アダムズ・アップル(PG-12) | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                 

2005・デンマーク・独     ★★★★☆(4.6)

             

監督:アナス・トマス・イェンセン

出演:マッツ・ミケルセン  ウルリク・トムセン  パプリカ・スティーン  ニコラス・ブロ

                    

                        

「未来を生きる君たちへ」などの脚本を務めてきたアナス・トマス・イェンセンと、

マッツ・ミケルセンが組んだドラマ。

                              

旧約聖書をベースに、どこかゆがんだ人々の不条理な世界を映し出す。

                        

ウルリク・トムセン、マッツと共演したパプリカ・スティーンらが出演している。(シネマトゥデイより抜粋)

                        

                           

                                 

ブタ

私にとっては、待ちに待った日がやってきましたです。  そう、今日は日曜だけど、行ってきました。

何故って? 水曜日までは待てなかったんですもの。 しかも、余りに嬉しくて、動悸も激しくなり

目もウルウル…。  まだ映画館までは、長い信号を待たねばなのに…。

               

苦節、14年にして、やっと見る事が叶った作品。 チケット売り場のお兄さんに「何故に?」と

聞いたが、「ちょっと分かりません」と言われた。  ホンマに唐突に日本上映となった本作。

                        

                        

仮釈放されたネオナチ男アダムは、更生プログラムの一環で田舎の教会へ送られる。

教会には牧師のイヴァンと、2人の前科者が暮らしていた。

                         

                          

アダムはイヴァンからここでの目標を問われ、教会の庭のリンゴで、アップルケーキを

作ることと適当に答える。

                                

ところが、アダムがいざアップルケーキを作ろうとすると、次々と障害が立ちはだかる。

そんなアダムに対し、我々は悪魔に試されていると語るイヴァンだったが…。

                         

                             

マッツが好きになったのも、北欧作品が好きなのも、「アナス・トマス・イェンセン」様のせい。

             

キッカケは「ある愛の風景」で出会った。 監督作品が好きなのかなって思っていたけど

そうではないと、気付いたのです。  脚本が素晴らしい、誰が書いてるねん。

             

と調べていくと、元々は脚本家では有りますが、何作か監督もしている。

で、当時なんとか見れた「ブレイカウェイ」で、もう底なし沼に嵌りまくった私。

          

その時に、マッツが監督関係作品には、殆ど出ている事を知り…、今に至る。

そのマッツとコレマタホボホボ一緒に作品に出まくっていたニコライ・リー・コス氏も

今や代表作も有り、主役を貼る俳優になっている。

                   

という事で、監督作品には、この2人は絶対に出演しておるのですが、普通のカッチョヨイ容姿では

絶対に出してくれません。(もしかしたら、俳優側からなのか?)

                      

ブレイカウェイ> 見た目は、カッチョ良さげだが、メチャメチャイッチャッテル奴の役なのマッツ。

                     

フレッシュデリ> これなんて、笑けてくる。 しかも、何故かいつも汗まみれでテカテカなの。

                  

ニコライ氏なんて、ホンマに最初は「不細工なゴリラ顔」だったんだけど…。

今は渋くて好きよ。 「特捜部Q」シリーズのカール役。

                 

でも、新作が見れてないんですよね。 新作と言っても2016年作品。 これも上映して欲しい。

「北欧映画祭」みたいなので、上映はされたみたいですけど。

(はいな、この作品もマッツ、ヅラ使用で楽しんでおられます)

                     

フレッシュデリの記事にも本作が見たいねんと書きましたが、マッツの事も書いた自分の記事を

見つけたので、そちらもどうぞ。「2008年まとめ」(当時はマメにこんな事してたあせる

                          

                      

で、そんなこんなで思い入れが半端ない本作を見れる事が出来て、其れだけで既に満足なんすけど。

                  

本作が、なかなか上映されなかったのは、出演者がまだまだ知らない人ばっかりで、

日本人には馴染みの薄い、旧約聖書の『ヨブ記』を下敷きにした、ブラックコメディだからかな。

                

牧師のイヴァン役のマッツが、「ヨブ」なんですが。

             

                                      

ヨブ記を超簡単に説明してみると。

      

古より人間社会の中に存在していた、神の裁きと苦難に関する問題に焦点が当てられている。

                          

正しい人に悪い事が起きる、「何も悪い事をしていないのに苦しまねばならない」、という

『義人の苦難』というテーマを扱った文献。

              

