大学で何がしたいのか分からない。その悩み、普通ですから大丈夫。

 
今日は東京大学などの大学の合格発表の日です。
 

しかし、受験に合格していたとしても、実は高校生の約半数は、将来どんな職業に就きたいか、つまり具体的な仕事のイメージがはっきりしていません。それでは、半数はしっかりとした職業の目標があるのか? といっても、実際は合計8割の生徒に、具体的な職業の目標はありません。職業を言ったとしても、それは親のススメや学校の教師からのススメで、実感もなく、本当にそれがやりたいからそれに向かって勉強しているといういことではありません。

 

さらに言えば、どこの大学で何を学びたいかも決まっていない。これが8割にのぼりう実はとても普通のことなんです。

 

👇学校ストレスとチックの関係、その対処方法

 

医学部医学科に入学する場合、東大理三でなければほぼ確実に医師になる選択肢を目標としていそうですが、じつは半数は親や周りからすすめられただけで医学科受験を選択し、合格すると進学しているだけです。大学内面談調査であきらかになっています。

 

日本の高校生に限らず、インターナショナルスクールの生徒たちも同じような状況です。ただ、インター校の生徒たちは少し傾向が違って、将来の夢や目標が比較的はっきりしている子が多い。だから「大学名で選ぶ」のではなく、「これがやりたいから、この国のこの大学に行く」という考え方が自然と身についています。偏差値での合格ではない仕組みの受験を受けての合格・入学ですから、なんとなくそうなるだろうと理解できるでしょう。

 

特に国際バカロレア(IB)プログラムを取っている生徒は、その傾向が強いです。IBDP(ディプロマプログラム)では、大学進学を意識しながら科目を選んでいくので、必然的に自分の進路について考える機会が多いからです。

 

でももちろん国際バカロレアIBDPの生徒にも「まだ自分が何をしたいのか全然わからない」という生徒も大勢います。そういう場合、大きく分けて2つのパターンに分かれていくことが多いです。

 

1つは、勉強へのやる気がだんだん失せていくタイプ。
 

もう1つは、リベラルアーツ系の大学を選ぶタイプです。

 

 

後者は分かりやすい選択肢ですよね。大学に入学してから1〜2年かけて、いろんな分野を幅広く学びながら、自分の興味をじっくり探していく。その中で「これだ」と思うものに出会ったら、そこを深めていく。海外の大学の多くはこうした学び方が自然にできる仕組みになっていますが、特にリベラルアーツ大学はそれが前提のようなカリキュラムになっています。東京大学は最初の1年次にそのような教育ですが、本来のリベラルアーツとは多少異なります。

 

ちなみにアメリカのリベラルアーツ系大学は「文系だけの大学」と勘違いされがちですが、実は理系分野も本格的に学べるところが多いので、気になる方はぜひ調べてみてください。

 

さて、問題は1つ目のパターンです。

 

勉強から離れて、趣味やゲームに没頭してしまう。インター校の中にはIBCP(キャリア関連プログラム)という選択肢を用意しているところもありますが、それも結局は勉強が必要なので、「やっぱり難しい」となってしまう生徒も出てきます。

 

でも、勉強しなくなっても、将来どこかで自立してお金を稼げるようになってほしい。親としては切実な願いですよね。


ここでどうするか。

 

答えは簡単じゃないので話しにくいのですが、ひとつだけ言えるのは「できるだけ子供に勉強を続けさせること」です。一度勉強に興味を失ってしまうことは、確かにあります。思春期と反抗期が重なって、親としても対応が難しい時期です。

 

そんな時におすすめしたい方法のひとつが、アジアの経済的に厳しい環境にある国へ、家族で旅行してみることです。

 

これを書くと「貧しい国を見せ物にするのか」と感じる方もいるかもしれません。でも、子供たちは自分が知らない世界を想像するのが難しい。だからこそ、実際に目で見て感じる経験が必要なんです。

 

普通に生活できている環境にいると、「なぜお金を稼がないといけないのか」「なぜ働くのか」という根本的な部分を実感するのは難しい。イースターホリデーに、ちょっと変わった国への旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

 

観光地だけではなく、地元の人たちが暮らす市場やストリートを歩いてみる。現地のガイドさんにお願いして、住民の日常生活に触れる機会を作ってみる。そんな体験が、子供の価値観に変化をもたらすかもしれません。

