俺様にキレた私とその後 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

この話は「食い下がるアラブと不愉快な俺様たち」の続編です。

押しの強いアラブの男性に車を売る羽目になり
しかも、その手続き代金を半額半額負担させられ、
手続きを全て私にやらせるという、
ムカついた条件をしかたなく受け入れた私。
ここバーレーンでの子供を連れての名義変更の手続きは
悪夢そのものだった。
そして、もう少しで手続きが終わるところで
自分の順番を抜かされた私。
困っている私に優しく教えてくれたバーレーン人の男性。
そのやり取りを見ていた名義変更の手続きをする係りの男性が
とんでもないことを言い出す。

「おい、そこのお前。お前に何の権限があってそんなことを言うのだ?」
と親切な男性に突然言い出した、この係りの男。
当然この男は接客中で手続き途中である。
「困っていたので、教えただけだが・・・」という親切なバーレーン人の男性。
「これは、お前の仕事なのかと聞いているんだ。」という高圧的な係りの男。
「いや・・・」と困った顔をしたこの親切な男性。
「だったら、黙ってろ!」と偉そうに言ったこの係りの男。

これに、私の中で、何かがプチっと音を立てて切れたのが分かった。
こんなに苦労してたどり着いた最後の最後の手続きで
もう限界だった私の精神状態。
しかも親切にしてくれたこの男性にこのような仕打ちをした、この係りの男に
チョ~ムカついた。
そう、私はマジでブチキレた。
ちょっと、あんた!怒り
偉そうに、何様だと思ってるのよ?怒る怒る
これがあんたの仕事だって偉そうに言うなら、人のことどうこう言う前に
あんたが私にきちんと説明しなさいよ!
どうするつもりなの?怒る怒る
ああ?怒る怒る怒る蹴り
たちの悪い女性の言い草だったかもしれない・・・
しかし、意外にもスッキリした私。
アジア人の女性に不意に噛み付かれたからなのか、
この係りの男はきょとんとした後、怒りを露にした。
「次に呼ぶからそこで待ってなさい。」とまともな回答をしたこの係りの男。
「当たり前よ。」とムカついていった私。
こうなったら、とことん意地悪な女の態度で通してやる!そんな気分だった。
そして振り返り、先ほど親切にしてくれたバーレーン人の男性に「ありがとう!」と
小さな声で言った私。
この男性は優しく微笑んで、気にしないでとうなずく・・・。

前の客の手続きが終わり、私の番になった。
私が手続き場所に行こうとすると、突然この係りの男席を立った。
「????」と意味が全く分からない私。
席に戻ってきても、何をするわけでもなく
そして私を席に座らせることなく、無意味に私を待たせた。
その間10分・・・
つまり、嫌がらせである。

実はアラブ、とても自尊心が強い。
私たちの想像をはるかに超える自尊心の高さ。
もちろん、根拠のない、実力の伴わない自尊心や自信のことが多い。
つまり、超俺様なのである。
特に自分の権限意識が強く、その領域を侵されるのを嫌う。
また、相手を罵ると、自尊心が保てないため、
このような態度に出る人が多いように思う。
しかし、アラブ、何も言わないと言いたい&やりたい放題で
何か言うとすぐぶち切れる。
扱いにくく、ややこしい・・・。
そんなことを知ったのはこの後で・・・
つまりこのときはなぜ、この男の挙動が不審なのか気づかなかった。

10分後、ようやく手続き開始。
何なんだ??いったい???と思った。
すると、手続きは意外にも早く終わった。
しかし、夫の身分証を返してくれない・・・。
「CPRは原本だから返してちょうだい。」とあえて怒った口調で言うと
この男、大切な身分証の紙の端をビリビリに破って
私に投げ渡す
この~怒る怒る怒るなんて態度なんだ。
更にムカついた私。
この書類は大切なものなのに・・・
いつもならきちんとお礼を言う私だが、このときばかりは
どうでもよかった。
というか、お礼なんかは口が裂けても言いたくない。そんな感じ。
名義変更料16BD(3200円)を払って
車の名義を変更した車の証明カードを取得。
全ての手続を終えた。
そして、そそくさと、その場を立ち去った。
大事な書類をめちゃくちゃにされ、メチャクチャ腹が立った。
しかし、少し時が経ってから反省した私。
よくよく考えると俺様にキレても逆ギレされるだけ・・・。
無駄な労力、正にキレ損である。うー

