土砂降りの雨の中、自転車で帰ってきた時の母の優しさ【私の内観#1】
こんにちは、斎藤宏幸です。
【私の内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。
パパ、行かないで【私の内観#3】からの続き
小学生のときは団地に住んでいました。家計が苦しい時代で贅沢はできませんでしたが、食べるものに困ったことはなく、それなりに生活できていました。
小学校に入学した時、自転車を買ってもらいました。それもブリジストンの高いブランドものでした。
家計が苦しい時代だったのに、小学生になったお祝いとして親が奮発して買ってくれたのです。
ある日、もうすぐ雨が降りそうな天気だったのですが、自転車で乗りたくて、今から外に行くと言いました。母親からは、もうすぐ雨だからやめなさい、と注意されましたが、嬉しくて自転車に乗りたかったので、出かけて行ってしまいました。
しばらく自転車で走っていると、予報通りどしゃ降りの雨になりました。ずぶ濡れになりながら家に帰る途中、「またお母さんに怒られるな」と憂鬱になっていました。
そして玄関を開けると、母親からタオルを渡されて、お風呂に入って温まりなさい、と言われました。風邪をひくと大変と思って、お風呂を温めて準備してくれていたのです。しかも、ガミガミ怒ることもなく。
また、ガミガミ怒られるものと覚悟していたのに、あまりの拍子抜けだったので、今でもそのことを覚えています。
新しい自転車が嬉しくて、雨がふるのもわかっていても嬉しくて出かけて行ったんだから、と思って、何も怒らなかったのかもしれません。
次回、塾の送り迎え【私の内観#2】に続きます。
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