内容的には…。

               

ヨブは主に加護を受けていたので富豪であった。

                      

ある日、サタンは主にヨブが主を信仰しているのは繁栄を助けているからである。

ヨブの財産を奪い、体に腫瘍をつければ、きっと神を呪うはずと唆す。

                       

主はそれを真に受けて、サタンの手でヨブは全てを奪い取られ、腫瘍を付けられた。

                     

するとヨブは、来る日も来る日もずっと呪いの言葉を言い続ける。

 

遂には、主が現れてヨブを戒めの言葉を言い、それを聞いたヨブは反省した。

主はヨブの体を元に戻し、財産を以前の2倍に増やし、ヨブが長寿を全うするまで大きな繁栄をさせた。

                              

という事が記されているそう。 42章に分かれている。 

(此処には、ヨブの友人3人が登場する)…それが、教会の居候とアダム。

              

                                              

そういう事を知った上で、本作を見るのと知らないで見るのとでは、違ってくると思うし

仏教国の日本においては、興味も薄いとバイヤーは思ったのでしょうね。 多分。←想像っす。

                              

                     

イヴァンも、かなりの変人だけれど、前科者の2人もかなりの変わり者。

太っちょ君は、酒が辞められず、盗癖が治らない。(元有名で強いテニスプレーヤー)

               

↑こんなにイカツイアダムの物も、平気で盗んでしまう。(ボコボコにされて返す羽目に。何度も)

                        

                   

何があっても、何をされても「悪魔に試されている」と、受け入れてしまうイヴァンをボコボコにした

アダムは、昔の悪い仲間から銃を買う。

                 

このアダム役の「ウルリク・トムセン」氏は「ある愛の風景」の戦地から別人になって帰国した夫役。

               

えぇぇ~、全然出て来ないやんって思っていた、ニコライ氏は此処で登場。

端役でしたわ。 ぐふふふ。 でも、他の人よりかなり目立つ端役。

                             

                

鼻も折れ、瞼も怪我したイヴァンだが、今までと同じ態度でアダムに向き合う。

                         

              

鼻は、匂いも嗅げない。  曲がったまんまの状態でも、牧師の仕事を全うする。

ワザワザ、カラーじゃなくて、ザビエルだもの…。  笑うしかない。

                            

                   

近所の医者。 この人がサタンなのか?  もう個人情報駄々洩れ状態の噂好きな医者。

此処に通う頻度が、何故か高い。

                  

                    

そうそう、裏の主役は「りんご」だろうな。

今年は豊作だったけれど、鳥の大群がやってきて、リンゴを食べてしまって…。

びっくりな方法で駆除するも、次には、めっさでっかい虫が…。 これも爆笑。

             

遂には、雷が落ちて燃えてしまうリンゴの木。

何とか取れたのは7個だけ。  それも…。

                   

段々と意地になって来るアダムは、何が何でも「アップルケーキ」を作ると思うが…。

なかなかそうは、問屋が卸さぬ…。  作れるのか?  アダムは…、目標を達成するのか?

                      

                  

↑誰も笑わなかったけれど、私は心の中で手を叩いて大爆笑。(かなり満員状態)

クッキーの数に文句を言い、人の分まで食べちゃうお茶目なイヴァン。

                

                 

監督作品は、驚愕するほど銃を撃ちまくったり、出て来る人達が「悪人」だったりするけれど。

最後まで見ると、本当にホッコリと、幸せな気持ちになれるので御座いますよ。

                    

              

タダ、本作は、やっぱり「ヨブ記」の事が、分かりにくい事も有り、こういう得点で御座います。

「ブレイカウェイ」の方が、断然好きだな。 泣けるしな。

                 

           

それでも、思い続ければ願いは「叶う」のですね。

よっしゃ! 年末ジャンボ当たりたまえ!  え?あかんって…。  まだ買ってないしね。 けけけ。

                    

もしも、まぁ、普通の映画館では掛かりませんが、もしも機会があれば如何でしょ。

「ブレイカウェイ」は、Amazonプライムで見れたかな?  ネットレンタルにはあります。

↑これは、ホンマにお勧めします。  大好きな作品です。

                   

              

あぁ~、夢にまで見た1日は終わってしもうた。  ちょっと抜け殻…。 明日の予約はまだしていない。

                     

                           

                            

                        

                              

                           

                              

 

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