 

 

最初に「高校生の半数は将来の夢や目標がない」と書きました。

 

では、残りの半数は自分で決めているのかというと、実はそれもちょっと違います。

多くの場合、親がいくつかの選択肢を提示して、その中から子供が選んでいるケースがほとんどなんです。

 

👇国際バカロレア・インター校親の情報源

 

例えば大学選び。
 

「あなたはこれが好きだから、ここの学部はどう?」と2〜3の選択肢を示して、子供がその中から選ぶ。本人は「自分で選んだ」と思っているけれど、実は親が用意した選択肢の中での話だったりする。偏差値がこのくらいだから、この都道府県のこの大学のこの学部を受けたら?という選択肢から選ばされていることも多くあります。

 

だから、もし「うちの子には夢も目標もない」と悩んでいるなら、あまり気にしなくて大丈夫です。

 

ほとんどの家庭が同じような状況です。それは決して特別なことではなく、とても普通のことなんですから。

帰国子女は学校でなじめない

ひとりでも大丈夫。安心の輪を作るための一歩。


新学期の教室で、言葉と文化の壁に一人ぼっちを感じた時。たった一人の「大丈夫」が、世界を優しく照らしてくれる。

帰国子女として日本の中学校や高校に編入すると、期待と希望に満ちた反面、見えない「壁」に直面することがあります。授業の進め方、友だち同士の会話、クラスの空気感…すべてが「当たり前」ではなく、時に大きな孤独感を覚えるかもしれません。しかし、その経験はあなただけのものではありません。この記事では、孤立感を乗り切り、少しずつ安心できる居場所を作っていくための具体的な方法を、心に寄り添いながらご紹介します。

 

👇海外から日本の大学を受験するなら、絶対に読んでおくべき。

 

まずは自分を認めて:孤立感は「弱さ」ではない


新しい環境に適応しようと頑張るあなた自身に、まずは「よく頑張っているね」と自覚してみましょう。帰国子女が感じる孤独や疎外感は、決してあなたの「性格」や「弱さ」のせいではありません。それは、異なる文化や言語環境の間を移動した者が経験する、ごく自然な心理的プロセスです。

 

あなたと同じ学校に同じような生徒がいなくても、それは孤独ではありません。日本中、いろいろな学校で多くの海外から帰国した生徒たちが、同じように悩んでいます。

 

外国で頑張ってきたあなたのことを理解することは、日本にしか暮らしたことのないクラスメイトには不可能です。

 

仲間はずれではなく、あなたにどうやって接して良いかわからないクラスメイトたち。

 

あなたが自分たちよりもすごい存在だと思っていても、それを気づかれたくない気持ち。行ったことのない海外に暮らしていたとか、英語がじょうずだとか、自分たちよりずいぶん輝いているあなた。

 

あえてそんなクラスメイトの感情を理解してみれば、そんな輪の中に自分を隠してまで無理やり入ろうと思う必要もないと思うかもしれません。

 

その感情を否定したり無理に押し殺したりせず、「今、自分はこう感じているんだ」 と自分で整理してみましょう。それが最初の、そして最も大切な一歩です。

 

👇逃げるのではなく、選ぶのです。

 

🌟今年も長期間海外生活をしてきた帰国子女生徒の現役での日本の大学医学部医学科合格が見られます。偏差値が高いから医学科を選ぶのではない、医師になりたい目的があって一生懸命勉強して医学科に合格する生徒たちです。帰国子女で行き詰ったら、勉強あるのみ🌟

 

一歩踏み出す勇気:小さな行動が大きな変化を生む

でも、そんなクラスメイトと会話をしてみたり、一緒に時間を過ごすことは、あなたの日本での生活の第一歩です。

 

孤立感から抜け出すためには、自分から小さな「サイン」を送ることが有効です。すべてを一度に変えようと焦る必要はありません。次のような、ほんの小さな行動から始めてみてください。

挨拶から始める関係の糸口:毎朝、「おはよう」と返事がなくても挨拶をする。小さな声でかまいません。このシンプルな行為は、あなたがコミュニケーションを望んでいることを示す、最も明確なメッセージになります。

 

