「ローズの秘密の頁(ページ)」 40年の時を超え、真実と愛を貫いた女性の物語 | 『Pickup Cinema』

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(C)2016 Secret Films Limited

2016年製作/108分/G/アイルランド 監督:ジム・シェリダン 主演:ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ルーニー・マーラ、エリック・バナ、テオ・ジェームズ、ジャック・レイナーほか 原題:The Secret Scripture 配給:彩プロ 劇場公開日 2018年2月3日

 

アイルランド西部にある聖マラキ精神病院。老女ローズF・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、40年以上もの間、赤ん坊殺しの罪で「精神障害犯罪者」として入院していた。

精神病院の取り壊しが決定し、転院する患者たちを再診するために精神科医のスティーヴン・グリーン(エリック・バナ)が病院を訪ねる。

グリーン医師と対面したローズは、赤ん坊殺しの罪を否認し、自分の名を「ローズ・マクナリティ」だと訴える。その様子が一般的な患者と異なることに気付いたグリーンは、ローズが大切にしている1冊の聖書の存在を知る。聖書の余白部分には小さな文字でローズの過去が記されていた。

それは、何十年にもわたる日記であり、そこには若かりし日のローズ(ルーニー・マーラ)の姿が描かれていた。

彼女は日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、封印していた自分の人生をグリーンに語り始めた。

第二次世界大戦中、ローズは叔母を頼って都会から保守的な小さな町へと引っ越してきた。若くて美しいローズの行動は、人々に好奇の目で見られ、あらぬ誤解を与えてしまう。

そんな中、ローズは戦闘機パイロットのマイケル(ジャック・レイナー)と恋に落ちる。しかし、二人の関係を快く思わない神父らに仲を引き裂かれてしまう。

ローズはマイケルとの間に生まれた赤ん坊を本当に殺してしまったのか。

すべての真実が明らかにされた時、ローズは再び本当の愛を見つけられるのだろうか。

ローズの弾くピアノ曲「月光」が、理不尽で悲しみに満ちた彼女の人生の切なさをさらに増幅させる。