2019・米 ★★★★☆(4.2)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン クリスチャン・ベイル カトリーナ・バルフ ノア・ジュープ
1966年のル・マン24時間レースをめぐる実話を映画化した伝記ドラマ。
フォード・モーター社からル・マンでの勝利を命じられた男たちが、王者フェラーリを打ち負かすため、
意地とプライドを懸けた闘いに挑む。
エンジニアをマット・デイモン、レーサーをクリスチャン・ベイルが演じる。
ジェームズ・マンゴールドがメガホンを取った。(シネマトゥデイより抜粋)
水曜日に見た作品。 emiさんのご主人が号泣とあったが、泣くよね、これは「男性」が。
私は、乙女なので泣かなかったが。 でも、かなりドキドキしながら見た。
1950年代後半にレーサーとして活躍するも心臓を患い引退を余儀なくされたキャロル・シェルビー。
今はスポーツカーの製造会社を立ち上げ、気鋭のカー・デザイナーとして活躍していた。
その頃、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社では、ル・マン24時間耐久レースで
絶対王者に君臨していたイタリアのフェラーリ社との買収交渉が進められていた。
ところが契約成立を目前にして創業者のエンツォ・フェラーリが態度を急変させ、交渉は決裂。
小バカにされた会長のヘンリー・フォード2世は激怒し、レースでの打倒フェラーリを誓うのだった。
こうしてシェルビーのもとに絶対王者フェラーリに勝てる車を作ってほしいとの不可能とも思える
依頼が舞い込むことに。
さっそくシェルビーはイギリス人ドライバーのケン・マイルズを口説き、2人でレーシングカー、
フォードGT40の改良を進めていく。
しかしマイルズはレーサーとしての腕前は超一流ながら、その言動はあまりにも破天荒で、
企業イメージを大事にするフォード社幹部の反感を買ってしまうのだったが…。
<左が、御本人のケン・マイルズ氏>
マイルズ氏を演じた「クリスチャン・ベイル」氏は、前作「バイス」で20キロ太り、本作で30キロ落とした。
作品ごとに体形を変えちゃうベイル氏だから、其処までは驚かなかったけれど、それでも
やっぱほっそりしてたね。 (コッソリ言うが、バイスは見てない)
フォードの社長が、車に乗り込むのにも大変そうにしてたけれど、レーサーは太ってちゃ
車内も狭いし、走りにも影響が出るしねという事だった。
(↑余りのスピード体験をして、怖さと感動で泣き笑いの表情。此処は大爆笑!)
この2人仲がいいんだか悪いんだか。
完全にシェルビーの事を小馬鹿にする様な返事をするマイルズ。 それにしてもベイル氏は上手い。
大の大人が道路で「マヂ」喧嘩。 でも、其れも相手を信頼しているからなんだろう。
それをデッキチェアーを広げて、余裕で見ているマイルズの嫁も「めっさ男らしい」
髪型が変わると、ガラッとイメージが変わる、大好きな「アウトランダー」のクレアを演じる
カトリーナ・バルフ氏。 (アウトランダーでも肝の据わった女性役ですけどね)
そして息子役が、青田買いNo1のノア・ジュープ氏って、好きな俳優ばっかりやん。
シェルビーはフォード社の役員とマイルズの板挟みで、かなり辛い立場だけれど、それでも
フェラーリを負かしたいと言う希望を胸に。
マイルズは、言葉は悪いが「車馬鹿」。 シェルビーの為とか、フォードの為とか、そんなモノは
全く眼中にない。 兎に角「より速く走る車を作り出し、其れを運転する」
確かに、実力も兼ね揃えているので、文句が言えない。
けれども、もしインタヴューとなったら、何も考えずに「田舎者丸出し」で話すマイルズでは
フォードの社名にそぐわない…。
実際に何度も苦い水を飲まされたマイルズだけれど、それでも「もう協力はしない」とは言わない。
やっぱ、此処でも「車馬鹿」が優先される。 どんな目に遭わされても「あそこは、もう少し~」なんて
少しでも速く走る為に全力を注ぐ。
今のところ、ケン・マイルズについては、其処まで詳しい事は分からない。
あれだけ、パパと一緒に居た息子さんは今どうしているのかな?
<多分、息子さんとの記念写真だと思われる>
レースが始まり、1周目を走っている時にドアが閉まらずにピットに入って、ハンマーのようなもので
叩いて閉まった時に、此処でブレーキが焼ける事にならないか?
ハンマーで叩いて、出られぬことにならないかとかなりドキドキで心配した。
それにしても、フォードの副社長の憎っくき事。事務所に監禁は爆笑だったけど。
久々に、熱き男達の世界を垣間見る事の出来る作品だった。
何処の世界にもあるだろうけれど、「男心に男が惚れて~」と思わず帰りに口ずさみたく
なってしまった…。 い・いかん! 探偵さんに、また齢がバレてしまうがな!
ルマン24時間耐久レースなので、其処までスピード感を疑似体験する様な描写では無かったですが
ですが、やっぱそれでもスピード出てまっせというのは分かるので、チョッと怖す。
スピードよりも、もっともっと熱い男達の想いをご堪能下さいませ。
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