デュエリスト  美しさでも「王の男」のイ・ジュンギの勝ち。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

2005・韓国     ★★★☆☆
        
監督:イ・ミョンセ
出演:カン・ドンウォン  ハ・ジウォン  アン・ソンギ  ソン・ヨンチャン 

時は、朝鮮王朝の時代。

偽金が大量に出回り、市場等に潜入して捜査にあたる捕盗庁の刑事達。

若い女性刑事・ナムスン(ジウォン)は酒売り娘に変装している。

父親の様にナムスンを可愛がり面倒を見てくれる大先輩のアン(ソンギ)刑事は、飴売り。

アンに仕込まれた、ナムスンの武術の腕は一級である。


市場の人の往来がある中で、鬼の面を付け剣の舞を披露している男に目を留めるナムスン。

男は舞が終ると、一瞬にして金の仏像を手渡している男達を切り、仏像を手に入れる。



ナムスンはすかさず、男を追い剣を交える。  すると鬼の面が割れ端整な美しい顔が現れる。

仏像も割れ、中から偽金用の2枚一組の鋳型が地面に落ちる。

一枚は片目の男が奪って逃げ、もう一枚はナムスンの手に…。  

鬼の面の男を尚も追うナムスンであったが見失ってしまう。

もう一枚の鋳型を奪って逃げた片目の男を探し当てた時には、既に仲間諸共殺されていた…。


全て、鬼の面の男の仕業なのであろうか?  武術にも優れたあの男は一体何者であろうか?


偽金事件の背景には大掛かりな陰謀があると考えた刑事達は、極秘で捜査を進める事にする。

どうやら偽金は国中に出回って居る様である。  このままでは国の存亡にも関わってくる。



そんな中、新たな殺人事件が起きた。

被害者は、偽の官印で検察府の役人を装っていたのだが、この偽の官印を偽造できる唯一の男は獄中に

居る筈だったが、「悲しい目」をした男が大金を払って釈放させたという。

「悲しい目」の男の人相書きは、この間ナムスンが取り逃がした鬼の面の男にそっくりであった。

鬼の面の男は、先日軍務長官ソン(ヨンチャン)の屋敷近くで見失ってしまった。

ナムスンとアンが、屋敷近くで張り込みをしていると、悲しい目の男(ドンウォン)が出てくる。

尾行する2人に気付いた悲しい目の男は、難無く2人をまいてしまう…。



満月の夜に、今度は悲しい目の男に待ち伏せされるナムスン。

一対一で剣を交え、このままどちらかの命が果てるまで戦いは続くと思われたのだが…。

服を切られて、胸元が露になったナムスンは動揺が隠せない。

悲しい目の男も戸惑いの色を隠せず、次の瞬間闇に消えてしまう…。女と言う性を呪う様にうな垂れるナムスン。



他の刑事の捜査で、偽金の黒幕はソン長官だと言う事を確信する。

そこで、ソン長官の誕生祝の祝宴にナムスンは酌婦として潜入する事を買って出るのだが…。





《***》

劇場予告やTVCMスポット等で、奇麗な映像の作品だと言う印象は受けていたが、奇麗なだけで

終っちゃったら嫌だなァ~と劇場には観に行かなかった。


DVDになってからも即座にはレンタルせずに、今日になってしまった。

予想は的中した。  何処と無くPVの様な作品。  全くの映像ありきの作品になっていた。

ストーリーは度外視ですか?



きっと、男の心を持つ女性刑事のナムスンが、剣を交える事で悲しい目の男を愛してしまう。

人を信じる事の出来ない悲しい目の男も又、ナムスンに惹かれてしまうと言う、案外ありがちなストーリーを

何となく映像で誤魔化して作っちゃった作品って感じ。


それにしても、カン・ドンウォンは結構美しい「悲しい目の男」を演じていたね。

ナムスンが香港映画なんかに良く出てくるキャラで、元気だけが取り得の男の子様な女性。

別にブサイクという事は無いけれど、悲しい目の男のUPの後にナムスンのUPが来るとちょっとね。


父親の様にナムスンの面倒を見る大先輩にアン・ソンギ。  

何故だかこの作品は「アン・ソンギかな?」と思ったが「違う人かも…」と思って見てしまった。

上手く化けていたと取った方が良いのだろうか?




惹かれあった2人が幾ら見詰め合っても、顔が間近に寄り添っても全くドキドキしなかったのは何故なんでしょうか?

映像は、綺麗には見せてはいるけれど…。  やっぱりPVの域を超えていない感じ。

「SHINOBI」もそうだったね。 あんなに奇麗な2人だったけれど奇麗なだけで終っていたなァ~。

ちょっと、似ていると言えば似ているかもしれない…。

まぁ、「デュエリスト」の方がアクションを楽しむシーンは多少多い気はするけれどね。


カン・ドンウォンの悲しい目の男も美しかったけれど、「王の男」のイ・ジュンギの方が妖艶さも満載で良かったな。

パッと見は似ている気もするけれど、「美しい男」対決は「普通の男」を演じた作品で、もう一度仕切りなおしたい。



<カン・ドンウォン>                 <イ・ジュンギ>



彼らの画像を探していて、ふと思ったのだけれど作家の「室井佑月」も何だか似ていない?彼女は男前って事?


奇麗な映像は奇麗なのだが、見難い構成や意味も無く何度も差し込まれるスローモーション。

そんなのも、ストーリーのつまらなさを強調しちゃっていたのでは無いかしら?


カン・ドンウォンのファンの人は痺れる作品なのかしら?  勿体無いなぁ~と見終わった後に感じた作品。