暗数殺人 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

              

2019・韓国     ★★★★☆(4.6)(但し条件付き)

                   

監督:キム・テギュン

出演:キム・ユンソク  チュ・ジフン  チン・ソンギュ  ムン・ジョンヒ  イ・ボンリョン

                        

                        

韓国で実際に起きた殺人事件を基にしたクライムサスペンス。

連続殺人の容疑者と刑事が心理戦を繰り広げる。

                       

キム・ユンソクとチュ・ジフンが主演し、チン・ソンギュらが共演。

監督をキム・テギュンが務め、クァク・キョンテクと共に脚本も担当した。(シネマトゥデイより抜粋)

                  

                    

                    

ブタ

本作は、凄く見たかった奴。 コロナが無ければ絶対にスクリーンで見たのだが、コロナが

無ければ、これ程高得点にはならんかっただろうと思う作品。 レンタルで見ました。

                      

                         

麻薬捜査官のキム・ヒョンミン刑事。 妻は交通事故死で、しがない独身生活。

 

麻薬関係の情報提供者のカン・テオと接触していた時、そのテオが恋人殺害の容疑で

ヒョンミン刑事の目の前で、殺人課の刑事に逮捕される…。

                     

                  

ある時、服役中のテオからヒョンミン刑事のもとに連絡が入り、「自分は全部で7人を殺した」と

突然の告白を受ける。

                              

                                              

警察内部ではテオの証言はアテにならないと、誰も相手にししようとしなかったが、

ヒョンミン刑事だけは真実と確信し、テオの聴取に乗り出す。

                 

その力の入れようは、麻薬捜査課から殺人課に自ら異動して行うと言う…。

                        

しかしその証言は、いずれも警察では事件として把握していないケースばかりだったのだが…。

                                  

                    

タイトルの「暗数殺人」とは、主に犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している

犯罪件数と実社会で起きている件数の差を指すもの。

                         

本作は釜山で実際に起こった事件を基に製作された作品で、「こんな犯人見たことない」と言う

カン・テオ役を坊主頭に、ノーメイクで演じた「チュ・ジフン」氏に驚きまくった。

                

私の中では、「歌舞伎役者の顔面で、何処かすかした奴」(ファンのお方スマヌ)のイメージの

チュ・ジフン氏がテオを演じ切り、魅力全開の演技だったと思う。

                           

                  

プロファイリング出来ない(どれにも当てはまらない)犯人で、多重人格者でもない。 

時効になった事件ですら、日時や地図も正確で、その記憶力に感心せざるを得ない…。  

          

ヒョンミン刑事が信じてしまうのも無理もない。(勿論全てを信じている訳ではないが)

                      

                

このヒョンミン刑事役を大好きな「キム・ユンソク」氏が演じる。

                        

チェイサー」のユンソク氏の方が、何処か色っぽくて好きだが、もはや自分には「守るべきもの」は

この世に存在せず、せめて遺族の人達に何らかの「モノ(遺体等)」を手元に返したいと願う。

其の想いと信念だけで、テオと対峙するヒョンミン刑事。

                    

                

有ろうことか、情報を流す代わりに、「物資」や「金」を要求するテオ。

見ながら、「え?そんなん有り?」と思うのだが、その要求を呑み、借金までしてテオに「金」を

振り込む。←やっぱり、幾ら韓国の警察でも駄目でしたが、破れかぶれのヒョンミン刑事。

                            

テオが声高にオーバーアクションで話すのに対し、ヒョンミン刑事は聞いているのか?と

聞き取れない様な小さな声で返事をする。 けれども些細な情報も聞き逃すまいと…。

               

其の鬼気迫る攻防も、見終えるとずっしりとした重みに感じる。

                        

                

「あんな奴の事を信用して」と、四面楚歌にあいながらも、たった1人で戦うヒョンミン刑事に

手を差し伸べるチョ刑事にホッとする。 そして、有難く思う。(何処まで入り込んどるねん!) 

               

チョ刑事は、「エクストリーム・ジョブ」で絶対味覚を持つマ刑事だった「チン・ソンギュ」氏。

                             

                      

本日の条件付きは、私も含めてであるのだが、韓国作品を多く見ている人には分かって

貰えるのでは?と思うのだが。

              

コロナ禍以前の私は、韓国産作品も見てはいたが、その面白さに気付けない部分が多かった。

なので、今一度再見したら、得点の上がる作品も多いのでは?と感じる。

            

コロナ禍があった為に、見ても記事にしていない作品が一杯あった韓国産を再度見る事になり

その流れで、ドラマに嵌り、「ヒョリの民泊」では宿泊客の会話の中で、釜山訛りについて

語っているのを見る事が出来、「そうなんだ」と納得した。

               

             

テオの釜山訛りの話し方は、勿論「ちゃんと」ではないが、普通の台詞とはイントネーションが

違う事にも気付いた。(案外好きなんすよ。このイントネーション) 

                   

もし、コロナ禍が無く、ステイホームもしていなかったら、きっと本作にこんな高得点は

付けなかったと思うし、反対にこの面白さに気付けなかった気がする。

            

コロナ禍も、まんざら悪くないという事にしておきます。(お金も使わないし…)

                   

               

とは言え、違う国のその状況が分からなくても、作品が楽しめる様に製作せねばならないのは

絶対だと思うのだが…。

              

と、いう訳で何度も見たい作品ではないけれど、これはなかなかな作品だと思いました。

途中で止めたりはしなかったけれど、家でじっくり見た方が私には良かったかな。

(「チェイサー」はもう何度も見ている)

                

最後のテロップにちょっとウルっと来てしまった。

テオは、実際にはどうだったんだ。  けれども「怪物(モンスター)」であることは間違いない。

                     

                       

 

                        

                         

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