ブレイカウェイ(未)  これだから、色々見るのを止められないんだよね! | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

 

2000・デンマーク     ★★★★☆(4.8)
                         
監督:アナス・トマス・イェンセン
出演:ソーレン・ビルマーク  ウルリク・トムセン  マッツ・ミケルセン  ニコライ・リー・コス  

 

うだつの上がらないギャングのトーキッド。

40歳の誕生日だと言うのに、一向に前向きに生きない彼に彼女も嫌気がさして振られてしまった。

            

仕方なく自宅に戻ってみると、電気が付かない…。  ピストルを構えて部屋に入ると…。

トーキッドの仲間達が、誕生日のビックリパーティの為に集まってくれていた。

が、楽しかったのは其処までで…。  

多大な借金をしている、血も涙もない男エスキモーも何故かやって来た。

 

金を返すか、エスキモーの仕事をやるか2つに1つの選択…。

と言う事で、ギリシャ人外交官の屋敷の金庫からスーツケースを盗んで来いと言われたのだが…。

そのスーツケースを開けてたまげた!  数百万の金が入っていたのだ。


<電話をかけているのがトーキッド>
                          

その時、トーキッドの頭にフト浮かんだ文字は…。  

「トンズラ…」大胆にも金を持って逃げる事を決める。

                      

外交官の家に押し入った時に、警備員に見つかりピーターが撃たれてしまった事も有り、

車に乗って兎に角走った。

                              

昔からの仲間達と金が有れば何とかなる。  

夢の場所、「目指せバルセロナ!」を合言葉に車を走らせたのだが…。  

ボロ車の為にエンジンが炎上し、夜中に森をさまよい歩くトーキッド達。  

何とか、ボロボロの廃屋に辿り着き、夜露は凌げる場所にありつけたのだが…。


                   

警備員に撃たれたのは、ピーター … ヤク中<真ん中>。

ステファン … 四六時中何か食っている、特にスナック菓子が好き<右>。

アーニー … 武器に固執し、暴力的<左>。

                

翌朝、トーキッドはステファンに起こされた。  ピーターの具合がどうも良くないらしい。

アーニーは「貫通しているから大丈夫だ」と言うのだけれど…。

      

と、屋敷の周りをうろつく男がやって来た。  

トーキッドが、話してみると近所に住むアルフレッドだった。

アルフレッドに医者を呼んで貰い見て貰った。医者はカールと言い、どうみてもアル中の老人だった。

                           

ワケアリの4人組を見て「足元を見る」カールは金をふんだくって消毒の変わりに

ウイスキーをぶっ掛けて「絶対安静と水と塩を与えれば治る」と言う。  本当に大丈夫か~?

 

塩が無いと言うと、カールがトーキッドを街まで送ってくれると言う。

帰宅したトーキッドは、バンを運転し車にはに色々な荷物を積み込んでいた。

アーニー等は、明日にでもバルセロナに発とうと考えているのに…。  

ピーターが絶対安静なので、其れまで暇つぶしになるTVや本やビデオなんかも

色々買って帰って来たのだ。


                 

次第に、トーキッドの心の中に此処でレストランを開いて、新しい人生を始めようと

いう気持ちが出来てくる。

仲間の中で、トーキッドが今まで物事を何でも決めて来たけれど…、

その話にはアーニーは流石に乗れない。

                        

ピーター等はヤクがきれた為に、この隠れ場所の近くの港までヤクを運んで欲しいと

電話をする始末。

              

もし此処の居場所がエスキモーにバレたら、恐らく4人の命は無いと言うのに…。  

それでもヤクが欲しいのか?

カールの援助もあって、ピーターを部屋に閉じ込めてついでにヤクも身体から抜く事にする。

 

一人ずつ、どうしてこんな大人になってしまったのか…。  そんな各自のトラウマを思い出す4人。


 

そして遂にトーキッドは独断と偏見で、このボロボロな元レストランと土地を購入してしまう…。

 

仲間達は、トーキッドに従うのだろうか?

エスキモーの追っ手は…?


               

埋もれてしまった、極上のストーリーをご覧になられては如何でしょうか?



                   



 

《***》

多分、この作品は今年の私の未公開作品のベストの作品になると思う!(言い切るあせる

 

この間から、見続けているマッツ・ミケルセン出演作品を片っ端からレンタルしていたら、

何と「デンマークオールキャスト作品」に出会ってしまった。(これは、少々偽証気味…あせる

 

ツーか、「良い良い」と言っているスサンネ・ビア監督作品の「ある愛の風景」や

「アフター・ウェディング」の原案と脚本を書いているのが、本作品の監督

「アナス・トマス・イェンセン」でどうやら、元々は脚本家みたい。

                       

でも、この作品の他に私がこの間から見たいと騒いでる「フレッシュ・デリ」とか

日本向けにはDVDにもなっていない「アダムス・アップル」(これの評判もかなり良い感じ)も

監督として撮っている。

            

ちなみに、この間記事にした「しあわせな孤独」や「ミフネ」の脚本も手がけていらっしゃいます。

 

デンマーク・オールキャスト等とちょっとオーバーに言ってしまいましたが、此処何本か

見続けている作品に皆、出てるんだもん!  ついね! 

                    

そうそう、片っ端から内容も確認せずにレンタル予約を入れていたものだから、

知っている顔が出てくると何か嬉しくって…。  

 

だからと言って、マッツ以外は別に男前でもないんだけどさぁ~。


 

こんなお宝(?)シーンがあったりしてさぁ~。 ぶふぉふぉふぉ!

 

簡単に言ってしまえば、中年版「スタンド・バイ・ミー」風?(ストーリーとか内容は全然違うんだけど)

雰囲気とか、流れている空気みたいなものが、すんごく良いのよ。

 

コメディっぽいけど、4人の持っているトラウマは、かなりハードで辛いものが多いんだわ。

 

そして、お気に入りのマッツはと言うと…。  かなりの血の気の多い危ない輩で御座います。

しかも、この監督はマッツを元々のカッチョヨスな風体では絶対に使わない様で、

今回は微妙な横分け…。 それも、段々慣れてきたけどね。


<こんな素敵なレストランに…なるのでしょうか?>

 

星が満点でないのは、マッツのアーニーのせいが大部分。

リスとか牛とか、何でも撃ちまくって殺してしまう、銃マニアなもんで!少々ショッキング~グッド!でしたわ。

                         

まぁ、多少年齢が「合わんじゃないか?」等と言う、チッコイ突込みどころ等を加味して

この星の数です。

 

兎に角、このパッケージデザインに偽り有りです!  信用しないで見てちょんまげ!

ラストには、「うふふふんふんドキドキ」と笑える事間違いナッシング~~~グッド!ですわ!


 

アーニーは、銜えタバコで料理をするんだけど、その姿が「ワンピース」のサンジに

似ているんじゃ?って思ったんだけど。


 

え?私「ワンピース」の中ではサンジが一番好きなんだもん!(殆ど見ないけれど!)

 

あぁ、悩んでいたけど「フレッシュデリ」は絶対買いだわ! 

ついでに「キング・アーサー」も買っちゃうもんね!