初めての子離れ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。


先日息子がインターナショナルスクールに入学した。
授業料の件で、一時私も夫も腹を立てていたが、(こんなの詐欺だ~参照)
結局学校のオープンスクールで息子が喜んでいる姿を見て、
お金のことはどうでもよくなった私達。
また、沢山のコメントをいただいた中に、
これが普通の現状であることを教えていただき、
潔く諦めた。
「こんなにいい加減に値上げできるなら、
インターナショナルスクールを経営した方が儲かるかもね!」
などと、夫は逆に感心し始めていた。

学校に行く準備も整えた。
いろいろなものを買い揃える。
息子も大喜び。
不安を少しでも軽減するために息子の好きな「Ben10」で
全てコーディネート!(息子希望)
親からしたらもうちょっと違うかわいらしいデザインが良かったが・・・。
まあ、息子が学校に行くのだから、
息子への入学祝として考えることにした。
ちなみに、この国(最近の)通学バックはちょっと変わっている。(指定なし)
リュックにキャスターが付いていて、
スーツケースのようにコロコロ転がせるようになっている。
昔、私が小学校のころ、ランドセルが重くて辛かった記憶がある。
そう考えると、このコロコロつきリュックは非常に便利で画期的である。


実は私にとっても初めての経験・・・
それは、息子とそんなに長い間はなれたことがない。(娘の出産以外は)
いつでも、どこでも、私の視界に入っていた息子・・・・
いつも感じていた息子の気配。
だから、初めて息子とはなれるのにちょっと不安な私・・・。
息子が生まれたときは母として24時間縛られ、全く自分の時間がなかった。
しかし、年をとるごとにだんだんと自分の時間を取り戻したと同時に
息子が少しずつ離れていく・・・
うれしいような、なんか悲しいような不思議な感覚。

そして、息子は私から完全に離れて、他の人と共に過ごす。
初めての不安・・・。
別に学校がどうのとか、先生がどうのとかではなく、
息子と初めて離れ離れになることの不安。
息子をタフに育てようと決めたときから、ちょっと口うるさく育ててきたせいか、
息子は全然不安に思っていないようだ。
親の私のほうがちょっと不安・・・
絶えられるだろうか?この子・・・いや、私・・・

この不安を息子に悟られないよう、必死で平然を装う私。
そしてこんな不安のまま、入学の当日となった。
学校に着くと多くの親子さんたちが押しかけてきていた。
実は、このインターナショナルスクールは入学式などない。
親への細かい説明もない。
何も聞かされていないし、書類ももらっていない。
つまり、全て学校にまかせっきりなのである。

だから、初日息子がどんなことをするのかなどは全く知らなかった。
受付を済ませ、息子のクラスへと息子を連れて行く・・・
すると、教室の入り口で息子のクラスメイトがワンワン泣いている・・・。
「お母さん、行かないで~!」と・・・
息子はこの状況に明らかにビビッていた。
しかし、ぐっとこらえ、帰りたいとは言わず、不安な顔をしながらも
覚悟を決めたようだった。

「学校が終わったら迎えに来るからね。
心配しないで、いっぱいお友達と遊んでおいでね!」
そう言って息子を送り出した。
こちらを見て不安そうな顔でうなずき、
まっすぐ前を向いて教室に入っていく息子を見ていると
大げさと思われるかもしれないが、
本当に身を引き裂かれる思いだった。
しかし、それと同時に息子が一回り大きくなったように感じた瞬間でもあった。

帰りの車の中で夫と、
「何だか私達のほうが寂しいよね~!」といいながら学校を後にした。
その日一日中、今息子は何をしているのだろうか?
なんて考えていた私・・・。

息子を迎えに行くまで時間がとても長かったように思う。
そして・・下校時間。
息子を教室に引き取りにいくと・・・
息子、明らかに疲れた顔・・・。
ちょっと不安がよぎる。
しかし、息子私の顔を見るなり「学校って楽しいね」と言っていた。
良かった。息子学校が気に入ったようである。
その後、突然「マミー、寂しかった??」と聞く息子・・・。
完全に息子に見透かされている、間抜けな親の私。
「うん。寂しかったよ。」と答えると、息子は笑っていた汗

そして、家に帰り着くと、緊張が解けたせいか、寂しかったせいか
分からないが、抱っこをして欲しいと言う息子。
普段は決してそんなことは言わない息子・・・。
息子を力いっぱい抱きしめた私。
息子に「よくがんばったね!」という私。
すると「うん。」と言いながら必死でしがみつく息子。
きっと息子なりに見ず知らずの人の中で不安でいっぱいの中、
頑張ったに違いない。
ちょっと涙が出そうになったが、必死でこらえた。

この報告を早速義父母にした私達。
義父母は、息子が学校を気に入ったことを喜んでいた。
義母は元校長先生。
低学年の学校だったので、ちょうど息子と同じ年齢の生徒を沢山見てきた。
だから、この入学に日が子供にとっても親にとっても、
かなり不安であることを知っていた。
義母は「この国でも、同じよ!初めての学校のときは、
学校に置いていかれる不安で生徒が泣き、
子供と初めて離れ離れになる不安で親が泣き、
一緒に来た幼い弟妹達も学校に残りたいと泣き、
それはそれは大騒動なのよ。」
と言っていた。
そら、本当に大変そうですね・・・汗そう思っていた私。
すると義母は続けて
「今日は初日だから、わけが分からずに泣かなかった子供もいたでしょうから、
明日がもっとひどいわよ。多分!
だいたいの子供はこの日限りで終わりと思っているので、
これがいつもだと分かったときにまた、泣き始める子供もいるの。
本当にその子その子で反応が違うから、もう大変よ!」
と言っていた。

翌日また、元気に登校した息子。
本当に楽しみにしているようだ。
そして、クラスの入り口付近に行くと・・・
義母の言ったとおり・・・
入学の日よりも更に多くの子供が泣いていた・・・。
その泣いている子供たちの横をするっとすり抜けて、バイバイと元気に手を振り
さっさと教室に入る息子・・・
その姿に、「こりゃ、私より息子の方が強いわ・・・」そう感じ、
またちょっと寂しい私。

息子は親離れし始めているのに
私のほうが子離全くできていなかったことに
このとき初めて気づいた。
息子の幼稚園入学と言う
こんな小さな小さなステップアップで
動揺をしてしまった未熟者の母親、
初めての子離れ体験であった。
こんなんで、大丈夫なのだろうか私・・・
はあ~!不調


早く帰っておいで~!ううう泣き



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