インター校帰国生の「居場所」の見つけ方~クリスマスシーズンに考える~


クリスマスシーズンに感じる孤独感


街がクリスマスの飾りつけに包まれるこの時期、インターナショナルスクールから帰国した中学生・高校生は、特別な孤独感を覚えることが少なくありません。インター校では当たり前だった多文化共生の環境から、日本の地方の学校に移ると、自分だけが「違う」という感覚に苛まれるのです。

「クリスマスの過ごし方ひとつとっても、クラスメイトとの感覚の違いに気づく」
「何気ない仕草や考え方が『外国人っぽい』と言われる」

そんな些細なことの積み重ねが、帰国子女の心に少しずつ負担をかけていきます。

 

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「少数派」であることのストレス
地方になればなるほど、インターナショナルスクールからの帰国生は希少な存在です。クラスに自分だけが「異文化経験者」という環境では、発言のたびに「それ、インターっぽい」と言われる、習慣の違いを面白がられ、からかわれる、自分の当たり前が周りの当たり前と違うといった経験を重ねることになります。これは単なる「からかい」ではなく、無意識の「異質なものへの反応」なのかもしれません。

デジタルネイティブの強みを活かす
しかし、インター校で学んだ経験は決して無駄ではありません。特に、海外インター生の多くは、

安全なSNSの使い方をすでに理解している

英語でのコミュニケーションに慣れている

国際的なマナーやネットリテラシーを身につけている

これらのスキルは、同じ境遇の仲間を見つけ、つながるための強力なツールになります。

帰国子女グループ参加のススメ
親としてできる最も効果的なサポートの一つが、「同じインター校経験者のグループ」に参加する機会を作ってあげることです。

グループ参加のメリット
「普通」を共有できる
「こういう時、どうする?」という悩みを共有できる

ストレスの軽減
気を遣わずに話せる場所があるだけで心が軽くなる

新たな学びの機会
先輩の経験談が自分のこれからに活かせる

 

 

SNSを活用した安全な交流のコツ
インター校経験者は、適切なSNSの使い方をすでに知っているからこそ、以下のポイントを守れば安全に交流を深められます。

保護者と一緒にグループを探す

最初は公開の場で交流を始める

個人情報の取り扱いには常に注意する

違和感を感じたらすぐに相談することを約束する

ボランティア活動で自信を育てる
さらに一歩進んで、帰国子女グループでボランティア活動に取り組むことは、大きな自信につながります。

英語を活かした観光案内(アルバイトにも)

地域の国際交流イベントの手伝い

小学生への英語体験レッスン

👆はありきたりな提案内容ですが、それは、帰国子女たちなら身の回りからすぐにアイデアをだして、自分たちで進められるということを知っているので、あえてです。


これらの活動を通して、「自分らしさ」が欠点ではなく、社会に貢献できる強みであることに気づけるでしょう。

保護者の役割~見守りながら支える~
お子さんが新しいつながりを作る過程で、保護者にできることは:

SNSの適切な使い方を一緒に学ぶ姿勢を持つ

活動内容に興味を示し、話を聞いてあげる

無理強いせず、見守る忍耐力を持つ

必要に応じて交通手段や場所の確保を手伝う

 

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多様性が強みになる日まで
現在は「違い」がストレスに感じられるかもしれませんが、やがてそれはあなただけの特別な強みに変わります。同じ道を歩む仲間と出会い、支え合うことで、この時期を乗り越えてください。

クリスマスシーズンは、新しいつながりを見つけるきっかけにできるかもしれません。まずは一歩、勇気を出して同じ経験を持つ仲間を探してみてください。

あなたのその「違い」は、未来の「個性」です。どうか一人で悩まず、周りに手を伸ばしてみてください。

リビング学習のススメ

「見守る」技術と、学びを支える環境づくり

前回は、ダイニングテーブルを中心に据えたリビング学習の基本的な考え方とそのメリットについてお話ししました。今回は、その環境をどう実際に運営していくか、「親の関わり方」という最も重要な要素に迫りたいと思います。

 

 

