2008・ベルギー ★★★★☆(4.1)
監督:エリク・ヴァン・ローイ
出演:ケーン・デ・ボーウ フィリップ・ペーテルス ブルーノ・ヴァンデン・ブルーク マティアス・スクナールツ
男達が個別に警察から尋問を受ける…。
それはある殺人事件に関しての事情聴取であった。
だが、彼らは本当の事を話そうとはしない…。
その数時間前の朝、あるマンションのペントハウスの部屋に向かっていた1人の男。
部屋の中に入ると、ベッドに手錠をかけられて血まみれで死んでいる女を発見する…。
男は慌てて、携帯で連絡をとる。
今から1年前、このマンションの竣工パーティーに彼らは出席していた。
友人であり家族の付き合いもある彼らは、このビルの設計をした建築家のお祝に駆けつけていた。
そんな彼らにペントハウスにあるロフトルームに案内した。
まだ施工中のこの部屋の権利を持つ男は、4人に一緒に使う事を提案する。
呼びだされたのは、このペントハウスの鍵を持つ男たちだった…。
<ルク>…ブルーノ・ヴァンデン・ブルーク (一番最初にペントハウスに現れて、皆に電話を掛けた)
病気の妻を愛し、物静かで女たらしというには程遠い存在。
彼が他の仲間と共にロフトルームを共有する事にした理由は、誰も知らない。
<ヴィンセント>…フィリップ・ペーテルス (このマンションの設計者 ペントハウスの話を持ちかけた男)
社交的で自信家・話術に長け、何事にもクールに対応する切れ者。
美しいものを愛し、面白い女性に弱く、魅力的で優しい妻や良い友達に囲まれ明るい未来が約束されている。
しかし、それだけでは満足できない野心家。
<クリス>…ケーン・デ・ボーウ (精神科医 クールで冷静だが、弟の行動には手を焼いている)
5人の中では最も地に足の着いた男で、責任感が強く人当たりの良い、頼りがいのある常識人。
冷え切った結婚生活を送っていたが、ある日、謎めいた女性、アン・マライと出会う。
<マルニクス>…ケーン・デ・グラーヴェ (常に女を物色している様な、だらしない印象の男)
大酒飲みで女に弱いが、いるだけで雰囲気を盛り上げてくれる存在。
5人の中で最も子供っぽく、冗談が得意で憎めない男。
だが、危機が訪れた時には最も気弱で頼りなく、全てを他人の判断に任せてしまう。
<フィリップ>…マティアス・スクナールツ (クリスの腹違いの弟。クリスは寮に居た為に父親の虐待を受けていた)
若さゆえの乱暴さを持ち、ドラッグを楽しみ、荒れた生活を送っている。
熱し易く、5人の中では最も感情的で危険な男である。
裕福な土地開発者の1人娘と結婚し、独身生活に終止符を打っている。
確かにビンセントの誘い言葉に同意し、5人の男達は、このロフトルームを共有する事となった…。
それは妻子を持つ男達にとって、甘美な時間を持つ為のプライベートルームとなり、格好の情事部屋と
なったのだったが…。
この部屋のカギは特殊なモノで、スペアを作る事は出来ない。
この部屋を共同所有する5人が持つ、5個の鍵しか存在しない部屋。
しかし、ルクが部屋に来た時には、部屋の鍵は掛けられたままで、おまけにセキュリティ装置は切られていた。
犯人は、この中の5人以外にはありえない。
一体誰が? 昨夜のそれぞれのアリバイは…?
《***》
ベルギーで大ヒットしたミステリー・サスペンス。
5人の男達が共有する秘密の情事部屋で女の死体が発見され、互いに疑心暗鬼のまま犯人探しをする中で
それぞれの嘘が暴かれていき、次々と新たな謎と疑惑が浮上する様をスリリングに描く作品。
男前に「こんな年末に映画に行っているのは、あんただけでしょ!」って言われたけど、どっこいどっこい!
まぁ、小さいとはいえ満席で御座いました。 (皆暇なのね!失敬。 しかも、30日にも行くけどね)
こんなに面白い作品が、コレマタ目茶目茶こっそり上映とは…。 ホントにとほほほほ…だわ。
大まかな感じは、ペントハウスの1室で起こった殺人事件の犯人探しのワンシチュエーション作品なんだけれども。
全然、ワンシチュエーションにはこだわらずに、しかも時間軸も前後したりするものだから、多少はついて行くのに
忙しさも感じたけれども。
何と言っても、オチとか犯人とかの謎解き具合も、なかなか見せます、驚かせます。
そんなに突拍子もない事が起こったりもしないしね、「どっひゃぁ~~~!」な驚きは無いのだけれど
兎に角伏線のはり方やストーリーの作りが上手い。
しかも、一番良かった所は「ベルギー作品」だと言うところ。
知っている俳優が、誰1人出ていないと言うのが「見ている」コチラ側に要らない情報が入って来なくて良い。
これが邦画やハリウッド作品だと、人気度やギャランティーやでどうしても容易に犯人が読めちゃったりするでしょ。
其れが全く無くて、純粋にストーリーに入り込めたし、犯人探しや推理をする事も出来た。
男性が5人も出れば、おのずから「イケてる面」もいるモノで。
<役柄的にはかなりイッチャッテル人なんだけれども、かなりのイケてる面>フィリップ役マティアス・スクナールツ
見た目より、脱いだらなかなかですねんは、ヴィンセント役のフィリップ・ペーテルス。
画像が無くって、紹介出来ないけれども、5人の彼らの奥様達がこれまた綺麗で、なかなかなのよん!
まぁ、それにしてもねぇ~。
作品自体は面白い作品だったけれども(笑う作品だと言う意味では無い)、もしかして男性社員がこの作品を
買いつけるのが怖くって、こんなにこっそり上映なんだろうか?
まぁ、男って奴は…、ちゅー感じだろうね。
見る前に、自分の胸に手を当てて聞いてみてから、ご覧になるかを決める方が良いかもよ。
大阪では1月の15日まで上映されているので、もしかしたらもう1回見に行くやも!
<DVDレンタルは、2月26日からで御座います>
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