今、売場に活かすための今後のマーケット動向について考えています。

ひとつ気になるのが、最近メディアにもよく取り上げられる「家族の消費に関して、その決定権がママからパパへ移りつつある」という分析。

担当の売場で言えば、ベビーカーなど比較的大きな買い物に関して、今まではお母さんが決めていたのが、最近はお父さんの意見が重要視されている、というようなことです。

実際、売場で見ていると、確かに二人でやってきて相談されながらお買い求めされる方が目立ちます。

ただ、これがはじめに言った「消費の決定権の移行」につながるのか、悩むところです。

今まで興味がなかったが、最近面白そう(この場合、自分もベビーカーを押す機会がある)だから話に入る程度なのか、ホントに家族消費の決定権が移行しつつあるのか?

世の中のお父さんは子育てにそこまで介入(?)するほど余裕はないだろうし、そんなお父さんはお母さんにとって煩わしいだろう…私はそう思うのですがどうなんでしょうね。
「適正価格とは何だろ?」最近よく考えることです。

今のような特に不安定で先行きが見えない時期は、「価格」というものが消費者の商品を選ぶ時、大きなウエイトを占めます。

そして、我々百貨店業はこれが一番苦手。百貨店は構造不況業種になりつつあり、高コストが故に価格競争から距離をあけざるを得ないのが実情です。

しかし、モノには逃れられない「適正価格」というものがあります。
私たちが考える適正価格とはお客さまにとっての納得価格と考えます。

例えば、お子さまの長袖トレーナー。
量販の平場で買うと1,000円までで買えます。
ショッピングモールの専門店に行っても4,000円も出せば結構凝ったものが買えるでしょう。

しかし、百貨店に行くと5,900円とか7,900円とか…ここまで差が開くと「この価格差の理由は何?」ということになります。これが今まではお気に入りのブランドであったり、高価な素材を使っているものであったり、そういった理由がお客さまを納得させてきました。

でも今のご時世、そんなものがいるかどうか?ましてや、どんどん大きくなる身体ですから「来年着ればいいさ」と言うわけにもいきません。

もちろん、有り難いことにそれでも百貨店で求めにいらっしゃるお客様もたくさんおられます。
しかし、従来の百貨店のお客さまでさえ、今は求めていないものを私たちはお売りしているのかも知れません。

そう考えると、適正価格も時と場合によって変化すると言うことがよく解ります。

我々商売人がしてはいけない事にひとつに、「原価から積み上げた価格設定をする」ということがあります。糸がいくら、それで作った生地がいくら、縫製工賃がいくら、それに販売・人件費を乗せて販売価格がいくらという考えの中に消費者は不在です。

このデザインのお子さま向けのコートならいくらで買っていただけるか?…そこから、もの作りをはじめないと、ますます消費者からそっぽを向かれるのです。

でも、これがなかなかできていない。負け組であることの理由のひとつかもしれません。


1日に発売されたDSi。おかげさまで即日完売です。
さすが、任天堂は盛り上げ方がうまい。予想以上のお客様のご来店でした。

私たち百貨店ルートはゲーム業界からすると少数派。
特に任天堂に関しては、独特の商慣習も存在し、発売日にはお客様にご迷惑をおかけしています。

大部分のお客様は家電量販で予約されたりされていますが、ご年配の方や予約をとってないお客様が我々のお店にいらっしゃいます。

この初日の販売方法についても結構悩みのタネなのです。
「予約」という方法は、早い者勝ちなので、発売日などをあらかじめよく知っているゲーム好きの方などに有利です。
「当日先着」…これは、お子様やご年配の方に安全面・公正さという点で配慮に欠けます。

私たちが採る方法は「抽選販売」。当日決まった時間にいらっしゃった方に対し、抽選整理券をお配りし抽選する…完全ではないものの一番いいんじゃないかと思っています。

特に年配の方、素人の方にも楽しんでいただきたい…商売としてはニッチかも知れませんが、私たちが大切にしていきたい考え(信念)です。

ゲームのことはよく知らないけれど、なんかやってみたいとか、面白いだろうかとか思っていらっしゃる方へ向けての売場作り…DSやWiiなどが切り開いた新しい市場を考えた場合、こんな考え方もありなんじゃないか?という訳です。