恋愛睡眠のすすめ  来週までも続くよ!新作ウィーク。 今日はファンタジー。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。



2005・仏     ★★★☆☆


監督:ミシェル・ゴンドリー

出演:ガエル・ガルシア・ベルナル  シャルロット・ゲンズブール  ミュウ=ミュウ  アラン・シャバ 



引っ込み思案でシャイな青年・ステファン(ベルナル)。

両親が離婚し、父親に付いてメキシコに住んだのだが、父親も他界してしまう。

心機一転パリに戻り、母親(ミュウ=ミュウ)が大家をするアパートメントに暮らし始める。

仕事も、望みのアーティスティックなイラストレーターの仕事を母親が見つけてくれていた。


これで何もかも上手くいく筈だと思っていた…。  勿論、ステファンの心の中では…。


が、カレンダーのデザインの仕事と聞かされていたのに、行ってみると空きスペースの部分に

企業の写植を貼り付けるだけの作業。  全く、聞いていた話と違うじゃ無いか…。



翌日、それでも仕方なく出勤しようと階段を降りようとしたら、隣にに引っ越して来た人のピアノで

危うく死にそうになった。   手に少しの怪我だけで何とか済んだのだが…。  

お隣さんにはステファニー(ゲンズブール)と言う若い女性が住むと言う。  

ステファニーの友人で手伝いに来ていたゾーイが手の手当てをしてくれた。


ゾーイは、かなりキュートな女の子。  怪我をしたり、ゾーイに手当てして貰ったりで、舞い上がった

ステファンは自分が隣に住んでいると言う事が、思わず言えない…。



帰宅した時に偶然ステファニーとアパートメントの前で会った。  彼女はコインランドリーに出かける所。

けれど、ステファンの手の怪我を心配して、部屋に招いてくれた。

すると、引越しの時とは全く違って、キュートなモノが部屋には沢山飾られていた。

ステファンも色んなものを発明するのが大好きだった。  意外にもステファニーと話が弾むステファン。



実は、ステファンは現実逃避というのか夢の中こそがステファンの現実と言って良いのか、自分に都合の良い

夢ばかりを見続けると言う、ちょっと変わった青年だった。


夢の中では、ステファンは臆病でもシャイでもなく、TVスターでイケテル奴なのだ。

が、時々夢なのか現実なのかが混乱しちゃう時も…。


最近見る夢では、ステファニーはステファンの恋人で、2人はラヴラヴなんだけれども…。



そんな完璧な夢ばかりを見るステファンは、思い余ってステファニーにプロポーズする。

けれど、現実のステファニーは「恋人は要らないの…」だって!  見事に撃沈。

でも、現実では失恋するけれども、夢の中では益々2人はラヴラヴになって行く。


だから、思わず又してもプロポーズしてしまった…。

「70歳になったら結婚してくれる?」



本当のステファンの優しさに気付いたステファニーは、眠っているステファンにこう言うんだけどね。

「もう私の愛を疑わないで…」  けれど、眠っていたステファンに聞える筈もない。


ステファンは、何度アタックしても振られちゃう、こんな自分が「幸せになれる筈が無い」と思ってしまう。

ステファニーの優しい介抱も知らないままに…。

何だか、お互いに現実の世界でも確かに好き同士なのに…。  気持ちがどうもチグハグで…。

その上、ステファンはこれが現実なのか?少し上手く行く事があれば、「又調子の良い夢じゃ無いのか?」と

夢なのか現実なのかが、良く分らない…。


こんな調子で、2人は一体上手く行くんだろうか…?  芽生えた恋心は、どうなるのであろうか?