■ 親の役割は「監視役」ではなく「環境整備役」

リビング学習で陥りがちなのが、子どもを「監視」してしまうこと。「さっきまで解いていた問題、なぜ止まっているの?」「ちょっとボーッとしてない?」といった干渉は、子どもの集中力を逆に削ぎ、自主性の芽を摘んでしまいます。

親の役割は、監視することではなく、子どもが自ら学びに没頭できる「環境」と「きっかけ」を提供することです。それは、物理的な環境だけでなく、心理的な環境も含みます。

 

 

■ 「ながら見守り」のススメ

理想的な関わり方は、「ながら見守り」です。親はキッチンで家事をしたり、リビングで読書をしたり、自分の仕事をしたりと、自分のことをしながら、さりげなく子どもの様子にアンテナを張っておきます。

集中しているとき、何かを書いている時、何かを読み込んでいる時は声をかけない。 没頭している時間を邪魔しないことが何より大切です。

手が止まり、ふと顔を上げたときがチャンス。 「どうした?何か困ってる?」と、さりげなく声をかけられるサインです。この「間」を見逃さないことがポイント。

質問には「答え」を教えず「ヒント」を出す。 すぐに答えを教えるのは簡単ですが、それでは思考力は育ちません。「この前やった似た問題、覚えてる?」「教科書のここを見てみたら?」と、子ども自身が答えにたどり着くための手助けをします。

 

さらに、親が分からない問題は、親も一緒になって検索して調べる。

この「ながら見守り」によって、子どもは「常に監視されている」というプレッシャーを感じることなく、「困ったときには頼れる人がそばにいる」という安心感を得ることができます。

 

 

■ リビング学習を成功させる、ちょっとした工夫

「学習の儀式」を作る
学習を始める前に、簡単な「儀式」を取り入れると、気持ちの切り替えがスムーズになります。例えば、「おやつを食べ終わったら勉強スタート」「タイマーで25分セットして、その間は集中」など、ルーティン化することで、脳が「さあ、やるぞ」と準備を始めます。

「情報共有ボード」の設置
家族の予定や、子どもへの伝言、今月の目標などを書き込める小さなホワイトボードをリビングに置きましょう。家族の動きが可视されることで、子どもは安心感を覚え、また自分も家族の一員であるという自覚が育ちます。

ホワイトボードはできるだけ大き目を。

「5分前アラーム」の習慣
食事の時間や外出前など、学習を終了するときは、いきなり「片付けて!」と言うのではなく、事前に「あと5分で終わりにしようね」と声をかけます。これは、区切りの悪い問題を解いている子どもにとって、次の行動への心構えができる、とても優しい配慮です。その時間を多少超えても、それは集中したい印です。柔軟に対応しましょう。そこで怒らないのが親の仕事です。

 

 

■ 子どもが成長したら、環境も進化させる

小学生の間は問題なく続けられていたリビング学習も、中学生、高校生と成長するにつれて変化が必要になります。自我が強まり、より深く集中したい内容も増えてくるからです。

ここで重要なのは、親が一方的にルールを決めるのではなく、子どもと「相談」して環境をアップデートしていくことです。

「このままだと集中しにくい?」「もう少し静かな方がいい?」と問いかけ、必要であれば、「夕方6時まではリビングで、それ以降は部屋で」など、柔軟にルールを見直しましょう。前述した通り、最終的なゴールは、子ども自身が自分の最適な学習環境を選択できる力を身につけることです。

 

 

■ まとめ:リビング学習は、親子の信頼関係を育む土壌

リビング学習は、単なる「勉強の場所」ではありません。親子が同じ空間を共有し、互いの気配を感じながら、それぞれのことに取り組む。そこから生まれるのは、干渉ではなく、自然な「信頼関係」です。

子どもの成長を、すぐそばで温かく見守り、必要なときにさっと手を差し伸べる。リビング学習は、そんな豊かな親子関係を築くための、最高の舞台なのではないでしょうか。
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リビング学習のススメ(1)~集中力が育つダイニングテーブル活用法~

最近では、子どもがリビングで勉強する「リビング学習」はすっかり定着しましたね。小学生だけでなく、中学生や高校生になっても、リビングで学ぶメリットはたくさんあります。

