トラウマは連鎖的に起きる | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
ありがとうございます。

自分は7才位の頃、出張なのかよく覚えてないのですが、父親がいなくて、母親と二人で家にいて、よくヒステリックに母親から怒られるたびに、玄関に行って「パパ早く帰ってきて」、と泣いていました。


また、3才の頃、母親が入院するので、しばらく親と離れて栃木の祖父母に預けられていた時がありました。


あるとき、父親が息子の様子を見に、田舎に来たことがありました。
久しぶりに父親に会えて、とても嬉しかったのですが、父親はすぐに仕事に戻らなくてはなりません。


自分は「パパ行かないで」、と泣いて駄々を言ったので、仕方なく、一緒に昼寝してくれました。


目が覚めたとき、すでに父親はいなく、「パパがいない」、とまた、大泣きして祖母を困らせました。


また、記憶がないのですが、後から聞いた話ですと、ゼロ才児の時、当時アメリカで流行っていた育児方法で、子どもの独立心を育てるとのに良いと言って、両親と離れた部屋で一人寂しく、寝かされていたそうです。


おそらく自分の潜在意識には、親のそばで一緒にいたいのに、一人で寂しいという感情がインプットされてしまったと思います。


このように、嫌な感情の記憶が連鎖的にありますが、あなたにもおそらく何かしらの連鎖的なトラウマがあるかも知れません。


例えば、自転車に乗っていたら転んでケガをした、という経験があったとすると、似たような経験が、その前にもあったりします。


連鎖的に同じような事が繰り返し起こる、嫌な経験。
なぜ、繰り返されるのでしょうか?


私のトラウマである、親、特に父親と離れ離れになって寂しい思いをした経験。今度は、自分が父親になった時、自分の子どもにも同じような経験をさせてしまったのです。


「パパ行かないで」と何度も泣きながら娘は訴えました。しかし、自分はそんな娘の思いを無視して、何度も家を出て行くことを繰り返しました。


そして、離婚までしてしまい、子どもと離れ離れになって、なかなか会う事が出来ず、寂しい思いをする生活を送ることをしています。


昔、私の父親は、自分がまだ小さい頃、子どもと離れて暮らす事に耐え切れず、出張先の仕事を放棄して家に帰ってきてしまった、という話を聞かせてくれました。


どんなに寂しく辛い思いをしていたのか、また、子どもにも寂しい思いをさせてさせてしまったという、罪悪感情を持ちながら、それまで生きてきたのか、という事が、当時、まったく理解できませんでした。


でも、今では理解できます。
自分自身、娘に対して、親の離婚や寂しく嫌な思いをさせてしまったと、自己処罰に悩み苦しんで生きてきましたので。