宮廷の祭儀 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい

宮廷の祭儀は年間20回以上行われています。

天皇陛下にとって最も重要で大きな仕事となります。

年末年始の大きな大祭としては、

 

12月31日 大祓の儀(おおはらい)

午後3時 宮中三殿の神殿の中の神嘉殿(しんかでん)の前庭にて、大祓詞(おおはらえのことば)をとなえ、国家国民が犯してしまった罪穢れを祓い清めたまえ、と浄化の祈願をしていただきます。

 

室町時代の応仁の乱以降行われてなかったのですが、明治天皇が復活させて以降、毎年行われています。参列される皇室の方は男性に限っていましたが、平成26年から男性皇族が少なくなったという理由で、女性皇族の方も参列できるようになりました。

 

宮中三殿のすぐ近くに体を清める建物があり、そこで皇族の方は清めてから、宮中三殿に入ります。

 

1月1日 四方拝(しほうはい)

午前5時30分 宮中三殿の中の神嘉殿(しんかでん)の南庭の白砂の上に、屏風4枚で囲んだ三尺角の厚畳の上に天皇陛下が座られて、西南の方向の伊勢神宮(天照大神)を拝みます。続いて四方の天神、御陵、諸大社を拝みます。

 

天神として天津神、国津神。

天津神(あまつかみ)とは天照大神(あまてらすおおみかみ)に代表される、高天原にいる神様たちの総称。

 

高天原(たかあまはら)とは、この宇宙全体を指します。肉眼に見えている世界と肉眼で見えない世界の全てを総称します。

 

日本のある特定の地域という説がありますが、違います。

また、高い天と書くので、遠い宇宙の世界かなと思いますが、実はそうではありません。あなたのすぐ脇にあります。ただ、あなたの肉眼では見えないだけです。

 

肉眼で見える宇宙と、それよりもはるかに広大に広がっている、目に見えない宇宙は、お互いに重なり合っているのです。

 

国津神(くにつかみ)とは、須佐之男命(すさのおのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)に代表される、葦原中国(あしはらのなかつくに)(日本のこと)を国譲りを受けた神様たちの総称。

 

御陵として、神武天皇、明治天皇、大正天皇、昭和天皇の各御陵(むささぎ)。

 

諸大社としては、埼玉の氷川神社(武蔵国一宮)、京都の石清水八幡宮、愛知の熱田神社、茨城の鹿島神宮(常陸国一宮)、千葉の香取神社(下野国一宮)、京都の賀茂別雷(上賀茂)神社(山城国一宮)。

 

五穀豊穣と国民の安寧を祈願される重要な大祭。明治から昭和22年5月、日本国憲法の施行に伴い皇室祭祀令が廃止されるまで、「四方節」と呼ばれていました。

 

この四方拝では、天皇陛下は次のように祈願されます。

 

「今年、国民に災難が起こるならば、まず、私の体を通してからにしてください。」と。

 

誠にもったいないお言葉です。

 

1月1日 歳旦祭(さいたんさい)

午前5時40分 天皇陛下は賢所(かしこどころ)に昇殿して、玉串を奉ってご拝礼祈願されます。

 

庭火とぼんぼりのあかりの中で行われるため、最も森厳な行事になります。宮中三殿(皇祖、皇宗、天地神)に対して、神恩に感謝して国運隆昌を祈願する大祭になります。

 

皇后陛下のお歌(昭和50年)に次のようなものがあります。

「星かげのかがやく空の朝まだき君はいでます歳旦祭に」

 

1月3日 元始祭(げんしさい)

午前10時 賢所、皇霊殿、神殿に順にご拝礼、ご告文を奉上されます。天皇陛下が祭主となり自ら神々に祈願のお言葉を奉上されます。

 

その後、皇后陛下、皇太子殿下、皇族の方々が拝礼される最大規模も大祭。皇室と国家国民の繁栄を祈願されます。

 

昭和22年5月、日本国憲法施行に伴い廃止された皇室祭祀令では大祭に指定されており、また、1月3日は「元始祭」という祝祭日でもありました。