■ 子ども部屋は「寝る・遊ぶ」、学習はリビングで

我が家の方針は「子ども部屋は寝るところ、遊ぶところ」。学習は基本的にリビングで行います。そうすることで、親の目が行き届き、子どもが何をしているか自然と把握できるのです。

「でも、リビングでテレビは見られないの?」という疑問があるかもしれません。いいえ、見られますよ。音量を控えめにしたり、内容を選んだり、ちょっとした配慮は必要ですが、多少の生活音がある環境で勉強してもらいます。

これには大きなメリットがあります。周囲の雑音に邪魔されずに集中する力が養われるのです。大学や社会人になっても、周りに影響されずに自分の課題に取り組む力は必須。リビング学習は、そんな「本物の集中力」を育ててくれます。

 

 

■ 学習机はどうする? 

おすすめは「ダイニングテーブル」

では、リビングでどんな環境を整えればよいのでしょうか。私が強くおすすめするのは、大きなダイニングテーブルを学習机として活用することです。

ただし、重要なポイントが2つあります。

1つは 「椅子選び」 。必ず高さ調整ができるワーキングチェアを選びましょう。背もたれがあり、姿勢をサポートしてくれるタイプが理想的です。小学生と高校生では体格が大きく異なりますので、成長に合わせて1度は買い替えることをおすすめします。

もう1つは 「テーブルの大きさ」 。ダイニングテーブルはできるだけ大きいものを選びましょう。現代の学習には、ノートや教科書に加えて、パソコンやタブレットも必須。それらを広げて使うためには、幅1メートル以上、奥行き70センチ以上のサイズが望ましいです。

 

 

■ ダイニングテーブル学習、3つのポイント

配置は「壁を背にして」
顔を上げたときに壁がすぐ目の前にあると、視界が狭く感じられます。壁を背にして座ることで、リビング全体を見渡せ、気分転換にもなります。

フローリングにはカーペットを
ワーキングチェアにはキャスター(コロ)が付いていることが多いです。フローリングの上では滑りすぎてしまうので、安定した学習環境のためにも、カーペットを敷くことをおすすめします。椅子の下だけでも構わないでしょう。

学習と食事の切り替えをスムーズに
「食事の時間だから片付けて」となると、せっかくの集中が途切れてしまいます。帰宅後はまず食事を済ませ、その後に学習に移るなど、時間帯で区切る習慣をつけると良いでしょう。

 

 

■ 最大のメリットは「環境適応力」と「自然なコミュニケーション」

リビング学習の一番の利点は、どんな環境でも集中できる力が身につくことです。隣の部屋でテレビの音がしていようと、家族が会話をしていようと、気にせずに自分の課題に没頭できるようになります。

また、父親が帰宅して食事をしたり、夫婦で日常の会話をしたりする様子を感じながら勉強することで、家族の気配を自然に感じ取れます。親も子どもの学習内容をさりげなく覗き見でき、「わからない」があればすぐにフォローできます。子どもから学校での出来事をふと話し始めることも、貴重なコミュニケーションの機会です。

 

勉強中は邪魔しないではなく、邪魔しないでと言われる時は邪魔しないが重要です。

さらに、集中力は長くは続きません。数分単位の集中の積み重ねです。その合間の何気ない会話が、子どもの世界を知るチャンスになるのです。

そんな環境で成長し、高校生になり、試験前など「どうしても静かな環境で集中したい」という時には、子ども自身から「別の部屋で勉強する」と言い出すでしょう。その「自分から選ぶ」という意思が、なによりも大切なのです。

(2)へ続く

 

国際バカロレア・国内インター校生のためのボランティア:特定難病に関わるデジタル支援活動
 

はじめに


国内インター校や国際バカロレア(IB)校では、CAS(創造性・活動・奉仕)やサービスラーニングの一環として、ボランティア活動が積極的に推奨されています。

 

しかし、ボランティアをさがしても高校生ができるボランティアはなかなかありません。また、病院などでボランティアをしたくても、平日の昼間に行えない場合は参加できなかったり、時間的な制約もあります。

 

どうせなら、ボラティアが必要なのになかなか集まらない、ボランティアを募集していないけど、助けてくれるなら助けてほしいと感じてる団体・グループでボランティアをしてみませんか?

