２０１６・中国 ★★☆☆☆（2.9）
監督：イー・トンシン
出演：ケニー・リン ジャン・イーイェン ピーター・ホー ジャン・モンジェ
『トリプルタップ』などの監督として活躍するイー・トンシン主演で作られた作品を、
ツイ・ハーク製作でリメイク。
最強の剣士を取り巻く人々の愛憎のドラマを、華麗な剣さばきを交えて活写する。
ケニー・リン、ジャン・イーイェンらが出演。
最新のVFXとワイヤーアクションで展開する剣士たちの宿命のバトルに注目。（シネマトゥデイより抜粋）
本作は＜アジアンムービーセレクション2017＞３本の中の１本。他の２本は既に見たのだが
やっぱりロビーで、ダンボの耳に聞こえてきたのは、映画館の従業員に「３本の中で、どれが
一番面白いですか？」と言う質問に、「本作が一番人気ですね」と答えていた…。
え？私はハズレの２本を見たのか？い・いや！「封神伝奇」は面白かったぞ！と言いたかったが
本作を見るまでは言えないと、心の中にしまっていたのだが…。
剣神として名を轟かせる謝暁峰、通称・第三の師は偽名を名乗り妓楼の下男として働いていた。
第三の師と戦うことを夢見ていた剣客の燕十三は、彼が死んだとの噂を聞き落胆していたが、
その正体を知ることなく第三の師と出会い、交流を深めていく。
第三の師の婚約者だった慕容秋荻は、突然姿を消した第三の師への復讐のため燕十三を誘惑し、
第三の師をおびき寄せるための謀略を企てるのだったが…。
↑金もなく名前も思い出せないと言って、妓楼の下男として雇われる事になる謎の男。
実は、剣神として名をはせる無敵の剣士、通称第三の師こと謝暁峰。
第三の師との手合わせを心から願っていた剣客の燕十三は、彼が死んだといううわさを聞き、
夢が実現しないと嘆き、不治の病を患っている事から、自分の墓を作って、山奥の墓守になる。
第三の師の婚約者だった慕容秋荻は、突然姿を消した第三の師への復讐のため燕十三を誘惑し、
第三の師をおびき寄せるための謀略を企てるのだが。
因果な巡り会わせの為か、燕十三は、正体を知る事なく、第三の師と出会い、交流を深めていき
自分の秘儀を伝授する。
第三の師は妓楼で、出会った遊女・麗に次第に魅せられていくのだが、慕容秋荻と再会し、
「捨てられた」と思い込んでいる慕容秋荻の誤解を解こうとする。
名前が難しいのでややこしい感じがしますが、基本のストーリーとしては良くある話。
第三の師と言う剣の達人は、後継ぎなのですが、自分の一派をデカクしようと、そればかりを考え
情け無用に人を切る事命じる父親。
そんな事に、自分の剣を使うのがホトホト嫌になってしまい、慕容秋荻との縁談も、それ絡みの事を
知った第三の師は、父親を捨て、一派を抜けて、慕容秋荻には理由も言わずに「捨てた」状態で
妓楼の下男になる。
捨てられたと思い込む慕容秋荻は復讐しようと考えるのだが、第三の師と再会を機に、２人で
何処か誰も知らない所で生きようと話すのだが、お姫様として育った慕容秋荻は、泥の様な田んぼに
入る事すら出来ない。
それを見た第三の師は、住む世界がやっぱり違うと去るのだが、また「再び捨てられた」と嘆く
慕容秋荻は、第三の師の父親諸共、消滅させてしまうと心に誓う…。
男子キャストは、結構良いのですが、お姫様の慕容秋荻が「蛇の化身」なのか？顔すら
蛇顔で、怖いっす。
ワイヤーアクションをふんだんに使用して、戦う所は結構面白いし、見応えもある。
でも、もっとドラマティックになる筈なのに、イマイチワクワク感に欠ける。
姫の顔かな？ それだけじゃないと思うけれど。
剣客の燕十三の顔も、蛇の様な刺青が施され、初めて見ると「ギョ！」とするけれど、死期が
迫っている為か、良い事に剣を使おうと心に決め、結構優しい心の持ち主。
演じているピーター・ホー氏は、メイクを取ればなかなかのイケてる面っす！
衣装もなかなか綺麗だったし、ストーリーも悪くはないのだけれど、１０８分に纏めてしまうには
ちょっと舌足らずになっちゃったのかな？
元々は本作の監督が、役者時代に演じた古龍の武侠小説。77年作品を監督としてリメイクしたモノ。
ツイ・ハーク氏が脚本・制作に参加した作品。
ポスターの様に、ちゃんとした第三の師として登場するのは、ラストの数分だけちゅーのも、ちょっとなぁ。
第三の師を演じる、ケニー・リン氏は、大好きだった中国ドラマの「宮廷女官 若曦」の１４皇子でした。
３本の中では私はやっぱ「封神伝奇」が一番面白かったけれどね。 人気はこれなのかな？
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