いつか眠りにつく前に  流石!名女優だわねぇ~、っと思わず見直した作品。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。



2007・米・独     ★★★☆☆(3.5)


監督:ラホス・コルタイ

出演:クレア・デインズ  ヴァネッサ・レッドグレーヴ  パトリック・ウィルソン  ヒュー・ダンシー  メリル・ストリープ


注意本日のあらすじは。割と詳しく書いております。  知りたくない方は、読まずにおきましょうね!>

                                   

重い病に倒れ、人生の最後を迎えようとしているアン(レッドグレーヴ)。

夜間の看護師の他に、2人の娘もアンを優しく見守っている。  姉のコンスタンスと妹のニナ。


                                <看護師…アイリーン・アトキンス>


混濁する意識の中で「ハリス」と言う娘達の聞き覚えのない男性の名前を口走るアン。

「ハリスと私がバディを殺したの…」と呟くアン。  その呟きに驚く娘達…。


<コンスタンス…ナターシャ・リチャードソン>     <ニナ…トニ・コレット>

その傍らで、アンの意識は40数年前のあの夏の日へと戻って行く…。


                             <アンとライラ…メイミー・ガマー>


1950年代、アン(デインズ)が歌手として成功する事を夢見ていた24歳のニューヨーク暮らしの時…。

アンは、親友ライラの結婚式でブラインズメイドをつとめる為に、ロードアイランドのニューポートにやって来る。

其処には、超豪華なライラの両親が所有している別荘があった。 ライラの結婚式は其処で行われる事になっていた。
ライラの弟のバディ(ダンシー)がアンを車で迎えに来てくれた。 

バディは、ライラの弟でも有り大学での知人でもあった為にアンとは親しい間柄。


ライラの結婚式では、ブラインズメイドと歌も披露するとライラと約束をしていたアン。

ライラは母親と披露宴の席順で頭を悩ませている最中であった…。


別荘も素晴らしかったが、庭も散歩がてら説明してくれるバディ。と、桟橋でヨットに乗っている青年が目に入った。


<ライラの母親…グレン・クローズ>


バディは、「マサチューセッツで医者をやっているハリス(ウィルソン)だ」とアンに紹介した。

ヨットに乗ろうと誘われたのだが、ブラインズメイドの打ち合わせが有るからと断り、バディとハリスはヨットで沖に

漕ぎ出していった…。

アンの目にも、ハリスは素敵でたくましい男性に見えたのだったが…。


披露宴の前夜祭の内輪のパーティでは、既にバディは酔っ払い状態で、父親も眉をしかめる風であった。

何時もは明るく楽しいバディなのに、何故か今日に限って酒を浴びる様に飲み、誰かれ無しに絡んでいる。

主役の筈のライラも、何処と無く浮かない感じ…。


何と無く偶然テーブルには、ライラとアンとハリスとバディが座る形となった。

そこで口火を切るバディ。  「姉貴のファーストキスの相手はハリスだったんだぜ!」  「15歳の頃の話よ」

ライラが、恥ずかしそうにハリスにダンスを誘った。  すると、バディがアンに懇願する。

「姉貴は今でもハリスの事が好きなんだ」 「この結婚を止めさせて欲しいんだ…」 そんな事を言われても…。

困惑してしまうアンだったのだが…。



ハリスは、この別荘の敷地内の小屋に住む、家政婦の息子だったのだ。

ライラの両親は、格式等にうるさい事からハリスへの気持ちが告白出来ずに親の勧めた違う男性と結婚する事になった

姉の姿をバディは痛々しくて見ていられないと言うのであった。


ダンスを終えて、トイレに入ったライラの様子を見に行ったアンはライラの押し殺した鳴き声を聞いてしまう…。

何度もライラの本心を聞き出そうとするアンだったが、結婚式前日になってドタキャンをする事など出来ないと言うライラ。


翌朝もライラの様子を見に行くアンは、昨夜は眠れずに泣いていた様子のライラに再度気持ちを確かめる。

「私が皆に貴方の気持ちを説明してあげるわ。 皆絶対分かってくれるわよ…」其処まで言ったのだが

ライラは「カールも優しいところがある良い人なのよ」と…。   そして、計画通り結婚式が始まった…。

披露宴では、アンの歌と共にハリスにお願いして壇上でダンスも一緒に踊ってもらった。

にこやかに嬉しそうに見つめるライラ…。



そのダンスがきっかけで、ハリスとアンの距離がグッと縮まってしまう…。

実は、アンはヨットで紹介された時に既にハリスに恋をしてしまったのであった…。  勿論ハリスも…。



その夜、大変な事が起こっているとも知らずにアンとハリスは、懐かしい自分の育った小屋で一夜を明かすのであった。



看護師から連絡を貰ったライラ(ストリープ)が、アンの見舞いに駆けつける。

その昔、「ハリス」と言う同じ男性に恋をしたアンとライラ…。  まるで、あの日の時の様な再会であった…。




《***》

2月23日上映開始の「いつか眠りにつく前に」をROSEさんに誘って頂き、試写会で一足お先に見て来た。


この作品の目玉は、何と言っても2組の親子共演作品と言う所だろう。

後少しの人生を過ごす床に付く、アン役のヴァネッサ・レッドグレーヴと長女のコンスタンス役のナターシャ。

アンの見舞いに駆けつけるライラ役のメリル・ストリープと若き日のライラ役のメイミーガマー。


アンとコンスタンスは、本当に親娘で出演。 妹のニナ役に「リトル・ミス・サンシャイン」のママ役だったトニ・コレット。

そして、何やら此処の所主演作品ワンサカ状態のアン役のクレア・デインズは久々に適役で良かった。

歌を歌うシーンは、本当に彼女が歌っているのでしょうか?  かなり上手かったんですけど!


もう、モテモテで絶対に脱いじゃうシーンが有るのは「ハードキャンディ」「リトル・チルドレン」のパトリック・ウィルソン。



看護師役のアイリーン・アトキンスやライラの母親役のクレン・クローズも凄く良かった。


ストーリー的には、ちょっと昔懐かしいメロドラマって感じなんですが、ラストにアンの見舞いに駆けつけるライラ役の

メリル・ストリープ登場で、一挙に話が締まって感極まる物がドット来た。

本当に映画の中のホンノ少しの登場だと言うのに、メリル・ストリープの女優振りに思わず「参りました」と思った。

本当は、そんなに好きな女優ではなかったのだが、大女優たる演技をまざまざと魅せ付けられて、ちょっと好きに

なっちゃったわ!



どんな人にでも、1本のドラマが書ける人生がある。  そう、シナリオの師匠の講義で習いましたが…。

こんな、ビターな青春物語を人生の終わりに笑って話せる親友がいるなんて…。  ちょっと憧れてみたりして…。

女優達の愛が溢れる、演技にも注目しながらご覧下さいませ。