理想の女(ひと)  もっと、早く見りゃ~良かったずら! | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

2004・英・米・伊・スペイン・ルクセンブルグ     ★★★★☆(4.2)


監督:マイク・バーカー

主演:スカーレット・ヨハンソン  ヘレン・ハント  マーク・アンバース  トム・ウィルキンソン



1930年

ニューヨーク社交界の華である若いメグ(ヨハンソン)とロバート(アンバース)のウィンダミア夫妻。

彼らは、先のセレヴが集う南イタリアの避暑地・アマルフィにバカンスに訪れる。

地元の社交界の中心人物であるルッチーノ伯爵夫人の案内で街の見物に連れ出されるメグ。


若く・瑞々しいメグは英国紳士達の注目の的である。

直接的に声を掛けてくる紳士すら現れる。  そんなダーリントン卿も一目惚れ状態。

しかし、夫のロバートを一途に愛するメグには、全く通用しない。


もうすぐ訪れるメグの21歳の誕生日に送るプレゼントを選びに骨董品屋で品定めしているロバート。

美しい宝石を見ていると視線に入って来る魅力的なアメリカ人女性・アーリン夫人(ハント)。

「宝石は愛人に贈るものよ」と意味ありげに笑う…。

アーリンが勧めてくれた純金の扇をメグのプレゼントに決めるロバート。

お礼にアーリンを車で送るロバート。  そんな様子をゴシップ好きの暇なセレヴ達は見逃す筈が無い。

瞬く間にロバートとアーリンの噂は広まってしまう。  しかし、メグの耳には全く入ってくる事は無い。


そんな噂を裏付ける証拠の品をダーリントン卿が見つけてしまう。

此処でメグに真実を話して、ロバートと別れさせ自分のモノにしたいと考えるダーリントン卿。

さり気なく「ご主人が浮気していたら?」と質問すると「考えられないわ」と全く疑う余地も見せないメグ。


しかし、ロバートの様子がどうにもおかしい。  

用事があると一緒に昼食を取らなかったのに、行くと言っていた電報局にも行っていない。

「隠し事の無い、会話で溢れる夫婦になりましょうね」と約束した筈なのに…。

ロバートを信じているメグの脳裏にも、何やら怪しげな暗雲が立ち込めて来る。

それを裏付ける様にダーリントン卿が教えてくれたロバートの小切手を見るメグ。

そこには、何枚ものアーリンの為に切られた小切手の控えが残っていたのであった…。


人々の噂通りに、アーリンの屋敷に足繁く通うロバート。  アーリンの魅力にやられてしまったのだろうか?

あんなに愛していたのにロバートに疑念を抱くメグ。


しかし、そこには驚愕の真実が隠されていたのであった…。




《***》

原作はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」。

2人の真逆の位置にいる女を中心に翻弄される男達のストーリー。

しかし、真逆ながらも2人の女にも隠された共通点がある。


ストーリー展開が上手い、その上魅せる。

極上の大人の映画に仕上がっている。  例え話や表現する台詞が素晴らしい。

「結婚は窓の無い部屋。 それが気付かない内にゆっくりとドンドンと狭まって来る」

「やがて気付いた時には身動き出来ない状態になっているの…」

噂話に花を咲かせるセレヴ達の会話も流石な感じ。  下世話な話が多いのだがクスッと笑ってしまう。


二十歳そこそこのメグ役のヨハンソンは、ロバートからプレゼント貰い、開ける時の足をバタバタさせる仕草は

若い初々しさがとても出ていて可愛らしかった。

反対に40ちょっとのアーリン夫人は、もっと妖艶で色香がプンプンの人の方が良かったなぁ~。

例えば、マリリン・モンローの様な…。  ちょっと隙有りまくりに見えて、案外頭は切れるって感じ。


そう、アーリン夫人はどんな男も虜にしてしまうけれど、結構男前な女なのだ。

ヘレン・ハントは理知的ではあるが、男を虜にしてしまう様な隙が無い様に思う。

自堕落とか淫らって感じからは程遠い。



紳士達の会話にも注目して欲しい所。  

日頃、ベタベタの生活をしている事さえ忘れさせてくれる作品。  

貴方もセレヴな時間を過ごして見るザ~~マスか?




美術・衣装・映像共に素晴らしかった。  

ヨハンソンに関しては、昨日の「マッチポイント」の方がしっくり来ていたけれどね。




《+++》

明日から10月で御座います。  物凄い数になると思われますが、気付いた作品だけあげて置きますねん。


○ レディース・インザ・ウォーター  … 待ってたシャマラン監督作品。私は生粋のシャマラン信者ですので。


○ 涙そうそう … ブッキーも出ているし、唄も好きだしね。


○ 弓 … ギドク監督作品。  楽しみ楽しみ!


○ カポーティ … 勿論オスカー演技も気になるが、実はストーリーにも興味津々。


○ ストロベリー・ショートケイクス … コミックの映画化なんだけれど、予告で見て気になる存在。


○ サイレンと・ノイズ … いっつもの映画館で掛かったホラー作品。


○ 16ブロック … 実は別格で大好きなブルースの新作。


○ 虹の女神 … 岩井監督プロデュース×上野樹里+蒼井優


○ ブラック・ダリア … メンツだけでも見たい!!ヨハンソン・ジョッシュ・スワンク等々。


○ トリスタンとイゾルデ … 試写会が当たっています。


○ ハード・キャンディ … どうしても見たいのに~~。 夜しかやらないってどういう事?


○ パッセンジャー … 伊勢谷君の新作。  気になるけれどもう少し後かも。


○ 夜のピクニック … 迷い中な作品。



マイアミバイスが見れなかった。  まぁ、もうちょっと様子を見よう。  見れるかも…。

明日は、秋の洋服を買って欲しい男前とデートの予定。

(最近は買って欲しいものが無いと、一緒に行動しない男前!)


ミナミに出来た新しい映画館も覗きに行こうかと画策中。  そこにはお洋服も一杯あるらしいしな。

大丸百貨店で開催中の「田川啓二の世界展」も見に行くつもり。

オートクチュールビーズ刺繍を生で見たいと思っていたんだ。

でも、お天気が悪いらしい。  

まぁ、傘要らずの地下街やアーケードのある商店街巡りなんで良いけどさ!