 

今回のボランティア活動・社会奉仕活動のアイデアとして提示する内容は特定難病と、難病指定されていない難病に関わる活動です。これは、単に「難病者とその家族に接する」だけでなく、デジタル活用を通じて多様な関わり方が可能です。コロナやインフルの季節ですが、それでもできる活動として説明していきます。

 

ボランティアは体を使って労働するだけではありません。デジタルボランティアは今世界各国で行われている、スキルベースのボランティア活動です。

 

将来医学やサイエンス系への進学を考えている学生にとっても日本では非常に機会が限られている病院内実習経験にかわるボランティア活動になります。

 

それでは引き続き「特定難病と、難病指定されていない難病」に関わるボランティア活動のアイデアをご紹介します。

 

※難病を利用するなという言葉も多いのですが、ボランティア活動することで手助けできる場合、ボランティアしないよりすることが重要です。また、その人をボランティア採用するかどうかは、その団体・グループの意向ですから、よそからボランティアを減らす働きかけをすることが役立つのかが疑問です。


なぜ特定難病なのか?
特定難病とは、国が指定する難治性疾患のことで、治療法が確立しておらず、長期の療養が必要な病気を指します。これらの病気には以下の特徴があります。

 

また、難病指定されていない難病患者とその家族はさらに深刻な状況と言われます。つまり、十分なサポートどころか、全くサポートされていない現状すらあります。

 

一般的な問題点を以下にあげます。

患者数が少なく、症状や治療に対する社会的認知度が低い

患者家族の精神的・経済的負担が大きい

専門的な医療情報の入手が英語以外では非常に困難

各疾患ごとに患者会や支援団体・グループが存在するが、規模が小さい

などです。

問題だらけですね。

ここまで読んで、生徒(とその家族)でも何かできると感じていませんか?

それがボランティアの始まりです。


デジタル活用によるボランティア活動のアイデア
 

1. 情報発信支援
多くの難病団体は限られたリソースで活動しています。学生にできる支援として


SNS運用サポート:団体の活動を広く伝えるためのソーシャルメディア戦略の提案
ウェブサイトの多言語化:海外の情報や研究者にもアクセスしやすいよう英語化を支援
動画コンテンツ作成:病気の理解を深めるための解説動画や患者インタビューの作成

2. オンラインイベントの企画・運営
患者・家族向けオンライン交流会のファシリテーション
専門医を招いたオンライン講演会の企画・運営補助
オンライン募金活動の企画と実施

3. データ整理・分析支援
医療情報のデータベース化:患者や家族が活用しやすい情報の整理
アンケート調査の実施と分析:患者家族のニーズを可視化する調査の実施

 

ざっと考えても、まだまだできそうなことがありますが、実際それが必要とされているのかが問題です。それは団体やグループに話を聞いてみないと分かりません。

活動の始め方


ステップ1:難病関連の団体・グループを探す
まずは自分が関心のある難病について調べてみましょう。難病情報センターや各難病団体のウェブサイトから情報を得ることができます。しかし、なかなか協力させてもらえません。つまり、特定難病リストから順番に団体やグループを検索してその所在地から選択、何ができるかを考えつつ連絡し、協力要請をしてみましょう。

ステップ2:コンタクトを取る
手助けできそうだと感じた団体に直接連絡し、「生徒ができるボランティア活動はありますか?」「〇〇ができますが、必要ですか?」と質問してみましょう。団体が学生のアイデアや支援を歓迎しています。

ステップ3:提案書を作成
団体のニーズを聞き、自分たちができることを具体的に提案する書面を作成します。スキルや可能な時間を明確に伝えましょう。相手の迷惑になったら意味がありません。しっかりと相手の話しを聞き、何ができるかを考えつつ、本当に必要なことを手助けします。

ここで重要なのは、デジタルによるボランティアではなく、実際に何かを手伝ってもらいたいというケースの場合、できるだけ必要な人数をあつめる努力をしましょう。

 

1人だけで活動したいと思うことなく、必要なことを手助けする気持ちが常に必要です。

ステップ4:活動の実施と振り返り
活動後は、その経験をまとめ、学校内で発表したり、IBのポートフォリオに記載したりしましょう。みんなに知ってもらうことの大切さが、特定難病の問題点の1つでしたね。

