2019・独 ★★★☆☆(3.9)(但し条件付き)
監督:ファティ・アキン
出演:ヨナス・ダスラー マルガレーテ・ティーゼル ハーク・ボーム カーチャ・シュトゥット
実在した殺人鬼フリッツ・ホンカの凶行を描いた実録サスペンス。
女性から相手にされないフリッツが、殺人に手を染めていく。
メガホンを取るのはファティ・アキン。
ヨナス・ダスラーを筆頭に、マルガレーテ・ティーゼル、「女は二度決断する」の共同脚本を担当した
ハーク・ボームらが出演している。 (シネマトゥデイより抜粋)
「またこんなん見て!」と顔を顰めた、其処の貴方。 うんうん、しょうがないのよ大好きな
監督作品だからね。 見ない訳にはいかない。 レンタルで見ました。
第2次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごしたフリッツ・ホンカ。
彼はハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らし、夜になると寂しい男と女が集まるバー
「ゴールデン・グローブ」に足繁く通い、カウンターで酒をあおっていた。
フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな不細工な容姿の
フリッツを相手にする女はいなかった。
フリッツは、誰の目から見ても無害そうに見える男だった。
それでもある日、酒につられて一人の中年女がフリッツの誘いに応じるのだったが…。
一般ピーポーの貴方様は、避けた方が良い作品やもしれません。 自宅でDVDで見たのに
何故だか、臭いまで付いて来る作品で御座いました。(え?4D作品か?) 汗。
先にお知らせしておきましょうね、主役のフリッツ・ホンカを演じるのは↑この美しい青年
「ヨナス・ダスラー」氏。 「僕たちは希望と言う名の列車に乗った」に出演しておりましたが。
撮影時は毎日3時間の特殊メイクをしてからの撮影だったそう。
とは言え、モノホンと比べるとかなりマシなんですけれど。 (モノホンは背も小さい)
そうなんです、実在の人物でゴワス。 鼻が潰れて、目が斜視になったのは交通事故のせい。
こういう作品の多くは、殺人犯にも少しは「温情」を…、ちゅー感じで「可哀想な過去」とか
どうしようもないトラウマとか、「病気」なので…、と言う「言い訳」部分を用意したりする。
が、本作にはそれが出て来ない。
けれども、心の底から「死んでまえ!」と憎めない「哀れな男」に描いている部分に思わず
ニヤッと出来る。 ←本日の条件付きは、そういう人に限る。(これまた私だけか?)
勿論、殺人を犯して、バラバラにして自宅に放置なんて、異常者なんだけれど、「手に入れたい」
「活かして手元に置きたい」と言う願望が湧く女は、尽く手に入らない…。
あわや!っていう場面に陥るのだけれど…ちゅー所の描写が絶妙なんすわ。
特にラストは、「やられた~~」って思わず笑顔になっちまった。←生粋の変態だな。
フリッツの天使↑ 彼女が時々、フリッツの妄想に出て来て、その時だけ、綺麗な画面になって
一寸ほっとしたりする。 後は兎に角、見ていても何度も息を止めたくなる様な汚さ。
けれども、フリッツの自宅よりも毎日の様に通う「ゴールデン・グローブ」と言うバーが
フリッツよりも、もっと凄い奴らの「巣窟」の様で、此処を描いた作品も出来そうな位。
知らずに見たら、絶対監督名を調べてびっくらこいていたと思う。
それ位、今までの作品とは違う作りではあったけれど、相当ブラックではあるけれど、
ふふふと笑ってしまう場面が、やっぱ監督だなと…。←これまた私だけか?
とは言え、決して楽しい面白い作品ではないのでね。
もしご覧になるのだったら、どうぞその辺は自己責任という事で…。
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