あなたに興味をもっているクラスメイトが必ずいます。そのクラスメイトを引き寄せる朝の挨拶です。返事を期待しないで、ただ自分から言ってみましょう。そんなことにも返事ができないクラスメイトは、おかしな存在ですね。

「知っているふり」を手放す:授業やクラスのルールで分からないことがあれば「教えてもらえませんか?」と率直に尋ねてみましょう。質問したら返事をするものです。「学びたいという姿勢」 を見せる方が、周囲は親身に接してくれるものです。

居場所を見つける:教室の外にも「安心」の場はある
友だち関係は時間をかけて築くもの。それまでの間に、学校内に自分がリラックスできる「居場所」を見つけておくことは、心の安定に大きく役立ちます。

図書室の静かな一角:昼休みや放課後を過ごすのに最適です。同じように静かに過ごす生徒が集まる場所では、自然に会話が生まれることもあります。

 

👇帰国生にとって、勉強は大変でも環境は安心できます。国際バカロレア校。

 

部活動や課外活動の意義:共通の趣味や関心に基づくコミュニティは、言葉や背景を超えた絆を作りやすい環境です。運動部、文化部、ボランティアサークルなど、少しでも興味があるものに参加してみることをお勧めします。

先生やスクールカウンセラーとの対話:信頼できる大人の存在は大きな支えになります。担任の先生や、スクールカウンセラーに今の気持ちを話してみてください。彼らは学校生活をより良くするための具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。多くの場合は役に立たなかったとなるでしょう。それでももしかしたら何かが変わるかもしれません。


「たった一人」の友だちの、計り知れない力
 

「友だちは多い方がいい」という考えに縛られる必要はありません。一人でも、気軽に話せる相手、休み時間を一緒に過ごせる相手がいると、学校生活の印象は全く変わります。その一人を見つけるためのヒントです。

同じ境遇の仲間を探す:学校に帰国子女受け入れプログラムや、留学生、異文化に関心のある生徒のコミュニティがあれば、参加してみましょう。同じような経験を持つ仲間は、あなたの気持ちを最も理解してくれる存在です。

「隣の人」との何気ない会話:まずは、授業で隣の席になった人に、今日の課題について尋ねてみるなど、勉強をきっかけにした自然な会話から始めてみましょう。

オンラインコミュニティの活用:学校外にも、帰国子女や国際的な経験を持つ若者のオンラインコミュニティがあります。同じ悩みを共有したり、情報交換をしたりすることで、孤独感を和らげることができます。

 

👇無料メンバー登録で全記事アクセス可能です。

 

あなたの「強み」を思い出して:帰国子女であることの光


孤立感に押しつぶされそうな時は、ぜひ視点を変えてみてください。あなたの海外経験は、クラスメイトにはない、貴重な「強み」です。

語学力:英語や現地語は、今後ますます強力な武器になります。

多角的な視点:異なる文化を経験したからこそ持ち得る、物事を見る柔軟な視点。

適応力:新しい環境に飛び込む勇気と、それに適応してきた実績そのものが、あなたの大きな力です。

これらの資質は、将来の進路を考える上でも大きなアドバンテージとなります。特に、海外大学や国内大学の国際系学部、総合型選抜(旧AO入試) などでは、あなたの経験は最も説得力のある「個性」として輝きます。

 

中学生活はたったの3年。高校生活も3年間です。中学校から高校へは受験をして学校を変えることもできます。

 

高校から大学へは、住む都市すら変わります。

 

子供のあなたですら海外では社会の闇や影を感じたはずです。そんな闇に陥らないように今の2、3年を乗り切ることがどれだけ重要かわかっているはずです。

 

あなたが学校でたった1人でも、頑張る必要があることがあります。それはまるでゲームの中の戦いみたいでしょう。負けたらそれで終わりになってしまうことも。負けないために、何をすべきかを考えましょう。現状から逃げることは負けではありませんが、逃げた先で何をするかを考えるのです。

今日の小さな「一歩」が、明日の安心につながる


帰国子女として新しい学校生活を始めることは、確かにチャレンジです。しかし、それは同時に、自分自身の内面の強さと可能性を発見する貴重な旅でもあります。

焦らず、自分を責めず、ほんの少し勇気を出して周りにサインを送ってみてください。たった一人の友だち、たった一つの居場所が、あなたの世界を確実に温かくしてくれます。あなたのその一歩が、きっと優しい出会いにつながると信じています。