 

そんな団体・グループがあるとか、こんな病気の症状があるという事実をみなさんに知らせること、それらはボランティア活動の一環になります。

活動から得られるもの
 

このようなボランティア活動からは、単なる「奉仕の時間」以上の価値が得られます。

医学的知識:特定の疾患についての知識、理解、治療における問題点が得られる
政策理解:国の難病政策や医療保険制度について学ぶ機会
共感力:患者や家族の立場を理解する力が養われる
問題解決能力:実際の社会課題に対して解決策を提案・実践する力

難病ボランティアと「受験利用」批判への考え方
 

近年、日本だけではなく海外においても難病関連社会貢献活動を「受験のため」に行うことに対する批判的な意見があります。しかし、重要なのは以下の点です。

本来の目的を見失わないこと
 

ボランティア活動の本質は、「誰かのため、何かのためにおこなう」という気持ちから始まります。それを知る為には、始めてみることが必要です。

 

それを批判する人もいますが、何が必要なのかはその団体・グループが知っています。その団体・グループの為に働くのであれば、まわりの批判は無視してもよいでしょう。

 

本で読んでも、まわりから説明されても、何もやらなければ本質の理解は不可能です。やってみて、失敗したりうまくいかないこともありますが、その体験から知ることが重要です。家族に寄り添うという言葉ばかりではなにも始まりません。

 

そもそも受験でアピールできるからという動機だけで活動を始めると、継続的な熱意がなく、活動先や患者さんにも良い影響を与えません。しかし、募金活動はことなります。必要な金額を達成する場合は、それだけでも十分良い結果をもたらします。多少矛盾しますが、募金活動というのはそういう側面があります。

誠実な関わり方が評価される


大学入試で評価されるのは、単に「ボランティアをした」という事実ではなく、その活動を通じて何を学び、どのように成長したか、そしてその経験を将来どのように活かしたいと考えているかです。

 

表面的な活動では、その深みを伝えることはできません。たとえ募金でかなりの金額をあつめたとしても、その金額は評価の大小には結びつかないことが多いですが、本当に大きな合計金額であれば、その手法などが評価されます。また、団体にとってもその寄付金額で実際に解決できることがあるため、お金というものの大切さが実感できるものです。

持続可能な関係を築くこと
 

真摯に活動に取り組めば、たとえ最初のきっかけが受験であっても、患者さんや団体との間に本当の信頼関係が生まれ、その関係は受験後も続く価値あるものになります。

 

最初がなければ、永遠になにも起こりません。最初の動機が不純だと言われようが、始めていない人より始めた人がいることが重要です。いつもボランティア募集してもだれもあつまらない企画を想像しましょう。

最後に
 

特定難病に関わるデジタルボランティアは、生徒のスキルと難病団体のニーズを結びつける形の社会貢献です。医学やサイエンス系への進路を考える学生にとって、現場の課題を知り、解決策を実践する貴重な経験となるでしょう。

「受験のため」ではなく、「社会の一員として何ができるか」という視点で活動に取り組むとき、その経験は自然とあなたの成長につながり、結果的に進路実現にも役立つはずです。まずは小さな一歩から、誠実な気持ちで始めてみてください。
 

東京に新設される国際バカロレア校:日本語DPと英語DPの併設とは


国際社会で活躍できる人材を育てるため、東京都教育委員会は国際バカロレア(IB)を学べる都立高校の増設に向け、本格的な検討に入った。

01 国際バカロレアとは何か?
国際バカロレア(IB)は、スイス・ジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムです。

1968年に始まり、世界160以上の国と地域で実施され、国際的に通用する大学入学資格を得られることが特徴です。

IB教育は暗記中心の詰め込み教育ではなく、双方向・協働型の授業を通じて、探求スキルや課題発見・解決力を身につけることを重視しています。

日本の教育が教科ごとの知識習得を重視するのに対し、IBは教科横断的なテーマ学習や「探究型学習」 を核としています。

 

👇入学する前に読む本

 

02 IBディプロマプログラム(IBDP)の基礎知識
IBDPは16~19歳を対象とした2年間のプログラムで、所定のカリキュラムを履修し、最終試験で一定のスコアを収めると、国際的に通用する大学入学資格が取得できます。

 

