2006・英・米 ★★★☆☆(3.4)
監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ ジュリエット・ビノシュ ロビン・ライト・ペン マーティン・フリーマン ラフィ・ガヴロン
建築家のウィル(ロウ)。
多くの知人達は「あんな所に、どうして?」と必ず聞く、キングス・クロス地区にオフィスをオープンした。
共同経営者のサンディ(フリーマン)と都市再開発の巨大プロジェクトを任されていた。
私生活では、スウェーデン系映像作家のリヴ(ペン)とその連れ子・ビーと一緒に暮らしている。
既に一緒に住み始めて10年が経っていたが、結婚はしていない。
心のバランスを崩す娘・ビーに付きっきりのリヴは、此処暫くの間仕事も止めている。
ビーは、殆ど食べない。 殆ど寝ない。 学校にも行きたがらない。
色々な医者に見せているのだが、これと言った効果は得られないでいた。
24時間起きて、宙返りやジャンプ、目ざとく見つけた電池は全て抜き取りお気に入りの箱に入れてしまう。
そのビーに始終付いているリヴは、気付かぬ間にウィルが与えようとする優しさや幸せを拒んでしまう。
ウィルも無理意地はせず、何処か腫れ物に触る感じで2人から、徐々に離れて見ている距離感に気付いていた。
愛し合うのに、心が触れ合えない…。 そんな事すら、話さずにいる2人。
そんな時、小さな事件が起こるのであった…。
オープンしたばかりのオフィスに2度も泥棒が入る。 セキュリティも万全なのに…。
警察は、セキュリティシステムの暗証番号を知っている清掃員を疑うが、彼女は鍵も暗証番号も持っている。
なのに敢えて、天井のガラス窓を割って侵入する必要がまるで無い。
しかも、ウィルのノートPCもやられてしまい、2度目に入られた時にはPCに入っていた写真をDVDに焼いて
オフィスに戻してくれた。 殆どがリヴとビーと一緒に撮った記念写真であった。
奇妙な泥棒だ…。 そう思いながらも、オフィスの近くに車を止めてその中から何日間か張り込んだ。
張り込みを続けた数日後…。 侵入しようとしていた少年を見つけたウィルは、少年の後を追った。
少年が走って帰宅した場所は、貧民街にある共同住宅であった。
自宅で仕立て屋を母親がしているのを知ったウィルは、様子を探るつもりでジャケットの繕いを頼む。
少年の母親はアミラ(ビノシュ)。
ボスニアの英雄である夫を亡くし、息子・ミロ(ガヴロン)と戦火を潜り抜け亡命をしてきた移民であった。
夫の兄が、ミロをコソ泥紛いに使っている事は薄々分ってはいた。
学校からも来ていないとの手紙が来たのだが、ミロを叱っても生返事ばかり。
命がけで亡命し、今よりも良くなると少しの希望は持ってやって来たと言うのに…。
アミラは時期を見計らって、ボスニアに帰ろうと考えていたのだが…。
スーツのサイズ直しの為に着替えをするのにミロの部屋に入ったウィル。
オフィスにあった、日本でしか買えない高級な人間のミニチュアフィギアがミロの部屋にあった。
ミロの犯行は確実だった…。 だが、どうしてなのかアミラに真実が言えないウィル。
言えないのに、何故かアミラに会う口実を作っては会う…。
だが、アミラも又何故ウィルが近付いて来たのか、本当の理由を知ってしまう…。
知らず知らずの間に、求めた愛に触れる事が出来たと思い込むウィル。
しかし、運命はそれも又全てを壊して彼らを試すのであった…。 本物の愛は何処にあるのだろうか?
《***》
勿論、ジュード・ロウ狙いですが、ジュリエット・ビノシュも好きな女優です。
監督は「コールド・マウンテン」「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ。
ストーリー的には、何やら非常にもどかしい作品。 大人の恋愛のわりには、そんな風には感じなかった。
登場人物の皆が、自分の気持ちをハッキリ言わない。 その辺も、有るんだろうなァ。
唯一、救いだったのがアミラの息子役のラフィ・ガヴロン。 この作品が映画初出演作品。
これは、なかなか将来楽しみな感じで、青田買いですぜ!!
結構ドラマティックにストーリーは、持って行っているんだけれど、どうもね。
中心人物達が、誰一人魅力的な人がいなくって、ストーリーを追うのは相当かったるいね。
やっぱ、ウィルの人物像に問題ありなんだろうなぁ~。
だって、チョイ役に出てくる人々の方が、印象に残っているってDo~~よ!
ブルーノ刑事とか、ミロの保護観察員とかね。
まぁ、言いたい事は分らないでもないけれど。
そんなウダウダの恋模様には、なかなか私の性格では溺れる事は出来ましぇん
《+++》
5月も残り僅かになって来た。 その僅かな日々の記事も全て、オ~~ル新作で行こうと企む私です。
で、色々とスケジュールを組んでいた訳ですよ! で、大ショ~~~~ックな出来事が判明しました。
「オテサーネク」でやられてしまって以来、最後になるやも(高齢の為)と思っていた
ヤン・シュワンクマイエル監督の最新作を去年の秋頃、情報で知っていたにも関わらず、
その後の情報を全く収集しておらずに、大阪は3月に上映されて、既に終了していたなんて…。
「ルナシー」新作なんですが…。
で、血眼になって捜してみたら6月に京都で見れる事が判明しました。 良かったわぁ~。
最終上映1回しかないのですが、遅かろうが遠かろうが、せめて一度はスクリーンで監督作品が見たいと
思っていたので、思い切って行く方向で考えています。
特に美術の方をされていた奥様が亡くなった為に、もし今後作品を撮られたとしても今までのような物は
もう見れないと思っていますので、本当に最後のチャンスなのですよね! 危なかったぜ!
京都行きの日に何事も無いように、後は祈るばかりです
ひろみ郷の新曲「Boom Boom Boom/Come On Baby」が発売されるが、スペインの人気歌手
David Bisbalの「one el boom」のカバー曲なのだが、元歌を聞いて惚れた。
で、この曲も収録されているアルバムをゲットして、此処の所ラテンのリズムで映画館通いをしている。
- ダビッド・ビスバル
- ダビッド・ビスバル~太陽の季節(初回限定スペシャル・プライス)
かなり濃いめですが、何か? でも、これを聞いているとどうしても「ダンシング・ハバナ」を聞きたくなる。
「ダンシング・ハバナ」はDVDもサントラも完全に元取りまくりだわ
- エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- ダンシング・ハバナ
スペイン語って、熱いよね! 意味とか殆ど分んないけど…。 大好きだ!