 

高校生の自転車通学を守る:事故から身を守る「自衛策」と社会ができる「環境整備」


毎日の通学路が、気づかないうちに危険と隣り合わせになっている。自転車事故のニュースは他人事ではなく、明日は我が身かもしれない。

学校と塾、通学や移動の足として欠かせない自転車ですが、特に自動車運転免許を取得できないために自転車に頼る高校生が絡む事故が後を絶ちません。

 

車道を走行中に後方から衝突される痛ましい事故は、単なる交通マナーの問題を超え、命にかかわる重大な課題です。確かに自転車側の走行マナーが完璧とは言えませんが、それ以上に、脆弱な立場にある自転車乗りが「自衛」する手段について、私たちはもっと真剣に考える必要があるでしょう。本記事では、個人が今日から実践できる具体的な自衛策と、社会全体で進めるべき環境整備の両面からこの問題を考えます。

 

 

個人の「自衛策」:今日から始められる3つの必須対策


事故に遭ってから後悔するのでは遅すぎます。以下の対策は、コストも手間も最小限で、確実に「見られる可能性」を高め、万一の際の被害を軽減します。

1. 「見られる」ための光の装備:昼夜を問わない可視化
自転車事故の多くは、ドライバーが「自転車に気づかなかった」ことが原因です。これを防ぐには、単に法律で定められた装備以上の「積極的可視化」が必要です。

後方:点滅する赤色フラッシュライト

なぜ必要か:昼間でも曇りや夕暮れ時、建物の影など、自転車の存在が認識されにくい状況は多々あります。常時点滅する赤色ライトは、ドライバーの視界に確実に自転車の位置と動きを認識させます。

 

 

選ぶポイント:明るさ(ルーメン)が高く、広い角度に光が届くものを選びましょう。バッテリー充電タイプで取り外しできる物を常に使用する。

前方:高輝度の白色LEDライト

現在は、車のライトと思われるくらいに明るいライトもあります。取り外しできる充電タイプが必要。

なぜ必要か:前方ライトは、自分が進む道を照らすためだけでなく、対向車や歩行者に対して自分の存在をアピールする役割もあります。日中でも点灯させておくことで、交差点や路地からの出会い頭事故を防ぎます。

選ぶポイント:明るさは1000ルーメン以上が目安。昼間点灯モード(DFL)を備えたモデルが効果的です。

 

 

2. 万一に備えた最終防壁:ヘルメットの着用

頭部は一度損傷すると、取り返しのつかない重篤な結果を招きます。ヘルメットは、転倒時の衝撃を分散し、致命傷を防ぐ「命の保険」です。

「面倒」「髪型が崩れる」は通用しない:ほんの数秒で装着できる習慣が、一生を左右します。最近は通学向けにおしゃれで軽量なデザインも増えています。

正しい着用が命:あごひもをしっかり締め、前かぶり(眉の上2cm程度)で、グラグラしないように装着しましょう。校内にロッカーがあれば、登校後は収納できます。
 

3. 反射タイプのベストなどの衣服着用


4. 最も根本的なリスク回避:「乗らない」という選択肢の検討


全てのリスクを装備でゼロにすることはできません。通学路の交通量が極めて多く、危険が高い場合や、天候・体調が悪い時は、「今日は自転車に乗らない」という判断も立派な自衛策です。公共交通機関の利用や、保護者への送迎依頼、場合によっては徒歩での通学も、安全を最優先する賢明な選択です。

 

 

社会の「環境整備」:自転車が安全に走れる街づくりへ


個人の努力には限界があります。安全は、社会全体の仕組みで支えるべきものです。

1. 「自転車が多い通学路」を「自動車が減る通り」に変える発想


多くの生徒が自転車で通学する道路は、そもそも自動車の通行量を抑制・規制する「スクールゾーン」や「自転車優先路」に指定するべきです。時間帯限定で車両通行を禁止したり、速度制限を厳格化したりすることで、根本的に事故が起こりにくい環境を作れます。これは、「自転車が車道の邪魔者」という発想から、「ここは自転車が主役の通り」という発想への転換です。

