計算もあるのかと）
父親は頑固な人で、娘達の事を叱ったりはしないが、長男の事になると頭ごなしに叱る。
一切褒めないし、認めない。（それが長男は不満の種）
なのに父親は「ク」さんには、親切だし何気に可愛がる。無口な父親と無口な「ク」さん。
どう見ても訳有りの「ク」さんなのに、仕事ぶりが真面目で、遠慮深い。
タダ、完璧な「アルコール依存症」な部分を父親も心配する。食事もヨム家と一緒に。
↑緑に光る物体があると思ったら、焼酎の空瓶がびっしりな部屋だった。
ミジョンと付き合う様になっても、誰１人「ク」さんの名前すら知らない。勿論過去も…。
この「ク」さんを演じる「ソン・ソック」氏にホンマに惚れる。ミジョンの質問にも、思わず
爆笑してしまう程、見事にはぐらかす。（でも、全く違う顔を見たら…、やっぱり好きだ）
＜こんな人ダス＞↑お借りしました。
「恋愛体質」の役も良かったけれど、本作みたいに出ずっぱりではなかったからね。
そう言えば「最高の離婚」では「イエル」氏と夫婦役だったな。
この夫役も不思議君だったね。
でも、意外にもこう言う口下手な役が多い「ソン・ソック」氏ですが、本ドラマの長男役の
「イ・ミンギ」氏とは素では真逆だと、インタヴューでは答えてました。
「ソン・ソック」氏弾丸で話すお方なんだね。
「犯罪都市２」でも、悪役で話題になっているし、何気に普通の男性役の様な新作
「恋愛の抜けたロマンス」が７月に劇場公開で、楽しみにしとります。主役やし。
マダマダ、書き足らない本ドラマ。
どって事ない、↑この方達の全然特別じゃない普通の毎日を淡々と描く。
特に男性には「何処が面白いねん」と言われる確率が高いと思われるが
そんな彼等にも、何某かの毎日がやって来るって事やね。
私はメチャメチャ楽しかったけれど、心底ドヨ～ンですからね。
一気見は、一寸精神的にやられるやも。
私は、完全な「ク」さんのロスに…。
「何て言う名前なの？」「ク・ジャギョンと申します…」←この台詞のシーン何度リピしたか。
（名前を言うだけなのにな…キャイン！）
あぁ～、こういうドラマにまた会えるかな？出会って、そしてやられたい。
今夜はこれ位で許しておこう。
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