「三日月とネコ」普通ってなに?私たちも猫のように自由に生きていいんじゃない? | 『Pickup Cinema』

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(C)2024映画「三日月とネコ」製作委員会 (C)ウオズミアミ/集英社

2024年製作/112分/G/日本 脚本・監督:上村奈帆 出演:安達祐実 倉科カナ 渡邊圭祐 山中崇 小林聡美ほか 配給:ギグリーボックス 劇場公開日:2024年5月24日 ※4月30日にオンラインマスコミ試写会で鑑賞

 

熊本地震をきっかけに知り合った3人の男女。

40歳代の書店員・戸馳灯(あかり=安達祐実)、30歳代の精神科医・三角鹿乃子(かのこ=倉科カナ)、20歳代のアパレルショップ店員・波多浦仁(じん=渡邊圭祐)。

年齢も職業も境遇も異なる彼らの共通点は「猫が好き」なこと。

やがて、かのこの愛猫ミカヅキを中心に3人の穏やかで優しい共同生活が始まる。

家族でも恋人でもない3人は、共に食卓を囲み、ほのぼのとした日々を過ごしていたが、ある日、あかりが編集者の長浜一生(山中崇)と知り合ったことで、関係は徐々に変化していく。そして、かのこ、じん、にもそれぞれの新たな出会いがあり…。

「普通ってなんだろう」「人生の選択肢は2つしかないのか」、と思い悩む3人。

しかし、小説家の網田すみ江(小林聡美)の「人生は人の数だけある」との一言で、それぞれは自らを見つめ直していく。

 

一人で生きてきた3人の大人の寂しさを埋め、癒してくれる猫の存在。愛らしいだけではなく毅然と生きるその姿に「猫のように自由に生きたい」と願う人も多いのではないだろうか。猫好きはもちろん、生きづらさや悩みを抱えた大人たちに送る、心をほっこりとさせる、とても後味の良い作品。

「第1回anan猫マンガ大賞」の大賞受賞作『三日月とネコ』(ウオズミアミ作集英社マーガレットコミックス刊)の実写映画化!