2. 警察と行政に期待される協力と指導
危険箇所の改善:学校、PTA、地域住民から、事故が起きやすい「危険交差点」や「路側帯の狭い道路」の情報を収集し、行政が早期に道路改良(段差解消、視界確保のための植栽剪定、自転車レーンの設置)を行う必要があります。

取り締まりと啓発の両輪:自動車の自転車に対する幅寄せや無理な追い越し、また自転車側の信号無視やスマホ運転など、双方の危険行為に対して重点的な取り締まりを実施すべきです。同時に、学校と連携した交通安全教室を定期的に開催し、実践的な指導を行ってほしいものです。

まとめ:安全は「自分で守る意識」と「社会が作る環境」で成り立つ
自転車通学の安全は、高校生自身が「見られる装備」と「ヘルメット」で自衛する意識と、社会が「自転車が走りやすい道路環境」を整備する努力の、二つが組み合わさって初めて実現します。

あなたのその一つのライト、一つのヘルメットが、大切な命を守ります。そして、保護者や地域の大人が声を上げ、安全な通学路を求めることが、将来の事故を未然に防ぐ確かな一歩となります。ニュースで他人の事故に胸を痛めるだけで終わらせず、今日からできることを始めましょう。

 

バイオプラスチック研究:注目の研究テーマがあなたの進路を強力に後押しする理由


植物と安全で容易に入手できる薬品から作れるシンプルな材料が、難関大学の入試を突破する「最強の武器」になる可能性があります。身近な疑問が、世界を変える研究への第一歩です。

近年、学びの形が大きく変わりつつあります。国際バカロレア(IB)や多くのインター校では、単なる知識の習得ではなく、自ら問いを立て、探究し、社会に働きかける力が評価されます。その力を最も効果的に示せる活動の一つが、自由研究や研究コンペティションです。

中でも「〇〇から作るバイオプラスチック」は、小学生から高校生まで幅広く取り組める、極めて有力な研究テーマです。本記事では、なぜこのテーマが優れているのか、どのように進めれば評価される研究になるのか、そしてそれがあなたの未来にどのような強力なメリットをもたらすのかを解説します。

バイオプラスチック研究が「最強」である3つの理由


1. 高い社会性と現代性


バイオプラスチックの研究は、単なる化学実験ではありません。これは、海洋プラスチック問題、地球温暖化、資源循環など、現代社会が直面する最も深刻な課題に直接的に取り組む行為です。研究背景にSDGs(持続可能な開発目標)を据えることで、グローバルな視野と社会貢献への意識を明確に示せます。

 

SDGsの流行は終わったと感じていませんか? それでもバイオプラスチックはまだまだ盛んに取り上げられニュースにもなっています。流行は終わっても、その教育は終わりません。

 

 

2. アクセス可能な探究のしやすさ


高度な設備がなくても始められます。例えば、牛乳と酢を使った「カゼインプラスチック」は家庭で安全に作れ、その分解性を数週間かけて観察する定番の自由研究テーマです。これが探究の入り口となり、興味に応じて米、海藻、果物の皮、エビの殻(キチン) など、多様なバイオマス原料への発展が可能です。実験から社会提言まで、深堀りの幅が広いことも魅力です。

 

なにからでも作れるとは言えませんが、いろいろな資料があり、比較的簡単にあまり話題になっていない物を見つけ、それから簡単な実験を通してプラスチック代替え品が作成できます。

3. 明確な学際性


この研究は、一つの教科の枠を超えます。

理科(化学・生物):化学反応、発酵、微生物分解のメカニズム。

社会・経済:プラスチック政策、カーボンニュートラル、製品ライフサイクル。

グローバル課題:廃棄物問題の国際比較、新興国支援の観点。

IBが求める「学際的アプローチ」を体現する、理想的なテーマと言えます。

 

 

研究を「評価される成果」に高める4ステップ


単に「作れた」で終わらせず、探究のプロセスを言語化し、可視化することが重要です。

 

 

ステップ1:問いを立てる(リサーチクエスチョンの設定)


「〇〇からプラスチックを作る」だけでなく、独自の視点を加えます。

例:「地元で廃棄される◯◯(例:コーヒーかす、茶殻)を原料に、強度と分解速度のバランスが最適なバイオプラスチックを開発できないか?」

この場合、強度不足でもよいので研究として完結させること。分解速度が不明でも、研究として完成させること。

 

