- ２００２・邦画 ★★★☆☆（3.4）
監督：黒沢清
出演：役所広司 永作博美 ユースケ・サンタマリア 柄本明 ダンカン 鈴木英介
ディスプレイ会社に勤める由佳（永作）。
仕事帰りにホームセンターで買い物をし、駐車場から車を出そうとしてバックミラーに写る弟の隆志（鈴木）を
見かけ声を掛ける。
「家に帰るなら車に乗る？」と聞く由佳。 隆志は「要らない」と手を振りフラフラと歩いていってしまう。
そのまま自宅に帰宅した由佳…。 暫しの間呆然としてしまう。
ホームセンターで会った隆志が、家でＴＶを見ていた。 車で帰宅した由佳の方が絶対に早く着く筈なのに。
暫くして、電話が掛かってくる。 警察からだが、隆志が先ほど自殺したと言うのだ…。
いたずら電話としか思えない由佳。 だって、隆志は自宅に居るのだもの…。
そーっと隆志の部屋を覗く由佳。 確かに隆志は部屋にいるのだが姿形は同じでも何かが違うと感じる由佳。
メディカル・テック社の研究員の早崎（役所）は、１０年前に大ヒットした血圧計を制作し有望視されていた。
今現在は、人工人体を開発中であるが期待も注目も集まる事に、かなりのストレスを感じる様になっていた。
その上、部長であり古くからの友人でもある村上（柄本）にも予算や進行状況についてうるさく聞かれる。
それらのストレスの積み重ねか、とても不機嫌な早崎。 見かねた助手が早崎に友人の由佳の事を話す。
しかし、その手の話に全く興味の無い早崎は、全く耳をかさない。
だが、その話を聞いたからなのだろうか？ 不思議な事に自分にそっくりの男が早崎に見える。
そいつは、気が付けば早崎宅のリビングでくつろいでいたり、早崎の車で先に帰宅したり勝手な事をする。
顔形はそっくりなのだが、性格は早崎よりかなり攻撃的な奴であった。
そいつは笑いながら「お前が心の中で考えている事を俺は行動に示しているだけさ…」等と言う。
でも、そっくりな奴が悪い事をすれば早崎自身が行なったと思われるではないか…。
「目障りだ！出て行け」そう、怒鳴るのだが…。
研究も行き詰まり、悪夢にうなされる日々が続く早崎。
「こんな良いパートナーは他にいないだろう！」と出て行くそっくりな早崎の分身。
何と、早崎の肩の重荷を降ろさせてやろうと研究所に忍び込み、グチャグチャに荒らしてしまう分身。
そのせいで早崎は会社をクビになるが、かえって研究に没頭して行く。
しかし、研究をするには金がいる。 金の都合や人員、研究場所などダークな仕事を分身にさせるようになる早崎。
研究の成果である人工人体は完成するのであろうか？
分身は何の為に出て来たのであろうか？
《＊＊＊》
「叫」が久々に気に入った黒沢清監督作品。 監督にしては珍しくホラーではなくブラックコメディ作品。
役所広司が演じる早崎の自身と分身の差をもっと出すと面白かったのに。
心の中では、こんな卑怯な事を考えているのに、口では正論を述べるみたいな感じ…。
トップシーンからは、かなり見せる展開が広がるのだが…。
「ドッペルゲンガー」（分身）を見たら死ぬ。と言い伝えがあるとかないとか…。
その通り、家には確かに弟が居るのだけれど、弟とは容姿はそっくりでも中身がまるで違う。
その弟と同居する由佳が、かなり戸惑っているのだが…。 弟は果たして死んだのか？死んでいないのか？
分身を見たら死ぬ…。
何故、早崎はスグに死ななかったのだろう？ そして、早崎の悪の部分の分身がダークな仕事を一手に引き受ける。
でも、それを強要する早崎がやっぱり一番悪いんじゃ？
何となくスッキリとは解明できない部分もある気がするが、分身って死なないの？
面白いと言えば、面白いし。 何処と無く上手く誤魔化された感も無いでもないけれど…。
世の中には、自分にそっくりな人間が３人いると言うが、それは「ドッペルゲンガー」とは何の関係も無いのだろうか？
自分にそっくりな奴が現れたら、自分の事は棚に上げて悪態を付きまくるだろうな。
今の私の真反対の分身が出るのか…。 今の私って、凄く気が弱いからなぁ～～。
いやぁ～～ン、考えるのも怖いワン
ぷっぷっぷ～～～～！！！
《＋＋＋》
とっても、こんなに寒い日に男前の卒業式が有りました。
どうして、水曜日にやるのでしょうか？ 卒業式が終り次第、映画館に走ろうか？等と昨日は考えていたのですが
久々にＭＡＭＡ友に会って、ランチを一緒にして夕方まで話し込んでしまいました。
まぁ、凄く楽しかったので良しとしましょうか？
今週は、高校の方にも何回も行かねばなりません。
来週は、纏めて見なければ…。 劇場作品ウィ～～クなるかもね！
でも、寒さがぶり返してきて朝が起きれない…。 
春よ来い、早く来い
