女殺油地獄 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                  

1992・邦画     ★★☆☆☆(2.7)

             

監督:五社英雄

出演:樋口可南子  堤真一  藤谷美和子  岸部一徳  長門裕之  佐々木すみ江

                     

                    

女の魔性と男の純情があやなす妖美にして、凄惨な愛の世界を描いた、

近松門左衛門原作の映画化。

                    

脚本は井手雅人が執筆。

監督は五社英雄がそれぞれ担当。(映画.comより抜粋)

                  

                  

                     

ブタ

レンタルで昔見たのに記事にはしてなかった。  五社監督の遺作です。

Amazonプライムで見ましたです。

                    

                      

大阪本天満町の油屋、豊島屋の女房・お吉が惨殺された。  

現場には、河内屋の銘が入った油樽も転がっていた…。

 

                                                      

河内屋は、豊島屋がのれん分けしてもらった油屋。

嘗て、お吉はそこへ奉公し、次男の与兵衛の乳母の代わりもしていた。

                           

だが、与兵衛が4歳の時に河内屋の主人は他界し、番頭だった徳兵衛が義父となり、

それに伴い、与兵衛はグレ出し、お吉は彼の遊びの尻ぬぐいをしてやっていた。

                                 

                   

そんなある日、お吉は与兵衛が油屋の元締、小倉屋の一人娘・小菊と密会を重ねている事を知る。

2人の関係が表ざたになると河内屋の看板が取りあげられかねない。

                    

口では「勘当だ」と言う両親だが、甘やかして育てた故に与兵衛には、小遣い銭に事欠いては

不憫であるとして、お吉の手から密かに銭を与えていた…。

                    

そんな、お吉に意見されると神妙に頷く与兵衛だったが、小菊との関係は続き、

遂に、番所の手が入り2人は役人に捕らえられてしまう…。

 

                          

小菊の父親の顔利きで2人は、お咎めなしの放免となるが、小倉屋は2人が別れなければ

河内屋を油屋の株仲間から外すと宣言する。

 

しかしその状況に、与兵衛の反抗心はさらに増し、軟禁されていた小菊を連れ出してしまう。

                           

                    

けれども、駆け落ちという状況に小菊は異常なまでに興奮する。

尋常を逸した小菊に驚いた与兵衛は、お吉に助けを求める…。

 

                      

一人娘の小菊に手を焼く小倉屋は、小菊を嫁に出す事にする。

                             

小菊が嫁ぎ、与兵衛はやっと油絞りの仕事を始めるようになったが、嫁に行った筈の小菊は

仕事場から与兵衛を誘い出し、密会を重ねる様に…。

                          

                       

それを知ったお吉は、小菊にの高慢な態度に、女の意地と嫉妬心を燃え上がらせてしまう。

 

小菊に与兵衛を弄ばれるぐらいならと、お吉は遂に自ら身体を投げ出すのだったが…。

                                

                    

近松の「女殺油地獄」とは、かなり改変したストーリーになっておる本作。←近松好きな私。

                

近松作品の中でも、有名ではあるけれど、其処までの面白さは感じない原作。

但し、本作を舞台で演じるとラストの油まみれで、滑ったり、転んだり、掴んだと思えば

ツルっと抜けたりと、なかなか派手な演出となるので、好まれるのだろうとは思うけれど。

                    

それをラストだけでなく、途中にも面白味を加えて魅せる映画に…と試みている。

が、悲しい程に登場人物が「愚か」に感じて、面白くない。

            

近松特有の「切なさ」も感じられない。

                       

                

当時は、美和子様が大好きだった。(女優としてですがね) 

その美和子様が、小菊役ですが、原作なら女郎なんですけれど、油屋の元締めの一人娘に。

                  

この小菊が、「ホンマに頭おかしいでしょう」って感じ。 可愛い所も可哀想な所も全くない。

でも、綺麗なの。

                     

               

反対に年増のお吉役の樋口様が、メッサ美しい。  ドアップになってもず~~と見てられるほど。

でも、お吉も全く魅力のない御方。  小菊に対しての嫉妬心から与兵衛の気をひくけれど

いざ、与兵衛の気持ちがこっちに向いたら、尻込みしてしまう。

                  

いっそ小菊ほどに与兵衛に夢中になってくれたらなぁ~とも思う。

                     

                     

そして身の程知らずの盛りの付いた猫の与兵衛。 この人も、実母の涙に改心するとか

そう言う部分が欲しいなぁ~。

             

若い堤様は、何処となく「桐谷健太」氏に見えたり…。 ホボ30年前の作品だものね。

                        

                

しかも、監督の体調も相当悪い中、撮影を敢行したらしい。 撮り終えるとすぐに入院。

実は、脚本家の井出雅人氏も亡くなっており、井出氏が亡くなる前に

「五社に」と書き残した共同脚本だそう。

              

そう言うのを知ると命がけで撮った作品のように思えるけれど。  

他の数々の五社作品と比べると地味だし、面白みに欠ける。

            

ただ、女優だけは美しく撮っているのは何時もながらの五社作品と感じるのだけれど…。

                 

                 

やっぱり近松モノだと、「曾根崎心中」かな。  ベタだけれど、やっぱ好きだな。

え?近松って誰?って言ったな。  最近はテストにも出ないか…。 知らんが。

           

たまには、こういうのもえぇんじゃね?  と、私は思うが、Do~かね?

                   

                    

                    

                     

                                                                  

 

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