F9の雑記帳 -140ページ目

2020年2月25日

 少し前に(職場で)申請して、今日は休暇にしておいたので、午前中(職場の健康診断で引っ掛かる項目があったため)病院に行った以外は、(テレビを観ない様にしようと決めていたので)一日の大半の時間を読書して過ごした。

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 島田雅彦『君が異端だった頃』(集英社)を読む。298頁の「若かった頃の愚行、恥辱、過失の数々を文書化」(298頁)した「私小説」(298頁)は、読んでいて本当に面白かった。一人の作家が誕生するまで、そして誕生した後も(当然の事だろうが)色々あるんだなと思った。明確な目標もなく生きてきた僕には絶対に辿れないし、辿りようもない道筋だったのだな…。そして、個人的には女性に関する事柄の多さと、中上健次等の作家達について書かれている部分が特に印象に残った(特に中上健次)。

2020年2月24日

 振替休日。午後2時過ぎに自宅を出て、午後4時半過ぎに(尾鷲市で今借りている)マンションの部屋に戻った以外は、録画したテレビ番組を観たり(←主に自宅で)文庫本を読んだりして過ごした。

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 野坂昭如「死児を育てる」(『とむらい師たち 野坂昭如ベスト・コレクション』(河出文庫)所収)を読む。主人公の娘殺しの動機が戦時中に妹を(結果的に)殺してしまった事だったと徐々に分かるのは、読んでいて衝撃的だった。だが、戦時中の食糧や疎開等の状況はこの小説に書かれている通りだろうから、主人公が妹に対してした仕打ちも分からなくはないし、結局その行為が巡り巡って、最後には自分の娘を殺してしまう結果を導いてしまったと言うのも、ある意味仕方がなかったのかもしれないとも感じたので、終盤になって妹の死と娘の死がこれだけスッキリ結び付いてしまい、個人的には若干白けてしまう部分もあった。過去は現在を規定するのか…。

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 続いて、野坂昭如「色測定回帰」(『とむらい師たち 野坂昭如ベスト・コレクション』(河出文庫)所収)を読む。主人公に老人が垂れる女陰についての講釈が凄かった。おまけに、最後は宇宙に繋がっていくとは…。しかし、何故こんなに知識が豊富なのか。読んでいる間、僕はただただ頷いてばかりだったが。

2020年2月23日

 天皇誕生日。午前中近所の消防団の訓練に出席し(途中霙が降ってきて嫌だった…。)、午後桑名市立中央図書館で本を返してから本を借りた以外は、本を読んだり録画したテレビ番組を観たりして過ごした。

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 野坂昭如「ベトナム姐ちゃん」(『とむらい師たち 野坂昭如ベスト・コレクション』(河出文庫)所収)を読む。読み終えて、主人公弥栄子の辿る末路が悲しかった。ベトナム戦争の最中、自身の過去の思い出からベトナムに赴く兵士に尽くしたら、母親と同じ、いやそれ以上の人生が待っているとは思わなかった。「しゃがれ切った声で唄う、雨の日も風の日も。」(203頁)か…。