この日の夜、この手続きのせいでクタクタだったが、
あの男との取引を終わらせる必要があった。
押しの強いアラブの男性・・・車の買主。
しかし、そんなパワーは残っていなかったので、
夫に代わりに対応してもらうことにした私。
すると夫はなかなか帰ってこない。
ああ、まただ。
多分あの男また食い下がってるんだ・・。
30分してようやく帰ってきた夫。
すると
「ごめんね。時間かかって。ヒロが嫌がった理由がよくわかった。
しつこいねあの男!
また、色々車にケチつけていたよ!
車の調子が悪いとか何とか色々言って、
残りのお金を払いたくないと言い出したんだ。」と夫
「はあ~???冗談じゃない。
死ぬほど大変だった名義変更も
私一人でさせておいて、この上残りを払わないなんて
怒る怒る怒る怒る怒る」と私
「だから言ってやった。
最初からスクラップだと言っていたのに、きちんと話を聞いていないのが悪い。
それに激安で手に入れたのだから文句ないだろ?
残りのお金を渡さなければ、cpr(身分証)を渡さない。ってね!」
夫の話だとこの話を何度も何度も言って言い聞かせたらしい。
すると最終的にはきちんと残りを払ったこの男。

夫は193CMの大男。相手は170CM・・・
多分威圧的に感じたのだろう。
30分であの男を納得させられた夫に、本当に感謝した。
夫の話だと、このやり方はアラブでは常套手段らしい。
最初に値切り、その後に残りの金額を払うときにまた値切り交渉する・・・
夫の学校でも、業者との間でこのような問題がよくあるといっていた。
さすがアラブ・・・気が抜けないうー

こうして無事(?)に全ての車騒動は終わった。
この車騒動で失ったお金20万円以上・・・
ストレスで頭痛しまくり!
この後、車を買おうなんて思っていなかった。
こんな思いするくらいなら、車なんて要らない。
そう思っていた。

しかし、この半年後
息子の学校の送り迎えにどうしても必要になり
先日、車を購入した。
このときの苦い経験から、もう、個人売買はコリゴリ!
だから、ディーラーで車の中古を買うことにした私たち。
もちろん日本車。日本の車のディーラー。
予算は前回よりも随分奮発した。
理由は、安いものを買って、修理等でお金を使いたくないこと。
また、比較的年式の新しい車&走行距離の低い車を買うことにより
この国を離れるときに売りやすくなるなど・・・
そして、何より日本のメーカーの車は保証や対応がしっかりしていたこと。
などなど!

小さな車が欲しかった私の意見は無視され、
4WDの大型の車を選んだ夫。
理由は、「この国の運転はとても危ない。ヒロや僕が事故を起こさなくても
周りが追突してくる可能性がある。
だから安全のために、大きな車のほうがヒロ達を守ってくれるので
僕が安心する。」と言い切った夫。
確かに・・・仰るとおり!
そう思い、夫に最終的には賛成した私。

何より、店の対応が本当に(ここにしては)よかったので、
私はここで車を買うことを決めた。
きれいな車ではあるものの、小さな傷がほんのちょっとある。
しかし、納車前に全ての小さな傷を修理し、コーティング加工し、
中をクリーニングしてくれるらしい。
全て、購入価格に含まれているので、追加料金なし!
こんな日本では当たり前のことが、ここでは普通ではない。
また、保証期間中なので、何かあっても全部ここで面倒を見てくれる。
やっぱ、日本の車サイコ~!といっていた
イギリス人の夫であった。
私も夫も大満足の車。
最初からこんな風に考えていれば損はしなかったものの、
ポンコツを買ったおかげで学んだことも事実。
海外で車を選ぶときに日本人の感覚で「動けばいい車」という車選びは
時に危険であることを学んだ私たちであった。
(もしかしたら、ラッキーもあるかもしれないが、お勧めはしません!汗

おわり

めでたしめでたし!


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