2018・オランダ ★★★☆☆(3.4)
監督:ロビン・ルッツ
ナレーション:スティーヴン・フライ
トリックアートで有名なオランダの画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーに迫るドキュメンタリー。
観る者を不思議な世界に誘うだまし絵で人々を魅了してきた画家の知られざる人生を掘り下げる。
エッシャーに刺激されたミュージシャンのグラハム・ナッシュや、エッシャーの息子の
ジョージ・エッシャー、ヤン・エッシャーらが出演している。(シネマトゥデイより抜粋)
全然違う予定を組んでいたが、本作が明日までと知って、慌てて予定を変更して見て来た。
1898年、マウリッツ・コルネリス・エッシャーはオランダのレーワルデンで誕生する。
成長した彼は、ハーレムの建築装飾芸術学校に通い、恩師S・J・d・メスキータに
版画の才能を認められる。
1935年ごろ、エッシャーはスペインで見たアルハンブラ宮殿のタイルのとりこになる。
現在では「だまし絵」の巨匠として知られるオランダの版画家・画家、エッシャーの知られざる
波乱万丈の人生と、その不思議な作品群の魅力を解き明かすアート・ドキュメンタリー。
監督はオランダ出身のロビン・ルッツ。
そして、ナレーションがスティーヴン・フライ氏。 このナレーションの声がメッサ心地良く
本当に別世界に連れて行かれてしまう。(昨日は充分すぎるほど寝たのに…)
ご夫婦の出会い等の事も。
そして、始めは1人の顔だった本作。 果物の皮を剥いたようになっているが、切れ端が
どうしても気になって嫌だと言うので、息子さんが「じゃ~、2人を描いて繋げばいいでしょ」と
それは良いアイディアだと↑この作品が出来た。
(因みに顔は、ご夫婦の顔になっている)
「貴方は素晴らしいアーティスト」だと言ったら、エッシャーは「私はアーティストではなく数学者」と
答えたとか…。
学校では、建築の勉強はザックリやって、版画の才能を見出されて、そっち方面に。
絵を描く事は好きだったそう…。
エッシャーと言うと「だまし絵」と答えてしまうが、彼のグラフィック的な部分が凄く好き。
遠目に見ると、美しいタイル模様に見えるが「トカゲ」がモチーフ。
↑この後ろの作品も超有名。 本作は鳥だが、魚バージョンも素敵。
(この前で踊っている子供たち自体もだまし絵的な衣装で、可愛かった。横を向くとしっかり鳥になる)
作り出された作品の扱われ方が、どう捉えられれば良いのか、良い気もするが
元のモノクロの版画の状態で良いやんと言うのも。
蛍光塗料を使い、トカゲの作品を光らせたりと…。
それがまた、現代の若者に受けているそう。
私は、シンプルな方が好きだけれど。 本作の中でもアニメーションで動かしたりと…。
「ゴッホ」の作品をアニメ―ションにした映画があったけれど、(見たけれど記事にはしていない)
私的には、「何してくれてんねん!」と、チョッと冒涜されている様で嫌だった…。
けれども、本作は実際に↑この作品等は、人を歩かせて見せる。
それによって、「だまし絵」の楽しさが倍増する様にも思えた。
癌の為に73歳で亡くなられたが、最後の作品は「蛇」だそうで…。
コレマタ緻密な版画が、素晴らしい作品だった。 (新たに版を掘ったモノではなく以前のを版画に)
こう言うのを見たら、画集とかが欲しくなってしまうじゃないか。
帰ってすぐに「ポチッとな」しちゃいました。
ナレーションの声が子守歌になっちゃって、所々抜けているけれど。
もっと一杯見たかったなって言うのも、本音だな。
まぁ、一番知りたいのは「エッシャー」氏の頭の中の構造だな。 どんな事になっとるのだろうか?
「ザ・ドキュメント」と言う感じではなく、色々な感覚で楽しめる、アミューズメント的な作品だった。
なので、「エッシャー」を知るとっかかりになる作品って感じかな。
既にご存知の方には、っちょ物足りないって感じるかもね。
(本作を見ると、もっと見たいと思うので、そう言う意味では成功しているのやも…)
<予告だけでも楽しいので、どうぞ~>
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