《***》

大阪では、何時も行くミニシアターでの上映という事で、「いつかしら?」とすんごく楽しみしていたら、

非情にも、たった1週間の上映期間で、しかも夜に1回上映だけ!!!  信じられないわ!と思っていたら、

東京でかなりの反響だった為に2回の上映が決定!って、アンタ何時も行くけど、私にとっちゃー鬼門の

映画館なので、それなりの気構えで行かねばならないのに…。  と、文句を言っているうちに今日が最終日。


で、かなり頭に来ていたら、もう1館上映館が見つかりました。  大阪は、ミナミと呼ばれる場所にある映画館。  

私にとってはお初の映画館だけれども昼間から上映してくれるし、「300」の試写会の前に行って来ました。

普段、私は主にキタと呼ばれているところがテリトリー。  ミナミまでは最近はなかなか足を延ばさない。

ミナミと言っても、通称「アメ村」と呼ばれる、若者達が溢れている様な場所に映画館が有りました。


が…、行ってみて笑った。  

元々は、ミナミでブーブーブタイエ、ブイブイ言わしていた私はよ~~く行っていたビルに映画館が入ってました。

「な~~んや、此処だったのか…」 そして、水曜日のレディースデイ。

ガエル君人気はあっても、そんなに見に来る人はいないだろうと…。  相当甘かったっス!

恐るべき!ガエル人気!!  ふ~~む。  そうなのね。  でも、こういう時に一人と言うのは案外強い。

結構後ろの真ん中辺りに、空席が1個有り。  

えっへへ!其処にちゃっかり座れたし等と言う事を頭に入れておいてね叫び



今日の長い前フリは、何の為か?  1週間しか上映されないのも、何と無く納得したわさ。



私は、「天使の笑顔で、悪魔の心を持つ男」をやらせたら天下一品だと、ガエル君の事をそう思っている。

今までの出演作品も、そういう役どころの作品が特に好きだ。


けれど、それ以外のコメディチックな作品に出演しているガエル君には、ちっとも揺れ動かなかった。

が、この作品はちょっと角度の変わった、私の苦手なラヴコメなのよね。


夢見る夢男君のステファンは、全然それで良いのだけれど、それ以外の人達は夢と現実とでは

全く違う感じで出て来て欲しい。

監督は「エターナル・サンシャイン」でケイトの髪の色で、時空移動した事を分らせたのに

この作品では、ステファンが奇怪な事をするから夢だと、自分で判断するしかない。

でも、微妙な場面が多々有るんだよね。  「これは夢なの?現実なの?」ってところが。


だから、ステファニーが眠っているステファンに愛を語る場面も、「また夢かよ!」って思ってしまった。



そして、ステファンが恋するステファニーも、かなり変な女の子。  

此処は、やっぱし母性本能有り有りのお姉さん的な、女の子の方が良いよなぁ~。

シャルロットは、幼稚なおばさんって感じがした。 (好きなお方にはゴメンなさい汗


私としては、「情痴 アヴァンチュール」のリュディヴィーヌ・サニエなんかの方がお似合いじゃないかしら?


<しっかりメイクのサニエは大人っぽいぞ!>


年齢的にもピッタシだしね。  Do~思う?  サニエは、しっかりメイクで無い時はかなり幼い顔なのよ。


殆どの方達が、「何か分らへんかった!」とちょっとブーブー言いながら帰られました。

やっぱ、夢と現実の差がハッキリ出ていなかったからだよね。  きっと!


それにしても、ステファンの夢の中の美術は可愛い事、この上ないドキドキ

特に卵のパックで作られたTV局。  ポスターの二人が乗っているポニーが動くのも可愛いよ!

そして、↑の着ぐるみを着たガエル君は、ウチにも1匹欲しいぐらいの可愛らしさラブラブ 堪らんね!



まぁ、可愛いファンタジー作品と思っていると、ちょっと痛い目に遭うかもしれないなぁ~。

じっくり、美術なんかも楽しむならDVDの特典映像も注目かもね!


ジャンル的に私は、あんまり好きでない部類の上に、おちゃめなガエル君にはあんまり魅力を感じなかった私は

あんまり良い星の数では有りませんが。  好きな人は、堪らないんでしょうなァ~あせる



では明日は、この作品よりかはちょっと大人のラヴストーリーを…。  お届けしようかね~(;^ω^A