つまり、高校2・3年の2年間がIBDPと言われ、2年間継続のコースです。通常、このIBDPに途中から編入学はできません。(非常に例外的な措置も世界的に見れば適応されて編入が許可されることはあります)

6科目群から各1科目を選択:言語と文学、言語習得、個人と社会、科学、数学、芸術

3つのコア要件:知識理論(TOK)、課題論文(EE)、創造性・活動・サービス(CAS)

IBDPには全科目を英語で履修するプログラム(第二言語としての外国語はもちろんその言語での学習)と、一部科目を日本語で履修できる日本語DP(2科目は必ず英語で学習)の2種類があります。

 

👇はnote版。入学したい時に読む本。

 

03 都立国際高校の現状と限界
現在、東京都立高校でIBコースを設けているのは都立国際高等学校のみです。

同校は2015年に日本初の公立IB認定校となり、IBディプロマプログラムを全て英語で実施しています。

都立国際高校のIBコースは人気が高く5~7倍程度の入試倍率を記録しています。

しかし、同校のプログラムはほぼ英語のみで授業や試験が行われるため、国内で生まれ育った生徒にはハードルが高いという課題があります。また、入試に数学が課されており、数学重視姿勢が鮮明です。公立学校ですが、セレクテッド校としてみなされます。

04 新設校の計画と特徴
日本語と英語の両方で学べる環境
都教委が新設を検討している学校では、英語と日本語両方の科目を設置する予定です。

これにより、公立中学を卒業した生徒にもIB教育を受ける環境が広がると見られています。

 

👇先に読むべき本。

 

国際金融コースの設置
新設校では国際金融について学ぶコースを設ける予定で、これは全国初の取り組みとなります。

ビジネスの全般的な知識や、金融取引の基本的な理論や実務について学ぶことができるとされています。

規模と競争力強化
新設校は1学年40名程度の2クラスの定員規模となる見込みです。つまり、1クラス20名程度。これは、一般的な国際バカロレアIBDP校としても、少人数クラスとなり、教師の目が行き届く理想と言われています。

この取り組みには、少子化が進む中で都立高の競争力を高める狙いもあります。

05 東京都の国際教育への取り組み
東京都は国際都市としての魅力を高めるため、インターナショナルスクールの誘致や支援を積極的に進めています。

現在、東京都が各種学校として認可し、支援対象としているインターナショナルスクールは14校にのぼります。

都は認可を受けたインターナショナルスクールに対して運営費補助などの支援を行っており、2025年11月からはより包括的な支援スキームが始動予定と報じられています。

 

👇寒すぎる勉強部屋に。

 

06 国内におけるIB教育の広がり
文部科学省によると、国内のIB認定校は約100校以上にのぼり、高校レベルのディプロマプログラム(DP)は国内で77校が認定されています(2024年9月30日時点)。

公立校では日本語DPを導入する学校が増加しており、12道府県12校で実施されています。

首都圏にはIB認定校が32校あり、そのうちディプロマプログラムを実施しているのは17校です。

07 IB校人気の背景と今後の展望
国際校人気の背景には、日本の公教育に対する保護者の不満があると指摘されています。

教育社会学が専門の岡本智周教授は、国際校人気上昇を「日本の公教育の『弱体化』の兆候」 と分析しています。

IB校卒業生は海外大学だけでなく国内大学にも進学でき、国際バカロレア資格を活用した入学制度を設ける国内大学も増えています。

「若い日本の保護者には、子どもに世界的に活躍してもらいたいという願いが強まっている」 と言われます。

国際バカロレア教育の需要が高まる中、東京都の新たな取り組みは多様な背景を持つ生徒たちに門戸を開く画期的な試みです。

この新設校が、日本語と英語の両方で質の高い国際教育を受けられる場として機能すれば、東京の国際競争力向上に大きく寄与することでしょう。

都立高校の新たな挑戦は、日本の公教育の国際化に向けた重要な一歩となる可能性を秘めています。

なお、東京都が参考にしたのは、広島県における国際バカロレア教育で、引き続き広島県の教育改革と東京都の教育改革には目が離せない状況ですね。