2017・邦画 ★★★☆☆(3.3)
監督:片桐健滋
出演:池田エライザ オダギリジョー 渋川清彦 健太郎 つみきみほ 渡辺えり
いわくつきの物件に住んで部屋を浄化するアルバイトをしながら、幽霊たちの望みをかなえるために
奔走するヒロインを描いたコメディー。
孤独なヒロインがワケありの部屋にいる幽霊たちの世話を焼く様子を活写する。
主演を池田エライザが務め、渋川清彦やオダギリジョーらが共演する。
監督は片桐健滋。(シネマトゥデイより抜粋)
実は本作が見たいがために、金曜日の最も暑い時間に行きましたです。 帰りは風が出て
涼しかったですけれどね。 本作も迷っていて、「めえめえ」さんの記事を読んで、←読んでしまった
これは見ねばと…。 なかなか時間が合わずに、遂にという感じでした。
幼い頃に父を亡くした上、母親にも失踪され、祖母に育てられた八雲御子。
やがて、その祖母も亡くなり18歳で天涯孤独の身となった彼女だったが、祖母の葬式で
母の弟・雷土悟郎と出会い、あるバイトを紹介される。
それは、事故物件に一定期間住み込むというもの。
人付き合いが苦手な御子にはうってつけの仕事と思われたが、行く先々でこの世に
未練を残す元住人の幽霊たちと遭遇してしまう。
そして嫌々ながらも彼らの悩み事を聞くハメになる御子だったが…。
「生きている人間の方がよっぽど怖い」と良く言いますが…。 私もどちらかと言えば、そっち派。
「何時も御子の傍にいるからね」と約束したのに、「絶対に迎えに来る」と言い残し、失踪してしまった
母の事を心の中では、未だに待っている御子。
人との交わりを避け、叔父の仕事依頼を受ける御子。
まさにそれは御子にとってうってつけな仕事だっただが…。
マネーロンダリングとは。
犯罪にからんで得た不正資金の出所や流れを、銀行口座などを利用してわからなくしてしまうこと。
汚れた金を「洗濯、洗浄」するという意味で資金洗浄ともいわれる。
↑それをもじって、不動産屋の持つ「事故物件」(自殺や殺人、不慮の事故死等)があった場合は
次にその物件に入る方に、前もってお知らせせねばならないのですが、細かい取り決めがない為に
指示されたワケあり物件に一定期間住み込んで、事故の履歴を帳消しにし、次の住人を
迎えるまでにクリーンな空き部屋へと浄化する。→ルームロンダリングと名付けている。
幽霊が見えるという、特異体質の御子だが、「お化けより生きている人間の方が~」なので
願ったり叶ったりの仕事でもある。
御子には、幽霊たちが見えるのだが、除霊をしたりとそう言う事は一切しない。
見えるけれど、どちらかと言うとあまり関わりは持ちたくないけれど、あの世に行けない彼らが
自分の事が見える御子を放っておくはずがない。
其れまでは、自殺や事故が多かったのだが、「もうそろそろ良いかな?」という叔父の計らいで
今回は、殺人事件で死んでしまったOLの部屋。
しかも、その事件は解決していない…。叔父が心配したのは、他殺は「恨み」が根強く残っている為に
御子が嫌がるかも…と思ったのだが。 心配するほどでもない様だったが。
事故物件=「おどろおどろしい」幽霊が今もいる物件。 って感じで思われがちですが。
本作に出て来る幽霊達は、全く怖くない方達。
↑こんなビジュアルの子供の幽霊も…。 パッと見で、どうして死んだのかが分かる幽霊達。
何だか、ヤケにホッコリ致しますが。(この子が出ると私は笑顔になってしまう…)
この「ルームロンダリング」と言うのを考え出しただけでも、拍手モノなんですが。
本作は、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM2015」で、「嘘を愛する女」に次ぐ
準グランプリ Filmarks賞を受賞した企画の映画化作品で御座います。
記事にもしてないし、言っちゃなんですが「嘘を愛する女」よりは、よっぽど良い作品でした。
タダ、やっぱ此処は、ちょっとはおどろおどろしい幽霊も居ても良かったのでは?
私はかなり早い段階で、オチも分りましたが、それでもなかなか楽しめました。
思わず、こういう仕事も面白いなと思いましたが、リアルにはやっぱり嫌ですよね。
夏ですし、この手のコメディホラー作品も、イッチョ如何ザンスか?
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