ステップ2:計画と実行(方法論の明確化)


対照実験の設定:異なる原料、異なる条件(温度、pH値)で作成し、性質を比較する。

定量的な評価:強度(重りを載せる)、柔軟性、分解度合いを数値や写真で記録する。

継続的な観察記録:研究ノートや写真でプロセスを詳細に記録。これが「振り返り」の材料になります。

 

 

ステップ3:分析と考察(批判的思考の表明)


結果をグラフや表で可視化する。

成功だけでなく、失敗や予想外の結果から学んだことを重点的に考察する。例えば「思ったより強度が出なかった理由」を考察することで、思考の深さが評価されます。

 

研究にはかならずグラフが必要です。2つの項目で異なる形式のグラフを使用しましょう。

自分の研究・家庭での研究の限界と今後の課題を述べる。例えば、「家庭用オーブンでの成形ではムラが生じたため、より均一な加熱方法を検討したい」など。

ステップ4:発表と提言(コミュニケーションと行動)


研究の成果やそこから得た意見を学校や地域社会に向けた具体的な提言に結びつける。例:「学校の文化祭で使うカトラリーを生分解性プラスチックに切り替える提案」。

ポスターや発表スライドは、視覚的に分かりやすく、探究のストーリーが伝わるように構成する。

進路選択における圧倒的優位性:研究実績がもたらすもの


ここが最も重要なポイントです。しっかりとした研究プロセスと成果は、以下の進路で決定的な差別化要因となります。

総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜


志望理由書・活動報告書の核心:「プラスチック問題に関心を持ち、自ら実験を繰り返し、その解決に微力ながら貢献したい」という動機と実績は、他にはない強力なアピールになります。

面接での質疑応答:実際に経験した成功や失敗について熱意を持って語れるため、説得力と人間性が伝わります。

 

 

帰国生入試・国際バカロレア(IB)認定校入試


IBの「学習者像」の体現:「探究する人」「振り返りができる人」「コミュニケーションができる人」など、IBが求める資質を、研究という具体的事例で証明できます。

グローバルな課題意識の証明:SDGsや環境問題への取り組みは、帰国生やIB志望者に求められる視野の広さを自然に示します。

研究コンペティションでの受賞


客観的評価の最たるもの:「学生科学賞」 などで賞を獲得すれば、その実力は揺るぎないものとなります。バイオプラスチックは環境分野の部門賞など、受賞の可能性が比較的高いテーマです。

ポートフォリオの輝く一ページ:受賞歴は、出願書類の中で最も目を引く実績の一つです。

よくある相談と成功のコツ:バイオプラスチック研究のアドバンテージ

 

続きは👇のnoteリンクから。無料メンバー用。

 

プライマリースクールで始める「水筒研究」:小学生の探究心とリーダーシップを育てる


毎日の水筒は、学問の扉を開く小さな鍵かもしれない。子どもたちの「なぜ?」が、学校と社会を変える第一歩になります。

なぜプライマリースクールで「研究」が重要なのか


国際バカロレア(IB)のプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)やインターナショナルスクールは単なる知識の詰め込みを超えた教育を目指します。PYPの核心は、子どもたち自身が学びの主体者(エージェント) となり、探求を通じて知識、スキル、そして自ら学ぶ学習者像を育むことにあります。ここで言う「学習者像」とは、探究する人、振り返りのできる人、信念をもつ人など、社会で活躍する人間の資質です。

小学校時代の「研究」は、これらの資質を育てる最適な土壌です。身近な疑問から始まる調査は、子どもたちに思考力、問題解決力、コミュニケーション力といった生涯役立つ力を身につけさせます。

 

👇香港のインター校の選び方。

 

日本の自由研究はそれに近いですが、研究方法の指導が徹底されていません。また、研究を書き込むノートやポスター制作に関する指導もあまりありません。国際バカロレア校やインター校ではそれを先に教え、最終的には研究を発表するプレゼンテーションまでのスキルを教えていきます。

 

研究で何かを見つけることも重要ですが、それよりも研究の仕方全体を教えていくことになります。

 

その為まさに水筒の問題は「私たちはどのように組織化されているのか(How we organise ourselves)」といったPYPの大きなテーマにも通じる、理想的な探究の入り口なのです。

 

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